2014年 02月 11日
うわぁぁぁぁぁ……
終わった…終わったかぁ…
何だろう、このテンションは…
凄まじいモノを見たという気持ち。

改めて振り返っても“最強”戦隊と呼ぶにふさわしいシリーズだったなぁと思える…。


蝶絶神デーボスさんのいる氷結城へカチコミをかけるダイゴとアミィ。
圧倒的な強さを誇るデーボスさんを前に変身できない二人では敵わない。
ダイゴはアミィを逃がしてひとりで決着をつけることに。

地上に残された仲間たちがダイゴへ思いを届ける為に唄う「真の地球のメロディ」とは、この一年間に聞きなれた番組主題歌。
これまでもキョウリュウジャーが“自分たちのメロディ”を響かせる度に主題歌が劇伴として流れて来ていただけに、やはりかという流れ。
主題歌劇伴という演出を劇中の流れに組み込むというメタ仕掛けの時点で飛び道具という印象なのですが、視聴者ならだれもが知っている歌ゆえに、キョウリュウジャーだけでなくそれをテレビの前で口ずさむ視聴者自身のブレイブも合わさってダイゴに届けられるというのが激熱展開。

ヒーローのピンチに市民が声援を贈って復活というのは一つお馴染みのベタ展開としてあるのですが、この一年間(主に後半)かけてメロディがキョウリュウジャーの力になるというコトを言い続けてきただけに、単に「奇跡」という不思議パワーではなくちゃんと理屈付けが成されているんですよね。
ベタはベタなんだけど、凄く丁寧にベタ展開が活きる準備を積み重ねて来ていた。

「俺たちは戦隊だ!」という痛快な叫びが多かったですが、同じく三条さんメインの「仮面ライダーダブル」でも、ヒーローとしての定義付けでシリーズ名の冠を印象深く使ってくれていたなぁ。
どちらも作中で定義付けするというよりは視聴者側のイメージをそのまんま利用するという若干のメタ構造という気もするのですが、そのおかげでこういった展開の時に視聴者の意識が入り込みやすいという効果もあるのやもしれない…。

ブラギガス復活の時に“市民の声援”という展開は消化しているので、コレ最終回どうするんだよーと思っていましたが、それをもひょいと超える熱さじゃなかろうか…。すげぇなあ。
「理屈なんて二の次」とされる事が多い創作界の中で、理屈が積み重ねられてしっかりと輝くのは嬉しい限りです。理屈はちゃんと積み重ねてくれれば加算点になるんだよ!(え)


デーボスを倒して行方知れずになったダイゴ。
しかし、哀しみに暮れる仲間たちの元に獣電竜と共に帰って来る。

これも含めてまたベタな!という気持ちでもあるのですが、最後の最後まで視聴者の気をもませるというエンターテイメントとしての主旨を貫いているというコトなのかな。

□ □ □


最終回まで見終わって、戦隊シリーズで「面白い」シリーズというのは数あれど、「最強」のシリーズはこの「キョウリュウジャー」じゃないかなぁと、そう思えるまでに至れました。
肉皮骨から内臓や油に至るまで、何ひとつ残さず全てを利用仕切るという意力たるや感嘆。

バンダイさんの通年見込みによれば「ゴーカイ」や「ハリケン」すらも超える成績だとか。
マジかよ…と思いつつ、これだけ販促が上手い番組ならばむしろそうであってほしい。
だって、玩具の販促番組において人類が考えられる全ての英知と技能をフルで使い切った番組、それが「キョウリュウジャー」じゃないですか(ぇ)。

新たに登場するアイテムは必ず見せ場を作る話作り。
多少しつこくてもギミックを毎回きっちり見せる演出。
何なら販売アイテム無くても新戦士とか追加させちゃう意気込み(ちょ)。

「玩具の販促」という命題と「テレビドラマ」としての作劇の一体感における頂点を見たという印象すら受けます。
「ダブル」も凄かったのですが、「キョウリュウジャー」はそのテンションが更に上を行くといいますか。
イベントの多さや、最終回のなんと多い事か…。

話運び自体はベタの王道だと思いますが、驚きにも事欠かないシリーズでした。
追加戦士が次から次に出てきたり、本来最終回でやるようなコトを出し惜しみなく持って来ていたり。
変化球に驚くというよりは、剛速球が更に更に速度を増していく様を見せつけられてこっちが驚愕するみたいな感じ。

また、上述していますがベタを凄く丁寧に描いてくれているのも特徴。
そのベタ展開が最も強く活きるであろう話運びを計算しきって作ってくれているというのがよく分かる。
そこには当然、販促や戦闘シーンといった約束事も包括されていて、全ての要素が活きるようにと考えられている。
勿論、他のシリーズだってそういう風に作ってはいるのでしょうけれど、ここまで「無駄なモノを無くす」「全て活かす」という信念が貫かれているモノもそうありません。

「仮面ライダーダブル」を見た際にも同じ事を思いましたけど、パズルとか数学的な感動を覚える。
現時点における「スーパー戦隊」の究極形態じゃないかなぁとすら思える。
ここを手本とすべし、のような。

最終回で勝山さん出てこなかったのは意外でしたが(カットかな?)、このシリーズならば後のVシネか何かで補完してくれるのではと思っています。100年後、しれっとくっついてそうだもんなぁ…。

□ □ □


「獣電戦隊キョウリュウジャー」

坂本監督と三条さんと「スーパー戦隊」との相性がすこぶる良かったのだろうなぁとも思います。おそらくライダー以上に。
ボクが知っている中では最もテンションが高くて熱っぽいシリーズだったと感じます。
制作陣の戦隊愛の成せる業だろうか…。

なんというかもう…


お見事でありました。


製作に携わった皆様に感謝です。

ここを読んでいるあなたにも。


ブレイブここに極まれり。

スーパー戦隊 各話レビュー
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COMMENTS

Commented by はっさく URL at 2014-02-12 23:16 #- Edit
Title : 一年間本当に楽しかった
真の地球のメロディが流れてからデーボス撃破までの下りは何回もリピートしてしまいました。
こんなにカッコ良くて熱い最終回中々無いですよね。
ただ揚げ足をとるなら、戦隊のみんなでメロディ歌ってるときサビの部分で普通に「やっちゃおうぜ!」って聞こえて来て吹いたんですが。お前誰やねんw
やっぱりあれ地球の声みたいなもんなんでしょうか?Wの時はUSBメモリからおっさん声出してみたり、地球ってお茶目さんですね(え)。
ラッキューロがランタン出した時もすっかり忘れてたもんで「それかーっ!」ってびっくりしたり、ほんとサービス満載な最終回でした。
Commented by はっさく URL at 2014-02-12 23:27 #- Edit
Title :
デーボスが最期に「もっと学ばなければ我が滅ぼされる」って言ってたの見ると、やっぱり彼も恐怖を感じてたんだなぁと思いました。
思い返せばバクレツキョウリュウジン登場回でもデーボスはレッドの勇気に恐怖を感じてましたね。
ブレイブ(勇気)とは自らの恐怖に立ち向かい打ち勝つ力、それを理解できない彼は結局自らの恐怖に飲み込まれて死んでいったのかも知れない、そう思うとなんだかかわいそうなやつですね。
人間の感情を学習するため生み出した戦騎達は最後にブレイブを手にすることが出来たけど、大元の彼には理解出来なかったあたりも皮肉だなぁと思いました。
Commented by ゼノドレイク URL at 2014-02-13 23:13 #zHTyKSPE Edit
Title : 史上最強の竜の道を行く者
個性溢れる面々が玩具を華麗に使いこなして戦うヒーロー達、そしてヒーローを立たせるにはまず悪役からのモットーも押さえた、
本当に男児向け特撮の手本以上の存在だったと実感する充実した1年だったなあとこの感情につきますね。
近年のSHTのローテからして、この布陣で再び戦隊を手掛ける日もまた訪れるでしょうし、その時が今から既に楽しみです。
Commented by 銀河勁風 URL at 2014-02-14 01:00 #701gxeB2 Edit
Title : 強き竜の勇者たち
恐竜、音楽、ブレイブ…その他諸々が「これでもか!」と詰め込まれた本作。楽しさや驚きがどんどん飛び出す宝石箱か宝物かという感じでした。
話自体はベタもベタながら、それ故に楽しめ、熱くなることができ…本当に見てる間は心が純粋になっていたというか…。

10大戦士とその代替わり、サンバで変身、恐竜戦隊集結、豪華キャスト陣、メインライター全話担当…聞く度に見る度に驚いた、本当にそんな戦隊でした。1年間見続けることが出来て、本当に良かったと思います。

本作も1年間のレビュー、お疲れ様でした。
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2014-02-14 22:36 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます!◆
>はっさくさん
ヤッチャオーゼが聞こえた人間はきっと真の地球のメロディが聞こえる人間だってコトなんだと思います。
この一年、あの歌を聞き続けてブレイブを蓄えて来たかいがあるというものです。
「ダブル」でもボスは「恐怖」でしたが、それもヒーローの「勇気」に対しての存在ってことだったんですかね。もしデーボスが恐怖の感情を司る存在なら、ブレイブがデーボス細胞破壊プログラムになるのも納得。


>ゼノドレイクさん
今の東映のローテだと次はこの布陣でライダーやるのかなって感じですけど…そろそろ長谷川さんがメインライターやりそうな気もするような…。どうにせよその時はその時で楽しみです。
個人的にテレビ番組の構成として最も手本とすべき番組は「仮面ライダーダブル」だと思っているのですが、戦隊に関してはもう「キョウリュウジャー」が決定版でいいかなって気がします。
ここまでやって成績もハリケン越えだってんだから、ぐうの音も出ません。


>銀河勁風さん
「サンバでww 変身ww」という出だしだったのに、まさか最終回で音楽要素をここまでこじつけてくるとは…。
ベタは丁寧にやると本当に凄い力が出るなぁと思い知らされます。感じ方はそれぞれだとは思いますが、この「最強感」だけは比類なきモノになったような気がします。
まさか一人で書いてこんなにバラエティ豊かになるとは…。

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カオスー、デーボス様ー。 下げた期待をさらに下回る、色々残念な最終回。
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 終わっちゃいましたねぇ。  いいラブストーリーだった。  全体としては、ときどき弥生とアミィのさや当てが何回かあって、かつ、アミィは自覚なし、という感じだったが、終盤のストロベリーパフェが本当にいいアイテムになった。  戦隊としてはこれがベストに近い恋愛の扱い方じゃないだろうか。  ラスト、キングと弥生の部分は全くなかったのだが、それはなくていい。あると、ほんとうにラブストーリーになって...
Tracked from 流浪の狂人ブログ〜旅路より〜 at 2014-02-12 19:12
タイトル : [スーパーヒーロータイム][ヲタ話]ブレイブ…、どこまでもブレイブだったぜ…!!(感涙)
 そんなわけで、ついにその日を迎えてしまった「キョウリュウジャー」最終回。 いやしかし、一年前の今頃は「また恐竜モノ?しかもサンバで変身って、本当に大丈夫なのか…?」とか思ってたけど、なかなかどうして。お世辞抜きに、歴代でもトップクラスの熱さと完成度だっ