
やっぱりロボあるんじゃないですかー、んもうー!
いや、あれはズルイよ…うん。ずるい。
■特撮班もがんばる東京上陸を果たし、プリキュアさん達と対峙するキングジコチューさん。
そして、キングジコチューさんの中にも愛があると感じ取ることに成功したハート様は、キングジコチューさんの中に侵入し、囚われた国王の心を救い出そうと言い出します。
キンジコさんの口から体内に侵入しようと!
口から侵入してどうやって心臓に行くんだろう…肺まで行ったら肺壁を壊して心臓部に行くつもりなのだろうか。
なるほど、それならもし仮に国王様を助けられなくてもキングジコチュー自体は倒せるのだと。2段構えのナイスアイディアじゃないか!
大貝第一中学校生徒会長相田マナ。
知ってか知らずかテレビ中継されていたその名乗りを見て、相田さんの身近な人物もハート様の正体を知る事に。
前回の予告を見た段階では、自分たちではたと気付くのかなーと思っていましたが、こういう流れでありましたか。
四葉のお父様も仰っておりましたが、そもそも隠す必要無し!というコトなのかしら。人助けなど堂々としたらよろしいと。
また二階堂君らの視点からすると、人知を超えたヒーローが実はクラスメートだったわけで。
愛の伝道者を波及させていく事が作中の理想でありますので、ヒーローが身近な存在、自分も頑張ればあんなヒーローになれるという視点を持ってほしかったのかな。となれば、このちょっとズッコケた感じでバレるというのが丁度いいのかもしれない。
そんなワケで人々からプリキュアさんへの熱い声援が響き渡る。
ウルトラマンやら戦隊やらの最終回でお馴染みの流れでもありますが、プリキュアさんでは意外や10年目にして初。
いつも映画でやってるのに何故テレビでやらぬ…と思っていただけに、待ちに待ったベタ展開で好いです。これやこれや…。
困った時に手を差し伸べる、それが友達。
前回は人と人との繋がりが愛であると言っていましたので、大雑把に代入して“愛=友達”という式が成立しますね。
今年も“テーマ=友達”という式が成り立って一安心。ふむ。
ハート様らは巨大ランスの力などを借りつつ、キングジコチューさんの内部に侵入、一路心臓部を目指す。
エース、レジーナ、アイちゃんさんを国王様に会わせる為に。
スケール感こそ大きくなってはいるけれど、ハート様がやっているのは1話でケンカしていた男子を仲裁していたのと同じこと。
両者が手をつなぎ合わせる事を全力で助っ人する。
それはあくまで助っ人であって自分は当事者ではないのだけれど、前回の「好きな人の好きな人を好きになる」という論を当てはめるならば、結局、当事者でなくとも我が身の事と同じように振る舞う事が出来る、という解釈になる…のかな。ジコチューと博愛の融合のようにも受け取れる。
1話で菱川さんが相田さんを評して「愛が大きすぎる」と言っていたけれど、それは「愛が大きい」と言うよりは、他人の愛情ともリンクし合えるネットワーク型の愛だったというのが正しかったのかもしれない。
他人のネットワークに侵入して友達リストを共有ファイルにアップしてしまうという…あれ、なにこのウイルス…怖い…。
とはいえ相田さんの肉体は一つしかないわけだから限界がある。
だからやはり愛の伝道者を波及させて増やしていかなくてはならなかったのだと…あれ、やっぱウイルスじゃないかな、この人…。
ジコチュー細胞がハート様らを排除しようとした動きもなまじ否定できない。
国民を裏切り娘の命を救う事にしたトランプ国王の行いはジコチューか否か…という問いに対し、親が子を想うのは当然でありジコチューとは言えないとハート様。
国王を助ける上での“許し”の部分。
国民代表としてソードさんが許しているというのが重要なのね。
「家族愛だから許してあげよう」という論法なので、家族を持たないソードさんが「許す」と言ってしまえば、もはや他の誰も文句は言えまいて。
1話でカニに挟まれていたソードさんが格好良くハート様を助けるのも妙に感慨深い…。
国王様を救い出し、テーマ的にもほぼやり切ってめでたしめでたし…といったところでベールさんがジコチューのナンバー1に躍り出て最終回へ。
■お… お…か……?次回はほぼ消化試合じゃないですかー…とは思いつつ、しかし予告で最強フォームっぽいの出てますね。
テーマもやり切った感があるだけに最後は単純にサービスなのか、あるいはまだ何かあるのか気にかかる。
しかし不安感無く安心して次回は見れるなーという気持ちでいられます。
唯一見えないのが岡田の処遇かなぁ…。
愛がテーマなだけに最終回で結婚式でも行われるかとも思ったのですが、今の感じだと王女が復活する気配も薄いので…。
岡田だけ哀しい役割というのもそれはそれで切ないが…。
⇒
プリキュア 各話レビュー
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