■大ジコチュウ東京ニ現ル突如海からやって来た巨大な生物。
キングジコチュー様が人間界へと進撃を開始した。
いきなり陸地にドーン!ではなく海からのそのそやって来るというのが通ですね。分かってる人ですよ、キングジコチュー様は。
あ、キンジコって書くとキンゴジっぽい。どーでもいい!
上陸するキングジコチュー様とそれに立ち向かうプリキュアさんの姿がTV中継される。
テレビにプリキュアさんが映るのはちょいちょいこれまでのシリーズでもありましたが、最終決戦の場を中継されるという意外と初めて。
案外と普段暮らしている世界で最終戦するのは少ないんですよね。
ここに来ての中継は割とベタなノリなんですが、ベタなだけにヒーロー番組らしさが盛り上がってドキドキです。
ハート様とエースさんはレジーナとキングジコチュー様の下へと向かい、他一同は幹部の皆さんと対峙。
ダイヤモンドは傷付かない。
最後まで頑張る事こそが堅い絆。
弱さを斬り、未来を切り開く剣。
各々自分のカッコイイ台詞を決めてくれて熱いです。
ただその直後の「ナマクラがぁ!」がソードさんを見事に言い表しててとても辛い。
どんなにプリキュアさんが頑張ろうと、この世界もトランプ王国のように滅びるとベールさん。
危機に陥った時、人はどうしたって我が身可愛さにジコチューに走る。
人々は自らジコチューとなって世界は滅びるのだと…。
対して、この世界は滅びないと絶対の自信を持つハート様。
どんな時でも人は誰かと助け合うことが出来ると信じている。
この世界には愛の鼓動が溢れているのだからと。
これまでプリキュアさんらに助けられてきた人々各位が、今度は別の誰かを助けている姿が描かれて熱い…とても熱いです。
相田さん達の愛が波及して、それを受け取った人がまた誰かに愛を波及させて、次々と連鎖していく。
この1年間描かれてきた愛の波及が見事実った様を見せてくれます。
番組はプリキュアさんの成長物語ではあるのですが、同時にプリキュアではない人たちすらもこの1年で変化成長しているのですよね。
文化祭の時に言っていた、みんなが愛を与える理想の世界がここに見える。
プリキュアさんが町の人を助けるだけでなく、町の人がまた別の誰かを助ける。ただ助けられるだけの存在ではなくなっている、ヒーロー化している様が熱い。
プリキュアさんの終盤でいつも暮らす町の人たちがこういう風に機能するって意外と今まで無かったのですが、やはりこの流れはヒーロー物としてベタながら熱いっす…。
いやぁ、今回ほんま熱いで…ええで…。
■CLOVER TOWER決戦の舞台は記念すべき第1話でソードさんがカニに挟まれたでお馴染みの東京クローバータワー。
愛のプリキュアゆえにスペルに「LOVE」が入っている“CLOVER TOWER”を守るのであるなぁ…とか思っていたらタワー半壊! うへぇ。
まだ開業1年足らずだというに。
そんな半壊したタワーの上でぶつかるハート様とレジーナさん。
父親に付いていくとレジーナさんは決めたものの、その哀しい涙を見たくないのだとハート様。
家族ではないけれど、友達だから、大好きだからそうしたい。
好きな人の好きな人とも分かり合いたいのだと。
レジーナさんの心は決まる。
パパの事も相田さんの事も大好きなのだと。
ジコチューも博愛も、どちらもレジーナさんには必要なのだと。
イーラくん曰く、そんなレジーナさんのプシュケーはピチピチに輝いているとのこと。
父親も相田さんの事もどちらも大切だというのがレジーナさんの正直なところ。ならば父親に気を使って一方だけを選ぼうとするのは、“ジコチュー”とは言えないのですよね。
ジコチューも博愛もどっちも欲しいと望むのが本当の気持ちなら、そうすることこそが真の“ジコチュー”としてプシュケーだって輝くのだとイーラも認めているような素振り。
好きな人の好きな人とも分かり合いたい。
独り占めするよりも、好きな人の輪が広がっていく方がよい。
菱川さん達も初めはレジーナさんに対し警戒心が強かったし、剣崎さんに至っては故国の仇の娘でしたが、愛する相田さんの想いを機に今ではレジーナさんも友人として受け入れている。
好きな人の好きな人と分かり合い、好きな人の輪の広がりというモノをを体現している。
ジコチューというのは自己愛もそうなんだろうけど、独り占めにして行き場のない閉ざされた愛情の事も指しているのかな。
だから、たとえ他者との関係性が成り立つ愛情であっても、閉ざされた関係であってはいかんぞなもしという風に描写されていたのかと。
10年前はとりあえず「ふたり」居れば世界は救えたけれど、今は「ふたり」から更に外に広がっていかないと世界は救われないよとテーマが深化していってる感がある。
10年間同じ様なこと言ってるようでいて、でもちょっとずつ時代に合わせて変わっていってるのだなぁ。
人と人との繋がりこそが“愛”。
ならば父親の愛情から生まれたレジーナさんに初めから愛があるは道理。
同様に、キングジコチューさんにも愛はある…といったところで次回へ。
■おか…順当にまとめにかかっていて次回で最終回かしらというぐらいのテンション。
やたら熱いけど残り2話ならまだヤマ場あるのだろうかなーという期待が湧く湧く。
次回は正体バレかなぁ。これまた熱そうですなぁ。楽しみ。
何となく何かを忘れているような気がするけど…。
まぁいいか。
おか…
⇒
プリキュア 各話レビュー
- 関連記事
-
コメント
東京スカイツリー初破壊はゴジラでなくキングジコチューに決定!
>四葉財閥に巨大ロボないんですかね…
四葉財閥には巨大ロボどころか、攻撃ヘリや装輪装甲車すらありませんでした(笑)。
しかし、これだけの被害を受け、しかも全世界に中継されてるのに、防衛軍は何をしてるんだと思ったヨ。
ゴジラのように出動して、キングジコチューには通常兵器が通用しないことを見せつけてほしかった。
これでこの世界の防衛軍は、予算削減どころか解散決定だろうな(笑)。
2014/01/15 21:58 by ななし URL 編集
愛は地球とかを救う。
2014/01/16 00:51 by 荒野の迅雷 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
まず国会で法案を通すところから始めると平成ガメラでやってました(え
>荒野の迅雷さん
人知れず戦うのは万が一にでも正体がばれるのを防ぐためだったのではないでしょうか。
バレたら色んな方面から面倒なことをふっかけられると四葉お嬢様はきっと察していたはず。
2014/01/17 21:07 by TJ-type1@管理人 URL 編集
地球がえらいことになってたり、異世界だったり、敵の本拠地に殴り込んだり…で、意外とやってないんですよねえ。バレるにしても最終回あたりでおおっぴらに存在が知られるってのも珍しいような。ベタな展開に盛り上がりつつも、次回作の設定がより気になる演出でした。
それにしても蚊帳の外どころか蚊帳の外の姿すら見えないおか…一体何処へ…
2014/01/17 21:30 by 銀河勁風 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
プリキュアさんからカチコミかけることの方が多いんですよね。
一般市民の描写はどうすればいいんだとか面倒なことになるので避けてしまうってことかもしれませんが。
意外とヒーロー番組とプリキュアさんの違いは大きかったのかも…。
次回作は異世界どころか同世界の国家が敵という非常に面倒くさそうなアレですが…どうするのやら。
2014/01/17 21:47 by TJ-type1@管理人 URL 編集