舞台はユグドラシル何とかいう企業が牛耳る沢芽市なる街。
そこでは幾つかのダンスチームが存在し、その覇権争いに利用されているのが、異世界からの怪物・インベスを使役して戦わせるインベスゲーム。
チーム鎧武はそのランキングでも最下位に属する底辺チーム…。
ダンスで戦えよ!というツッコミを入れつつ、なんかコロコロコミックに掲載されてる玩具漫画みたいな使い方をされているインベスさん。
まあ、ミニ四駆での世界征服は難しそうでも、インベスさんなら出来そうだなーというダークさの違いはありますが。
武部チーフPとメインライター虚淵さんはインタビューで、「平成ライダー初期の空気を再現したい」という旨を話しておられましたが、なるほどそれは如実に感じる。
いや、それ以上に「sh15ya」に近い気がしますが…。
ディケイド以降、かっちりとした2話完結フォーマットのシリーズが続いていましたが、「鎧武」初回を見る限りでは特にそういったフォーマットの類は感じられない。
毎回ゲストが登場するとか、ゲストと怪人が密接に繋がってるとか…そういったタイプのドラマではない模様。
いや、武部Pの言によれば、平成ライダーにおいて「クウガ」以来続いていた“2話でひと段落”というそのスタイルすらも壊していきたいとか何とか。
個人的には2話スタイルは特撮番組においての大発明ぐらいに思っているんですけれど、それすらも根本から見直していこうとは…。
ライダーは常に果敢な冒険を忘れないのね。
ただ個人的にはですね…平成ライダー前期におけるフォーマットの無い大河式ドラマに苦手意識があるのですよね…。
やたら謎で引っ張って風呂敷広げたり、50話の尺を持て余して途中で話が停滞したり、人間関係がやたらグチャグチャしたり…といった、あまり良いイメージが自分の中に無い。
2話フォーマットだと、とりあえず各話で行うべき目標はハッキリしているから見易いというのはあるわけで…。
「鎧武」初回を見ると、結構登場人物も多くて…ゴチャゴチャ面倒くさそうだなぁという印象を過去の経験からどうしても感じてしまう。
そういう意味で不安はやや大きい…。
しかし、田崎監督によれば「平成ライダーを知っている人ほど騙される」という内容でもあるとの事なので、その過去の経験はあまり参考にならないのかもしれない。
意外とハッチャけてるかもしれないし、もっとドロドロしてるかもしれない…。
要するに1話で明確なフォーマットを描いているワケではないので、全然分からないのだな。
と同時に。
フルーツ要素はどうなるものかと思いましたが、“禁断の果実”という解釈で仮面ライダー的ステージに上手く乗っけている。
テーマ的なことも、主人公が登場した瞬間に全部話してくれているようなのでゴールは定まっている印象も受ける。
といった「分かり易さ」もちゃんと備わっているなと思う。
さてさてこの後どうなるものか…。
このゴチャゴチャと面倒くさそうな感じが久しぶりの“平成ライダー第1話”っぽい印象で、ちょっと懐かしいなと思える、そんな第1話でありました。
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仮面ライダー 各話レビュー
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コメント
自分も第一印象はsh15yaを思い浮かべました。若者たちが一見自由気ままに動いているようで何者かに牛耳られて息苦しさを感じる世界が沢芽市と。
巷では、「クウガ」や「龍騎」に似ているという声が多かったみたいですが。
2013/10/11 19:07 by おごぽご URL 編集
内容としては特にこれといって変わったところはありませんでしたが、継続視聴者へのミスリードもあると言われていますし、どういう形で裏切られるのかが気になります。
主要登場人物にテロップが入ったのは驚きましたが、ちびっ子は把握できたんでしょうか…自分は難しかったです。それ以上にあの謎の女がヒロインとそっくりってのが一番わかりづらかったですが(え)。
2013/10/11 22:30 by 銀河勁風 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
すでにハッピーエンドが予想できないような不安感ありますね。
クウガや龍騎はパーツとして似てる部分はあるけど、全体的なカラーとしては…それほどでもないような気もしますね。2話でギャグパート増えそうなので、そこで明るさを足してほしいですなぁ。
>銀河勁風さん
まだ見慣れていないヒロインがカツラかぶったら同一人物だなんて分からないですよね。
そういう意味では分かり易く言及してくれた鎧武さんは優しい…。遠くから見てるだけの謎少女とかだったら同一人物とも気付かず終わってた…。
3話辺りで話が動くまで騙されるという話も聞いていますので、とりあえずそれまでは騙されておくかーということで。
2013/10/12 23:53 by TJ-type1@管理人 URL 編集