まあ、それはいい。
この世界で続出する謎の失踪事件と晴人達がここへ来た一件の共通点は虹色の竜巻。その竜巻を操っていた大魔法使いこそ、この世界を統治するマヤ大王ではないかと考える晴人。
「陣内孝則が仮面ライダーに」という明らかな宣伝バレがあるのに…とは思いつつ、そこは黙っておくのがマナーなんでしょうか。
実はマヤ大王は魔法が使えない人間だったという。
魔法の国の王でありながら魔法が使えないというその事実を隠し続け、遂にはいっそ魔法を使える人間の方が居なくなっちゃえばいいんだと逆転の発想に辿り着いた大王。
マヤさんは自分と同じく魔法を使うことが出来ないコヨミにシンパシーを感じていた。
魔法も使えず一人ぼっちだった両者ですが、コヨミには晴人が居てくれた。
マヤさんは父親からも煙たがられ、オーマ大臣には良い様に利用されるだけ…。
そばに居てくれる人の有無…絆の有無が両者の違い…なのかな。
魔法は指輪型であるということから、希望であると同時に絆であるという風にも解釈できる気がしますので。
マヤとコヨミ(暦)が対ならば、晴人の対となる存在はシイナ少年でしょうか。
この世界での面影堂に身を寄せ、親を失い、飼っていたファントムも何となくドラゴンに似てる(ウロボロスだけど)。
名前も晴人の「晴」から「SHINE(シャイン)」→「SHIINA(シイナ)」という変換なのかな…。
シイナは自分から魔法を奪った晴人を恨んでいましたが、最終的にはその「今」を受け入れて前へ進むことを決める。
「今」を受け入れず、世界ごと消し去ろうとしたマヤさんとは違う道。
予想通り一番悪かったオーマ大臣の計画が明かされ、最終決戦へ。
正直その辺はもう覚えていないので割愛(ぇ)。
元の世界に戻ると、マヤらしき人は家族で楽しげに歩いていた。
やはり希望は絆にあり…といったところで劇終。
晴人やコヨミに相似したキャラクターがいたり、最終的にその二人の心を救う事が目的だった事を考えると、この映画自体が「仮面ライダーウィザード」のテーマを再構築していると言っていいのかもしれない。
テレビ版特別編「ウィザードの世界」と同じポジショニングの世界観であると、そう見える。
「ダブル」や「フォーゼ」のようにテレビシリーズからの積み重ねを利用してといった仕掛けもなく派手さもないけれど、素直にテーマをまとめてきたという感じはする。
そういう意味ではテレビ最終回と同様、「ウィザード」らしい内容だったかもしれない。
惜しむらくは鎧武さんが出なかったことですね。
出たら出たで「なんだコイツ」って思うけど、やはり出ないなら出ないで寂しいのです。
来年からの客演復活に期待を…。
⇒
仮面ライダー 各話レビュー
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コメント
終わりの終わり
新ライダーが出なかったり、ラストバトルがあっさり片付いてしまったりと少し物足りなさも感じましたが、その分ドラマの方はやりきれていたのではと思いました。
余談ですが、仁藤がベルトを自作していたのがMOVIE大戦への布石だったりするのでしょうか。
2013/10/04 21:45 by 銀河勁風 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
陣内さんが案外出てこないというか、ほぼスタジオセットでロケ撮影は一回だけだったなぁとかどうでもいい事が気にかかったりもしました。
ベルトは自作可能であると証明されてるので、あとはキマイラさんさえ戻ってきたら冬映画は万全。
また過去から仁藤を連れてくる、という手もあるかもですが…。
2013/10/06 00:53 by TJ-type1@管理人 URL 編集