ドキドキ！プリキュア ＃28「胸がドキドキ！亜久里の夏休み！」

■滝…ジープ…ブーメラン…

夏真っ盛りという今日この頃、相田さんらは亜久里さんの指南によってランニングに励んでいました。
たとえパワーアップを果たしたとて、敵さんも同様に強化されてる以上油断は出来ない。プリキュアさんとしての基礎体力向上を目指してトレーニングをしているらしい。
プリキュアの強さは変身素材の体力に依存するという事だろうか…いや、それだと中学2年生より小学4年生女子の方が強いという事に…。

しかし、真夏に走ったのが悪いか亜久里さんは倒れてしまわれる。
心配して寄ってくるは同級生の森本エルさん。
名前に数字が入っている風でも無く、やたらインパクトのある名前が気にかかる。
“エル”は「LOVE」の「L」なのかしら…？

学校での亜久里さんは、たとえ相手が年上であっても物怖じせずにしっかりとモノを言い、しかし誰とも深く付き合おうとしない一匹狼であるという。
亜久里さんも、今は何よりプリキュアとしての役目を最優先事項としていたい様子。
ということはプリキュアさんになる前は友達いたのだろうかと気にかかる…。元からいないのと途中からいなくなるのでは、かなり意味が違うしなぁ…。
月影さんなんかは元からいなかったんじゃねーかと思ってるんだけど（ぉぃ）。

その晩、祭りに行くこととなった御一行。
金魚すくいに射的、かき氷。
他愛もない何処にでもあるお祭りの出店だけれど、大切な仲間と共に味わうだけで、それはとても特別な味に変化する。

ジコチューの襲撃で危険な目に合っても亜久里さんを捨て置かぬ森本さん。
かつて亜久里さんが自分の事を守り励ましてくれた時から、友達になりたいと思っていたという。

みんなを守りたいという強い思いを抱く亜久里さん。
同時に、亜久里さんの事を大切に思ってくれる誰かもそばにいる。
その思い、愛に気づいてキュアエースは燃え上がる。

周りの人間を守りたいと思う自分がいると同時に、自分もまた誰かによって守られる側だと気付く。それもまた他者愛と自己愛。
他人に奉仕したいというジコチューに陥りそうになるところを、他者の思いによって気付かされる。話としてはキュアセバスチャンの話に近いですね。

人が人に一方的に奉仕する事は、関わり合っているようで実は人間関係としては成立していなくて、その気持ちの矢印は相互に向かう事によって初めて成立するのだと言っているような。
となると、相田さんなんかは実はかなり孤独な人間であるという解釈になるのかいな。

亜久里さんはついぞそれを見失ってしまっていた事に気付く。
コーチ役として知っているはずの人間が忘れてるという矛盾ではあるんだけど、結構自然に受け入れられるお話でした。

ラストカットは、手と手つないでハートもリンク…。


■人間になりたい

女の子の友情話とクライマックスの回想で、米村さんっぽいなぁーと思いましたがその通りでした。やりました。賞品は出ません。

今回はてっきり時節ネタでキャピキャピ言うだけのお話かと思ったのですが、五つの誓い編言うところのエース回といった様相でしっかりとしたお話でした。
森本さんも、エースさんが主役の番組だったら相棒に選ばれるところでありました。残念ながらその番組は放送されることなく終了しましたが。

次回は謎生物が人間態になるお話。
色々あれだが、ランスは男の子だったの？ ん？

⇒プリキュア 各話レビュー