■ヒーローの資格空港に現れた航空機型ジコチューに立ち向かうプリキュアさん。
相手の飛び道具に対しロゼッタリフレクションを展開するも破られてしまう…。
まぁ、最近は毎週ヤラれてたわけで…と皆さんは気にしませんが、ロゼッタさんは反省しきり。
これはエースさんからお叱りを受けても仕方ない…(チラッ)。
先週、先々週の流れを感じ取っているロゼッタさんとしては、エースさんからのお叱りを受けてパワーアップとかしちゃうかもしれない…(チラッ)。
エース「……私から特に言うことはありません」
うへぇ、ひどい!
あなたは言われなくても気付く子ですとは言いますが、信用しているような興味がないような…モノは言いようという気がしないでもない。
自分の非力さでみんなを危険な目に合わせては守ることが出来ないと更なる鍛錬を積む四葉さん。
そんな四葉さんを陰ながら応援するのが…執事セバスチャンさん。
陰に日向に四葉さんを支えてきたセバスチャンさんは、プリキュアとしての四葉さんをもサポートすべく、人工コミューンの開発に成功していたのです。
プリキュアに変身させる謎生物の能力を人工的に作り出すという驚異的アイテム。遂に作中科学がバンダイに追いついたか…!
どうやらコミューンと連動してアタッシュケース内の謎物質が体に装着されることで、装着者は超人的パワーを手に入れることが出来るらしい。
10年目にして遂に科学の力によって誕生したプリキュアが登場したわけですか…おじいちゃんだけど。
魔法的なモノで変身してきたプリキュアさんとは別に、これまでにない新機軸が誕生したと言えるのかもしれない…おじいちゃんだけど。
科学系で始まった戦隊やライダーだって、今やファンタジー系も別に珍しくないからなぁー。
よりSFチックなシリーズのプリキュアさんという可能性も広がるな…いやフレッシュは完全にSFだったか…。
そんな人類の英知、人工コミューンは運悪くマーモさんの手に渡ってしまいました。
マーモさんはキューティーマダムと名乗り、人々を危機に陥らせてから自ら助けるという自演、マッチポンプによって、新たなヒロインとして世間に認識されることに。
プリキュアさんは四葉財閥の力で情報をクシャポイしているけど、それがなければあっさり世間に広まるのですね。そりゃそうか。
女子中学生の生活を維持するためにクシャポイはやはり必要だったのだと。
人工コミューンの事を聞いた四葉さんは、幼少のみぎりよりセバスチャンさんに助けられていたことを思い返す。
石に蹴躓けば身を挺してクッションとなり、お化け屋敷が怖いといえばオバケ共を恫喝し、寂しくて眠れない時は笑わせてくれたセバスチャンさん…。
ほぼ親代わりとも言えるセバスチャンさん…いや、むしろ血の繋がりがないからこそ、その行為に対する愛情が浮き彫りにされると見ることが出来るのではとも思う。ええよな、疑似家族要素は…。
キューティーマダムはヒーローショーをも襲撃。
マダムがヒーローとなる目的は人助けではなく、自分に耳目を集めること。あくまで自分のために変身している。さすがジコチュー。
かたや四葉さんは、皆のため、セバスチャンさんの為ならば、鬼にも悪魔にもなる覚悟で変身する。
たとえ周りから英雄視される事がなくとも、人助けのために戦う覚悟であると。
ここでロゼッタさんは覚醒。
前回のソードさんの一件を考慮すると、ロゼッタさんの“人のため(みんなを守る)”とゆー戦う目的に変化がないって気がして、初見は小首をかしげてしまった。前回同様“自分のため”の何かを見つけなければいけないのではないか…と思いながら見ていたので。
今回ロゼッタさんが気付いたのは、自分もセバスチャンに守られていたという事。
みんなを守るという使命感を持つ四葉さんでしたが、その四葉さん自身もセバスチャン、あるいは劇中で語られていない多くの人たちに守られて生きてきたのだという事。
自分が周りに愛を与えていたのと同時に、自分も他の人たちから愛を与えられて育ってきたという事を知る。
“自愛”と“他愛”がテーマであろうと考えられる今シリーズ。
“自愛”と書くと“自分自身を愛すること”という意味合いになってしまうけれど、今回描かれているのは“(他者から)自分に向けられている愛情”。
それは他者の中に存在するモノではあるけれど、“自分という存在に与えられている愛情”という意味では、なるほど“自愛”という範疇に収まるやもしれないと思ったり。
四葉さん個人の中だけでの自愛・他愛ではなく、セバスチャンという他者を介するコトによっての自愛・他愛を得て成長するという、変化球的だけど四葉さんだからこその見せ方・成長という気がして面白い。
前回の“自分のため”という見方では見えてこなくって、うーむ、そういう解釈もあったのかぁと感心。
プリキュア五つの誓い。
ひとつ、愛とは守り合うこと。
いや、もうその場でそれっぽいコトを考えているようにしか見えないんだけども…。
パワーアップしたロゼッタさん。毎度割れることでお馴染みだったロゼッタリフレクションは、相手のエネルギーを吸収して跳ね返すコトが出来るようになりました。プラズマグラネイド!
これまでは相手の事をただ拒否するだけだったけど(防御)、一度相手の事を理解して(吸収)、その後にぶん殴る(反射)というコミュニケーションの変化のようでもある。
まぁ結果ぶん殴りますよ。もちろん。
■セバスチャンつよそう(こなみかん)ネタ回のようでありつつテーマとしてブレずに四葉さんの成長を描いているのですが、とにかく普段垣間見えないセバスチャンの狼狽ぶりが凄まじく面白い。
セバスチャンさんもマーモさんも、何か狂気に侵されているかのようでもあるのだけれど、でも番組テーマはちゃんとしているっていう二律背反(え)。
一方で安心しつつ、一方で寒気のするカオスを感じさせてくれる楽しい話でありました。
次回は…あれかな…記憶喪失になった敵さんを介抱するっていう井上敏樹センセお得意の話かな?
でも記憶取り戻したら、みんな殺されちゃうんでしょ? 知ってる。
⇒
プリキュア 各話レビュー
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コメント
本編のカオス具合に霞んでいましたが、店主不在の「ソリティア」にごく当たり前のように女子中学生が入り込んでいたのはどういうことでしょう。四葉財閥が買い取ったのでしょうか。
2013/07/24 07:32 by Nanashi URL 編集
機動隊の装備に人工コミューン支給か?
そんなときに颯爽とキューティーマダムが現れて落ちかかった人を救うシーン(実はキューティーマダムに変身したマーモの自作自演ですが・・・)が見ていて爽快だった。
空港でジコチューが暴れた時に警察が来るが手も足も出ない。そんなとき手も足も出ない警察の目の前に颯爽とプリキュアが現れてさっさとジコチューを浄化して去ってゆく描写をすれば、どんなにプリキュアが魅力的に見えるかと、キューティーマダムが警官たちの目の前で人を助ける場面を見て思いました。
それと、セバスチャンが人工コミューンを開発したのなら、四葉財閥の投資だから資本主義の掟で利益をあげなければならないので、この人工コミューンは機動隊の装備として支給され、ジコチューが暴れた時にプリキュアが来るまでの間、警察が対応するようにするのではないのかな?
もちろん、これらの装備品は税金で購入するということで。
そこまでいかなくても、四葉家私設軍隊の装備になり、プリキュアを支援するかもしれませんよ。
っと、プリキュアが男の子向けならありうる展開ですが、プリキュアは女の子向けなので、「女の子には兵器に興味を持ってほしくない」というルールにより、人工コミューンはこれ一つで終わりです(笑)。
2013/07/24 22:17 by ななし URL 編集
四葉の技術力は世界一ィィィィ!!
この分だと次のメイン回は、『レーザー衛星がジコチューにジャックされて地球が最大のピンチ!』みたいな内容でしょうかね。
>井上敏樹センセお得意の話かな?
敏鬼かと思った?残念、米やんでした!
あらすじから推する限り、カガーミの弟やガタック初登場回を
連想させる様な温かさと儚さが入り混じった感じになりそうな予感ですね…
2013/07/24 23:18 by ゼノドレイク URL 編集
しかしフレッシュの御子柴邸といい、プリキュア世界の裏の科学力ってどうなってるんでしょう…。
次回、記憶喪失した敵にどう接するか…という話。プリキュアでは珍しいでしょうか。敵との絆に関してはマナとレジーナをメインでやっているだけに、話に後々どう関係するかが気になります。
2013/07/25 22:30 by 銀河勁風 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
普通に考えると鍵を誰かが預かっていたということになりますが…
あるいはやはりエースさんの正体は…
>ななしさん
人工コミューンで商売するのなら、大量採算ではなくスーツに広告を載せるという方法もありますな。
まぁ、でも欧米なんかだとスポーツチームのオーナーは商売ではなく金持ちの社会還元と受け取られるので、意外とヒーロー業もそんな感じかも。
>ゼノドレイクさん
記憶喪失の介抱の話は最近だと「キバ」を思い出すんですけど、米村さんも参加していたしなぁ…油断はできませんよ。
そば屋が血に染まるかもしれない…。
> 銀河勁風さん
金持ちは家の地下にろくでもない科学施設があるという常識があるようで…。
税金対策なのかしら…凡人には分かりかねますが。
次回の話、そのあとでどういう扱いになるのかが気になりますね…やっぱり今年も全面和解にもっていく流れなのかしら…。
2013/07/27 00:46 by TJ-type1@管理人 URL 編集
人工コミューン
「プリキュア、ラブリンク」
というキーワードがネックになって、
「キーワードが恥ずかしくて使えない」
とすぐに返却されるだろうと思いました。
2013/07/28 18:04 by ななし URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
あと、人によってカタチが変わるという事は本人の嗜好性が出てしまうので、それも恥ずかしい。
2013/08/01 21:10 by TJ-type1@管理人 URL 編集