■あきらめたせかい世界中のバッドエナジーを吸収して目覚めた皇帝ピエーロ様。
負けじとデコルが揃って新たな女王へと覚醒し、ロイヤルキャンディとなったキャンディ。
前クイーンは、自分自身の心で白紙の未来を描いてゆくのですという言葉を最期に消えていく…。
クイーンの娘であったと分かったキャンディでしたが、じゃあお兄ちゃんのポップとは…? といった新たな謎も浮上。
しかし今回のキャンディの言及によってその謎も解消。
ロイヤルクイーンはメルヘンランドみんなのお母さん。
つまり、国民は全員クイーンの子どもであり、産卵能力を有しているのはクイーンだけという蟻や蜂と同じ社会性を持った国だったのですね!(え)
キャンディは生まれた時からロイヤルゼリーを与えられて育った子どもだったんだなぁ…なるほどなぁ…。
蟻や蜂の社会も生まれた時から役割が決められている強いカースト制の社会構造ですので、ウルフルンさんたち悪役カーストに位置した方々の劣悪な職場環境の改善は難しいかもしれない…。ぐぬぬ…。
ピエーロ様が降臨し、引き連れてきた巨人や魔獣っぽい何かで地球は大変です。
キャンディとプリキュアさん達はそれらを合体技などで消し飛ばすも、倒しても倒しても復活するばかりで切りが無い。
ピエーロ様やそれらの巨人は、怨念なのだといいます。
生きとし生ける全ての負の感情。
哀しみや怒り、孤独や寂しさ、誰もが持つ弱い心。
人間がいる限り存在する、絶望の物語。
どうにも出来ないのだと考えず、逆らわず、叶わぬ夢を見ない…。
人々があきらめた心・未来。
それこそがピエーロ様の言う「怠惰な世界」。
プリキュアさんの絵本もピエーロ様によって黒く染められてしまう。
負の感情に支配され、絶望の物語と化した世界でプリキュアさんはぬぷぬぷと闇に沈む。
二度と浮かび上がれないのではないかという圧倒的、絶望的状況に身を沈める。
そんな中で聞こえたキャンディの声は、かすかな希望となる。
それは目には見えないし、触れることも出来ないもの。
だけど、辛く苦しい状況に落ち込まれ、諦めそうになった時に助けてくれる。
その声、その手は確かな道しるべとなって照らしてくれる。
それは希望。あるいはメルヘン。
子どもの頃に読んだ絵本、テレビ、マンガ…。
そこから受け取った希望は、辛い時、苦しい時、諦めそうな時に道しるべになって自分を照らしてくれるはず。
確かに絵本の主人公も、テレビのヒーローも現実にはいない。
見えないし触れることも出来ない。
だけどそんなメルヘンから教わった希望の心は間違いなく自分の中に存在して、苦しい時に助けてくれる。迷った時の道しるべになってくれる。
まぁメルヘンは創作物だけを意味しているワケではないのですが、この一年間言ってきた事を再度こうして伝えているわけですね。
あぁ、まるで次回が最終回のようだよなぁ…。
キャンディの道しるべのおかげで復活し、更に最終形態へとフォームチェンジしたプリキュアさん達。
そして星空さんは、自分にとっての希望が友達なのだと気付く…。
友達が一緒なら、どんな大変な未来でも笑顔でまっすぐ歩いていける。
それがスマイルプリキュアという姿であり、描く未来の姿。
最終形態に進化したプリキュアさんは一撃で巨人を消し飛ばす。
さらにピエーロ様もボコボコにして…なんだろう…ピエーロ様があまり強そうに見えない…。
やっぱりゴリラ形態じゃないからだよ…うん。
しかして、ピエーロ様は絶望に染める黒絵の具を全て吸収し、巨大なブラックホールとなる…といったところで次回最終回。
なんか映画で見たことあるブラックホールに見えたが…。
今回はずっと言ってきていた“辛い時にはメルヘンが力をくれる”というテーマの総ざらい。
ただ、今回の沼落ち精神バトルは前回のBEプリキュア戦とちょっとカブッているようにも感じてしまったのだなぁ…。
最終決戦で精神世界の葛藤をやるのは絵が地味になるのでどうなんやろうという気持ちもあって、今回の精神戦とBEプリキュア戦とを一緒に出来なかったのだろうか…とも思ってまう。
また前回と同じことしてへんかいなーと思えてしまうのですが、テーマ的には前回が個人テーマの集約で、今回がメルヘンだから…別個にやらなあかんのかなぁー…うぅむ。
BEプリキュア戦→沼落ち→メルヘンが助けてくれる→BE倒す…といった感じでまとめられないもんか…うむむぅ。
■人は光になれる…最終形態に進化したプリキュアさんの登場がウルトラマンにしか見えない…。
カラータイマーが付いていないのはタイマーを付ける前にバンク素材を撮影したからなんだよ、うん。
やはりウルトラハッピーとはそういうことか…。
そういえば年始にようやっと「ウルトラマンサーガ」を見たんですけど、ウルトラマンもライダーも戦隊もプリキュアも、驚くほど震災後のヒーロー観というのが一致していて感心してしまいました。
ややメタ寄りで、偽物から本物のヒーローになるドラマ。
違う人たちが作っているはずなのに、こんなにも考えることは似るもんなのかと…。
その中でも「サーガ」はその決定版ッぽい出来だっただけに、参考資料として一筆挙げておこうかなと。
DAIGOより秋元才加がウルトラマンになればいいのに…と、ずっと思いながら見てた。
そんなこんなで次回は最終回。
ピエーロ様も昔はプリキュア同様に人々を笑顔にさせる道化師だったんじゃないかとも思えるのですが、もうこのまま倒されて終わりって気もしてくるし…どうなることか。
とりあえず米村さんの最終回は「カブト」も「ディケイド」も「あさたろう」も旅エンドだったので、ラストは星空さんがスカイツリーの横で豆腐を持って旅に出るエンディングに一票いれておくとするか。
⇒
スマイルプリキュア 各話レビュー
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コメント
絶望に堕ちた5つの星
何はともあれ最終回となる次回、この話が一体どこへ旅立つ…もとい、どう纏まるのか、今から楽しみです。
2013/01/24 21:30 by 銀河勁風 URL 編集
2013/01/24 22:55 by makiray URL 編集
究極の笑顔をもたらす者
もう少し早く復活していれば、彼の強さや威厳を感じさせる場面もあったんでしょうけど…。
やはりゴリサキさんと声が同じ事が原因なのでしょうか?
あぁ、玄田哲章さんの低音ボイスで凄まじい格闘戦を行うピエーロ様の姿を見たかった…。
>そんなこんなで次回は最終回。
ピエーロ様も昔はプリキュア同様に人々を笑顔にさせる道化師だったんじゃないかとも思えるのですが、もうこのまま倒されて終わりって気もしてくるし…どうなることか。
ピエーロ様との戦いは、スイートのノイズ様みたいに説得する形で決着するとは思うんですが、
フレッシュのメビウス様みたいに駄々をこねる可能性もありそうですね…。
2013/01/25 20:42 by 寒色派 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
話の途中でボコられるのはプリ555の館長を思い起こしました。こんなところでもプリ5の敬称を…。
まぁピエーロさんはこれまでずっと眠っているばかりで実際になにしたのかっていうと…思い出せないぐらいのことしかしていませんので実力がよく分からないンですよね。
ポップが「バッドエンド砲!星を破壊する力をもつでござる!!」って勝手に言ってるだけだし。
ポップは見たのでしょうか、その現場を…。
>makirayさん
その映画ではウルトラマンがプリキュアさんに憑依して地球で行動したりするんでしょうかね。
ゾフィー兄さんはやっぱりサニーさんですよね…ファイヤーヘッド的にも。
>寒色派さん
ジョーカーさんが出ずっぱだったので、ピエーロ様の強さの印象が分からないですよね。
あんまり出てこないもんだから、アクダイカーン様のようなクグツなのかと思いきや、そうでもなかったし。
ブラックホールを消し飛ばすのか、それすらもプリキュアが食い尽くすのか…。
近年のプリキュアの流れを考えると説得ENDかもですが、ウルフルンさん達がすでに改心してるので倒してもテーマ的には問題なさげにも見えてしまう…。
2013/01/25 22:27 by TJ-type1@管理人 URL 編集
今シリーズも最高やった……!
ありがとうございます!
2013/01/29 16:09 by 傘 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
ありがとうございます。
なんやかんやと書き続けていますが、いつまで続けるのやら…。
2013/01/30 01:22 by TJ-type1@管理人 URL 編集