スマイルプリキュア！ ＃29「プリキュアがゲームニスイコマレ～ル！？」

■最後の希望

今日も今日とて遊園地に出向いて遊びまくろうと意気揚々の星空さん御一行。
しかし、そこで絶望的な現実にぶち当たる。今日は夏休みの最終日…宿題が…終わって…いない…。
先週の時点で気付いていたはずなのに…はずなのに…。

さすがに今日は宿題を片付ける為に解散しようとした矢先、謎のゲーム空間に吸い込まれる皆さん。
マジョリーナさんが用意したそこは、ゲームを全てクリアしないと脱出出来ない異空間。ただでさえ宿題に追われているのに… いや、先にやっておかない人が悪いとかそんな話きいてねえし！

タイムリミットは午後6時30分。
なんで切りのイイ6時や5時ではないのかが気にかかります。
マジョリーナさんがサザエさんに出なきゃいけないから？
スマイル的な意味ではむしろ「笑点」を大事にしてあげて欲しいのに！（え）

次々とゲームにチャレンジするプリキュアさん！
モグラ叩きにゴーカート、ボウリング、野球、水泳。
三幹部の皆さんはそれぞれに反則まがいの汚い手を使ってきて、プリキュアさんは苦戦を強いられる。
しかし、必殺技を駆使した力技によってゲームをクリアしていくプリキュアさんでありました。
傍から見ると、どちらも反則してるようにしか見えない…。
何でもありのバーリトォードだったのか、このゲームは…。

さらに、スキーに重量挙げ、似顔絵、卓球、ババヌキ対決を制するプリキュアさん。
ふたりババヌキとはまた酷いゲームをやったもんで…。

最後のゲームは観覧車で一周してウルトラハッピーと言う事。
観覧車から見せられたのは、宿題をやり切れずに担任に怒られる明日の自分の姿。
昼寝したり、漫画読んだり、ヒーローショーに行ったり、サッカーしたり、映画見たり、特撮博物館なんか行ってるからだよ！！

遊びまわった挙句、最後に待っているのは宿題をやっていないという現実。
このゲーム空間はそのまま、星空さん達が歩んできた夏休みそのものだったのですね…。
楽しいメルヘンに現を抜かし、宿題という現実に絶望する…。

あの異空間が「夏休み」を表しているのだとすれば、タイムリミットである「１８時３０分」という時間は、夏休み最終日である「８月３１日」をアナグラムで示していたってコトですね…。
サザエさんは関係なかったか（え）。

しかして、ビューティとキャンディは負けじと「ウルトラハッピー」と声を上げる。
確かに星空さん達は宿題という現実を疎かにした…でも、遊ぶ事・メルヘンもまた人にとって大切なモノであると。

そして宿題はまだ時間がある。
青木さんが手伝えば何とかなる！
仲間がいれば現実の困難は乗り越えられる！！
俺がお前の最後の希望になってやる！！

絶望を乗り越えて立ち上がった、宿題やってない組。
しかし、その現実は思った以上に分厚い壁だった…。
宿題は…　終わらなかった…

バッドエンドは打ち払って、メルヘンの大事さも説いたけど…
今回は現実の前に敗れたよ…。


■宿題には勝てなかったよ…

ギャグ回ではあるけれど、きっちりメルヘンと現実のテーマを盛り込んで描き切っているのが流石の成田さんやねぇ。
てか、ついこの前に河童の話を書いたばっかりなのに、どういうローテーションなのやら。

次回は不思議図書館の能力で世界旅行に行く…話かしら。
メルヘンと現実を絡める話だとすれば、旅行先で警官からパスポート提示を求められて地元警察で夜を明かすオチかもしれないな（え）。

⇒スマイルプリキュア 各話レビュー