■楽しんだもの勝ち前回は海の家で潮風と労働を満喫した星空さん達でしたが、今回は夏祭りへとやって来ました。
夏祭りは初めてというキャンディさんを楽しませるべく、星空さん一行は金魚掬いに射的、飴細工、ヨーヨー釣り、チョコバナナ…と夜店を堪能。
ここでふと気付きます…。
あれ…なんか祭りに来て、ただ楽しんでるだけの話になってる…。
これはマズイ…このまま何も起きないと後で大人にこっぴどく怒られてしまう…。
空気を読んだキャンディさんは失踪。
なんといつの間にか輪投げの景品と並んでいるではありませんか。
「そのぬいぐるみ、私たちが落とした物です」という言葉をグッと飲み込んで、輪投げにチャレンジする事でキャンディを救い出そうと試みます。
物理的に入らないはずの輪を、機転を利かせてハメることに成功したキャンディさん。今週はキャンディさんが色々と空気を読んでいる。ありがとう。
一方で自分の趣味のフィギュアを手に入れている黄瀬さん…。
あぁ、こういう事が積み重なることで、海の家にお呼ばれされなかったり、引越しすると言っても誰からも引き止められなかったりするのか…。
星空さん達同様に夏祭りに来ていたマジョリーナさん。
同じく金魚掬いや射的にチャレンジして、傍から見ると楽しそうにも見えたのですが、どうにも本人はお気に召さなかったご様子。
アカンベェを出して祭りをぶち壊してやろうとしますが、そこに立ちはだかるはプリキュアさん。
みんなが楽しんでいるお祭りを壊そうとするなんて…! と怒りを露にするプリキュアさん。
対して、その祭りが楽しくないから壊そうとしているマジョリーナさん。
「楽しいから守る」と、「楽しくないから壊す」。
ふむ…なんだろう、よく考えたら別に両者の意見は矛盾も対立もしていない気もする。これって同じ理屈なんじゃないかなぁ。
プリキュアさんだって、祭りというモノが人々にとって楽しくないモノだと考えたら、それをぶち壊しにかかるかもしれないわけで。いや、ホントやりかねないし…。
結局コレは「祭りは楽しい」か「楽しくないか」という個々人の主観的な話になっているような気がする。そうなると善も悪もなくなってくるなぁ。
勿論、何事も楽しめた方が勝ちだというのも分かるんですけどね。
勝ち負けはあっても善悪は無い…哀しい戦いだよ。
これが戦争か…(え)。
アカンベェを撃退し、念願の花火を堪能した一行。
なんだか、お祭りに来て輪投げして花火見て終わった、という話なんだけれど…まぁ、夏なので。
キャラクターを可愛く見る為のお話って意味では、とてもコバユウっぽいお話ではありましたけれどね、うん。
■おばあちゃんの思いでてなわけで、夏祭りが楽しかったネ、というお話(え)。
そして次回は星空さんのお婆様のお宅へ拝見する模様。
また人の祖父母宅にぞろぞろ着いて行くのか…。
作劇上、仕方の無い事とはいえ、どうしても違和感を感じてしまうンですなぁ。
時節的に帰省ネタを見ると戦争の話は来るのだろうか…なんて無印の時の事を思い出してしまうのですが、もう最近の中学生の祖父母だと、戦後生まれや体験していても幼くて記憶に無い世代の方が普通なんでしょうかね。
こうやってじわじわとフィクションにおいても語る術を失っていくのかなあという気もしてくる。
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スマイルプリキュア 各話レビュー
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コメント
わたしは~、わたちは~、わたしはキャンディ~♪
2012/08/16 09:16 by キャンディキャンディ URL 編集
あえてしかつめらしく考察
身近な幸せを幸せと感じられるかは、個々人の心がけとよい出会いにかかっている…
と考えれば、あるいは今回も「青い鳥」の変形パターンであるような気がしますね。
金魚もとれたし、グアム旅行まであたったのに全く楽しめないマジョリーナは、そこに幸せがあるのに見えていない「迷える人」の象徴、という感じでしょうか。
まぁコバユウ回は素直に笑っとけば済む気もしますし、そんなやぼなことは考えるだけヤボなんですが(笑)。
それより気にすべきなのは、むしろ「れいかのおじい様はどれだけのスキルを有しているのか」だな(笑)。
2012/08/16 20:56 by 妄想オジサン URL 編集
最近は開催されてなかったとしても
事実マジョリーナさんの方は、少なくとも祭りがどういうものか理解して来ておられましたし。
お祭りが初体験で、花火も知らないキャンディは、もしや本気で物心ついたばかりの幼児だったりするのでしょうか。
2012/08/17 00:31 by kanata URL 編集
私は手がベタベタしました…
一人だけ裏切る黄瀬さん…またぽっちの呪いが掛かりますよ…
プリキュア界では「友の祖父母は我が祖父母も同然」という格言がありますから(マテ)。でも祖父のケースの場合は割と痛いネタが多いからなぁ(チョ)
2012/08/17 21:13 by ミスターグラブシ URL 編集
私たちの夏休みは、まだ始まったばかり!!
>時節的に帰省ネタを見ると戦争の話は来るのだろうか…なんて無印の時の事を思い出してしまうのですが、もう最近の中学生の祖父母だと、戦後生まれや体験していても幼くて記憶に無い世代の方が普通なんでしょうかね。
正直、戦争に詳しくない大人が色々話すよりプリキュアさん達に語ってもらう方が、子供たちには理解しやすい事もあると思うんですが、肝心の脚本家さんが戦争に詳しくないと、しっかりした脚本は書けない…。結構深刻な問題ですね。
2012/08/17 21:20 by 寒色派 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
世代的に分からないですw
巷じゃアイドルマスターの方のやよいと似てる髪型だと言われてましたが。
いや、ごく近い巷では。
>妄想オジサンさん
身近な幸せに気付けるか否かで劇中善・悪が決まっていると見るのが適切っぽいですね。
しかし、だとしたらクライマックスでそういう流れに持っていって欲しかったんですよね。
「キャンディの初めてのお祭りを!許せない!」という流れだったのでテーマが出てこなかった気がするンですなぁ…。
まぁコバユウ回はテーマが見えづらいってのは、もうお約束みたいに思っているんですが(え)。
>kanataさん
夜店の並ぶような「祭り」はメルヘンランドには無いのかもしれませんね。割と人が集まるだけで祭りと称してしまうコトもあるし、意味としては結構広い気がします。
あるいは、夕方になると寝てしまうような生活をしていて、祭りも花火も知らなかった…という可能性もあるかも。
>ミスターグラブシさん
人間にとっては遊びで金魚をすくうだけですが、金魚からしたら命がけですからね、それで観賞するだけってのも何だかなぁという気がします。いっそ食べてあげる方が世の理に習っているような。
友人の祖父母宅に行くという失礼をするからには、そうとうそのお宅に行きたくなる何かがあるってコトですよね。自由研究で野菜を育てる為に農家の家へ来たとか、近くで太陽マンショーがあるとか…。
これで普通のお宅だったら、自分の田舎に帰省しろと言われてしまう…。
>寒色派さん
夏だからゆるい話なのかなーという気もしつつ、でも前からいつもこんな感じじゃないかって気もします。
スマイルは何でもやる分、やっぱりテーマ性は薄い気がなぁ。
戦争語り、今の現役世代はもう殆ど事実としては知らないのだから、知らない世代なりに語りつぐ行為をそろそろやらないといけないとは思うんですけどね。知らないからと臆していたら何も語らなくなってしまいそう。
2012/08/17 21:58 by TJ-type1@管理人 URL 編集
目から鱗
盲点でした。
そう極端に幼い子どもでなくたって、小さい子ならこのパターンは充分に有り得ますね。
2012/08/18 01:48 by kanata URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
早寝で有名な哀川翔さんも該当するかもしれません(え)。
2012/08/19 22:12 by TJ-type1@管理人 URL 編集