
強化フォームの衣装は、通常フォームのコスチュームの上に羽織る感じに見える。なんか裃っぽい。
つまりお子様が着るプリンセスフォーム用の衣装は、デザイン共通なので通常コスチュームと併せてお買い求め下さいってコトですね。
スタンダードの商品を持っていないとパワーアップ形態でなりきり遊びは出来ない。
なるほど… これは女児アパレルにおける合体ロボの原理だったのか! いや、マジで!!
■うわー、哲章さんだぁー(え)いざキャンディを救う為、やって来ましたバッドエンド王国!
直行便が無いのでメルヘンランドを経由したら、その経由地で酷い目にあいましたが、それもまたひとつ旅の楽しみと思うしかないですね。
噂に聞き及ぶバッドエンド王国とは如何なる場所か…と思っていましたが、どうも毎週画面に映っていたあの場所を指して「バッドエンド王国」と言っている感じ。え…うそ…小さい…。
あ、これ去年「マイナーランド」の実態を知った時と同じ感覚じゃね?(ぅゎ)
へたに「国」だなんて言ってしまうから妙な期待が乗っかっちゃうんだよ… 「有限会社バッドエンド」とか言っておけば、「まあ、こんなもんかな」と納得出来るのに(えー)。
忙しい人向けMADかとすら思う短い変身バンクを経てプリキュアさん達は3幹部+ジョーカーと対峙。
キャンディを助けて、みんな一緒に元の世界へ帰る。
キャンディも仲間も諦めない。メルヘンも現実も、未来も今も、どちらも大切な物だから。
パワーアップした幹部さん達と黄色ッ鼻のアカンベェに苦戦を強いられるプリキュアさん。
正直ジョーカーさん以外は何とでもなると思っていたけど、考えが甘かった。いつもすぐ逃げるので戦闘能力を判断出来なかったけれど、オオカミさん達も案外と強い。
辛い。痛い。苦しい。現実は過酷…。
しかし…、辛くても、痛くっても、怖くても、プリキュアさんは戦う。
その辛い現実から逃げて仲間を失う事の方が恐ろしい。
「今」から目を背ければ、「未来」さえも失ってしまう。
皆で一緒に帰るという約束を果たすために拳を握る。
ビューティさんは、その苦しい現実にぶち当たったからこそ、自分達にとって何が大切かを考える事が出来たと言う。
前回、ジョーカーさんに負けた所で諦めていれば「バッドエンド」で終了していた。しかしエンドマークを振り切って前に進めば、それはバッドエンドではなくウルトラハッピーの伏線に変わる。
努力と友情があれば、不幸をただの不幸で終わらせず、幸福の材料にする事だって出来る。
辛い時や楽しい時に一緒に居て、笑ったり泣いたり励ましあったりすれば力が湧いて来る。
それすなわち友情。
仲間になれば、こんなに心強いヤツはいねえ! 友情もまたダチの一人なんですよぅ。
直球の友情論に米村さんらしい描写だなぁと思ったりする。
カブト最終回の「共に立つから友達だ」とか結構好きよ。
これはキャンディを取り返すための戦いであり、キャンディの願いである「みんなずっと一緒」を叶える戦いでもあり、それはメルヘンという人間の理想と未来を掴むための戦いでもある。
辛い現実を前にしても諦めず、友情や努力が屈しない理想がここにある。
バトルではそれぞれに序盤の戦いを再現していたのが熱かったですね。
サニーやピースは初変身時の相手であるウルフルン・アカオーニと戦い、マーチには5話でまんまと筋肉脳を印象付けてくれた分身攻撃。
特に5話でのマーチは「考えたって分からないよ!」と直球勝負という名の思考作業の欠如を印象付ける(実際には考えれば分かるオチだったし)、非常に残念な戦いぶりでした。
それが、今回も同様の「考えたって分からないよ!」という相変わらずの筋肉脳でありながら、気合の連続シュートで分身攻撃を看破してしまった。
前の失敗から学んでやり方を変えてみた…とかでなく、単純に前回以上の気合を込めた! 頑張った! 努力で乗り切った! というのが「スマイル」っぽい。そして妙に熱い。
OPの各メンバー描写の再現もまた燃え燃え。
こういう使い方はDXシリーズの演出でも良くやっていた大塚監督らしい演出。
なんだかシリーズ序盤やOPタイトルの描写を再現するのって…まるで最終回のようなんですが。
出し惜しみしないという気合は分かるけど、この後どうするんだ…という心配もありますぜ。
各々の気合と根性で幹部を倒し、キャンディも救出したものの、皇帝ピエーロ様も大復活。
てゆか声は玄田哲章さんかぇ! うぅ、またゴリラなのか…(え)。
ピエーロ様は復活早々に攻撃開始。
全然動いていないところを見ると、撮影に使用したのは巨大なサイボット・ピエーロ様だったのかもしれないな…。
ピエーロ様復活と同様にロイヤルクイーンさんも復活を…遂げる?
クイーンのお力、ペガサスの加護によってプリキュアさんは新アイテム・プリンセスキャンドルを入手。
ロウソクに火を灯してペガサスに願いを込める、その願いが通じた瞬間です。
ただ何故にキャンドルで何故にペガサスがモチーフなのかは解りかねる(うわー)。
プリキュア・プリンセスフォーム。
プリキュアさん初の「フォーム」名称。
プリキュアが特撮である事実はこうして着々と固まっていくのだ。
しかし、頭に光の輪っかが浮かんでいるのに、天使ではなくプリンセスやペガサスというのはどういう事なのだろう…。
こういったモチーフのチョイスが「スマイル」は解らない事が多い…ボクだけかも知れませんが。
プリキュア・レインボーバーストなる必殺技でピエーロ様を撃破。
え、撃破!? 終わった? あ、やっぱり最終回だったの?
あ…お疲れ様でーす…。
ピエーロ様とは何だったのか…。
そもそもあれが本当のピエーロ様本人だったのかも分からぬまま、ハッピーエンドでスマイルを手に入れる諸氏…。
ピエーロ様が望むは怠惰な世界でした。
プリキュアさんが持つ「努力」と相対す。
つまりこの話中に努力・友情・勝利の3大テーマが描かれているわけですね。
テーマを描いてラスボスを倒して、さすが最終回や。
強化フォームが一度しか描かれていない事になるけれど、まぁクウガみたいなもんですよ。
みんなの笑顔を守るために戦ったんです、うんうん。
■星空になる第一部、完。
次回からはキャラクターデザインも大きく変わって新シリーズ突入みたいですね。
大胆な変更ですが、線が少なくなってアニメーターは大歓喜のはず。うひゃっほー。
透明人間回で貯金した作画コストは今回で清算され、フリルは増えるし、もしかしたら追加メンバーだってあるかもしれない。そんな中で安定したアニメーションを製作するための大英断、レギュラー全員謎生物化!
そんな果敢なチャレンジを温かい目で見守ろうと思うんだ…。
⇒
スマイルプリキュア 各話レビュー
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