■天馬と一角獣は違う星座だが…星に願いを届ける七夕の日。
久方ぶりにポップさんが地球へ降り立ちました。
残るデコルが一つと聞いて飛んできたのです。宇宙空間を?本で?
デコルが全て集まればクイーンが復活するとのこと。
クイーンさえ復活すればこっちのもの。バッドエンド王国なんてクイーンさんがいればちょちょいのちょいなんだぜ。うへへ。
星空さん達の期待は高まります。
しかし…ことプリキュアさんにおけるその手のポジションは基本的に使えない人たちばっかりだったような…。
脳内をネコと合体した王女が駆け巡る…うぐぐ。
ま、それはともかくとして七夕です。
メルヘンランドにも七夕と似た習慣が存在しているとの事。
星が沢山流れる夜にキャンドルを灯して願い事をすると、ペガサスが叶えてくれる…という伝説。
それは「ペガサスの日」として親しまれているのだとか。
終始、ペガサスに角が生えている事に誰もツッコミを入れないんですけどね…。
空想生物に特に興味の無い子は「ふぅん、これがペガサスかぁ」と信じてしまうのかと思うと切ないのぅ。
メルヘンランドに伝わるペガサスには角が生えてるんです!とでも言われればそれまでですが、こうなるとこの世界でのユニコーンの存在価値が気にかかるよ。
羽の無いペガサスがユニコーン、みたいな劣化品扱いなのだろうか…(ぉぃ)。
あるいはユニコーンがレベルアップするとペガサスに進化するのかもしれないね…Bボタンでキャンセルも出来るよ。
ポップは妹キャンディが笑顔で安心の様子。
キャンディの笑顔は、星空さん達という素敵な仲間と出会えたからこそ。
同様に、星空さんもキャンディと出会えたから今の仲間と友達になる事が出来た。
出会いによって、お互いがハッピーになったのですねん。
キャンディには何か特殊な力があるのではないか…と感づいたジョーカーさん。その予想は正解で、ポップも特殊な力を持つキャンディを守らねばと強く決意を固めていた。
何でよりにもよってキャンディがプリキュアのサポート要員に選ばれたのか? という疑問がここで晴れました。幼く頼りないキャンディですが、宇宙を救う為の鍵はこの謎生物にあったらしい。
まるでヒロインポジションだ、これ。
その晩、流星群に思いを馳せる町の人々の前にアカオーニさん参上。
星に願いをかけても叶うはずないと笑ったところ、星空さんの堪忍袋がぶち切れる。何せ「星空みゆき」の名前そのものを否定したようなものです。こ、殺される…。
願う事は未来を信じる力になる。
人々は未来へ進む為に願い続ける。
今まで皆で頑張ってきたのだから無駄じゃない。
スマイルでいっぱいの未来へ行く。
今回の言葉の中には「努力」「友情」「絆」「無駄な物は無い」といった、これまで描かれてきた、あるいはプリキュアさんの個人テーマ(たぶん)が集約されている。
それらのテーマが「今」を成す事でウルトラハッピーという「未来」へ繋がるというコトかな。
中盤の盛り上がり展開とあって、メインテーマ直結の台詞が多いです。
ふむ…もしかしてこれは「星に願いをかけて未来を信じる」という行為が「メルヘン」を意味しているのかもしれないなぁ…。
「おとぎ話=物語」というテーマで見ると正直分からん事の多いシリーズでもあるのだけれど、見えないモノを信じる人間の美しい「心」の事を「おとぎ話」や「メルヘン」と称するのだと仮定すれば、色々と腑に落ちる。
所謂、「夢」や「理想」「奇麗事」といったモノを「おとぎ話」「メルヘン」と称していたのかな? あれ、気付くの遅い?(げ)
現実は厳しいけれど、心の中に「メルヘン」を抱いて頑張る事で、バッドエンドを撥ね返して、現実をウルトラハッピーな「メルヘン」に近づけるという事か…。
あー…なんかようやっと分かってきた(えー)。
まあ、そう考えると今まで全然おとぎ話モチーフのエピソードが無かった事にも納得ですよ。
そういった、物語としての「おとぎ話」がテーマなのではなく、人間の理想としての「おとぎ話」がテーマだったのであれば、「スマイルプリキュア」では今までもちゃんと「おとぎ話」「メルヘン」をテーマに据えてストーリー展開していたってコトじゃないですか。ははぁー…。
てっきり「ディケイド」みたいに既存物語の再構築をするフォーマットだと思い込んでいたので、これまでずっとモヤッとした違和感を感じていたのだなぁ…。
あぁ、これだからディケイド厨はウザイ(ぐぇ)。
■アカンベェ使わなきゃいいのに…と、遅ればせながらようやっと「スマイル」について見えて来た所で、デコルとキャンディをジョーカーに奪われる。
シリーズ後半はまた敵を倒してデコル回収の繰り返しなのかな…と思ってしまいましたが、はてさて。
ずっと星空さん達と居たいというキャンディの願いは叶うのか…。
今回ハッピーさんが言っていた言葉、次回はそれを自ら行動に移して証明しなくてはならないのだなぁ。
アカンベェとのビーム押し合い対決が「ふたり」時代のようで懐かしかった。
毎週見ていた時はもっさり感があると思っていたけど(おい)、たまに見るとノスタルジーに浸れるなぁ(え)。
次回はジョーカーさんとの対決のようですが、いかにもな精神バトルっぽい。ピースの顔がどぎつくて笑いを禁じ得ないよ(えー)。
⇒
スマイルプリキュア 各話レビュー
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コメント
今までとは明らかに雰囲気が違った次回予告を見ると何が起きるやら不安です(^ω^;)
2012/07/05 00:59 by 名無しさん URL 編集
流れ星かと思った?残念、死兆星でした!
本作は女王と皇帝の復活の足音が近づく事情が絡んでいることもあって、尚ドンピシャな盛り上げ所ですな。
今までがコメディだっただけに、シリアスに転じるとまた温度差が凄いですね…
まさにぬるま湯に浸かっていた所に、極端な熱湯か冷や水を頭からぶっかけられたでしょうな、5人。
2012/07/05 17:13 by ゼノドレイク URL 編集
なるほど、そう言う考え方もあるんですねえ。確かに理想や夢が「そんなおとぎ話じゃあるまいし」と例えられる事もありますし。この作品自体が一つのおとぎ話…ってことでしょうか。
デコルデコールを奪われた上に不思議パワーを発揮するキャンディまで攫われて絶望というゴールへ一直線…ですが星空さんがデコルを一つ笹の天辺に飾っていたのでセーフ、という展開でしょうか。なんか某映画のレモンの人を思い出します(え)。
2012/07/05 20:30 by 銀河水晶 URL 編集
妄想でお好み焼きと銭にまみれたあかねが怖い…
この急展開に敢えて野暮なツッコミを入れるとするなら、キュアデコルが16個で勢揃いというのがちょっと早すぎに思える点でしょうか。だって、6話のポップの回想を確認すると、サッカーボールだのピアノだの、本編未登場のデコルがあれこれとあったというのに…。その辺の説明はあるのでしょうか。
そういえば、ハッピーの新フォームのキュアドールが発売決定したと思ったら、プレミアムバンダイではハッピーを除く四人の新フォームのキュアドールも通販限定でセット販売すると決まったそうで。見せ場が少なかったせいもあって『スイート』のときはメロディだけで終わったところが、ここにきて全員分を用意するとはどれだけ売る気満々なのやら…(汗)。
2012/07/05 22:14 by おおふ URL 編集
七夕 デネブ アルタイル ベガ
>シリーズ後半はまた敵を倒してデコル回収の繰り返しなのかな…と思ってしまいましたが、はてさて。
既に商品化されていて番組未登場のキュアデコルが沢山ありますから、後半は新たなデコルの争奪戦、といった展開もありえそうですね。強化アイテムっぽいキング、天使は9割方は出るでしょうけど、動物系だけでも9種類…全デコルの登場は無理かもしれません…。蝶々デコルの様に、シナリオとリンクしたデコルの使い方を期待したいですが…。
2012/07/06 01:30 by 寒色派 URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
スプラッシュスターではボスに敗走して中盤のクライマックス終了という事態もあっただけに、どうせ新フォームで逆転するんでしょ?などと甘い考えで見ていてはいかんでしょうね。
あとサブタイからして前後編の前編っぽいので、来週は鬱エンドかしら。
>ゼノドレイクさん
プリキュアのアイテムを奪って脱兎。毎年12月に起こる光景を早めに見せられている感覚でした。
視聴者が「もっと早くそうしろ」と言うから、ホントに早くしてみたのかしら。頭いいな。
次回予告で「プリキュアとして戦う理由を考えないと…」という言及がありましたが、よく考えたら今さら感のある言及です。今まで割と惰性で戦ってきたのかなぁと…。
>銀河水晶さん
現実に対するものとしての比喩「おとぎ話」「メルヘン」は、どちらかというとネガティブな意味に使われる事が多いですが、この番組ではその比喩を肯定的に使ってきているのかなぁとも思いますね。ただ理想としてのメルヘンを心に抱くのは良しとして、実際にそこにある現実をどうするのかはまだ語られていない。その辺はシリーズ後半のテーマなのかしら。
ジョーカーさんがデコルを奪ってしまいましたが、別に奪われたら敵に悪用されるといった代物でも無いので、また集め直せばイイだけって気もします。アカンベェはどうにせよ出てくるしなぁ。
>おおふさん
おそらく女王を構成する必要最小限のデコルが16個なのでしょう。それだけ揃えば、とりあえずセーフモードで起動出来る。ぶっちゃけそれでピエーロさんを倒せるかは疑問ですが、ヘルプを参照出来るようになるだけでも助かるのでしょう。
ネットに繋がれば世界中からデコルを送信して回収なんてことも出来るに違いないや。さすが王女様。
>寒色派さん
梅澤プリキュアになってから幹部が死ななくなって、敵さんの変化が乏しいのではという危惧も去年同様のパワーアップで回避出来るのですかね。去年みたいに人間関係が色々と変化する可能性もあるのかな?
今まで集めた16個のデコルは王女になって、さらに回収すれば王女のレベルがどんどん高くなっていくシステムが後半の縦軸かもしれませんね。レベルが上がれば新しい技を覚えるかもしれないぞ!
そういえば蝶々デコルもあの一度だけですね…便利なのに…。
2012/07/06 21:55 by TJ-type1@管理人 URL 編集
スマプリの「メルヘン」もきっとそういうことだと思います。わたし信じてる。
2012/07/07 09:22 by 通りすがり URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
スイートは行為としての音楽じゃなくて、もっと大きな概念の音楽を描いたって感じでしたね。終わってみると。ホントはミュージカル回とか「題名のない音楽会」コラボとかみたかったけど。
こちらのメルヘンも物語という意味のそれではなく、もっと巨大な概念としてのメルヘンなのかなと思い始めてきました。
2012/07/08 20:28 by TJ-type1@管理人 URL 編集