■バトンとカスタ季節は初夏となり、プリキュアさん方の通う学校では体育祭が執り行われるとのコト。
この時期に体育祭をするという事は、秋には文化祭がある学校なのかなぁと思うのだけれど、どうなのだろう。その時は今回と逆に黄瀬さんがドヤ顔で仕切りまくるお話になっているのかもしれない。
そんな中、リレーの選手に緑川さんが立候補し、さらにいつものメンバーと一緒に走るのだとぶち上げました。えー。
てゆか立候補制のリレーなんてあるんですね…足の速いヤツから順に拒否権無しで選ばれるもんだと思っていたが…。
緑川さんは足が速いから良いものの、他のメンバーはさほどでもありません。特に黄瀬さんの脚力は自他共に認めるほど。
こういう人は割とどうでもイイ競技でお茶を濁したり、負けても参加人数が多くて被害が少ない100m走とかに出てればイイんじゃないかなぁ…というのは個人的な経験則。
体育祭なんて、息を殺して過ぎ行くのをひたすらに耐える時間じゃないか(え)。
緑川さん曰く、勝ち負けではなく、みんなと一緒に走りたいが為にリレーに誘ったのだとか。勝敗よりも、自分達の走りをやろう。
勝ち負けの価値観ではなく、仲間と一緒に協力し合うという価値観でもってリレーを走ろうと仰るのでしょうか。
なんということだ、やたらと勝敗にこだわるコトこそが体育会の特徴じゃなかったんですか(偏見)。
自身の足の遅さを気にしていた黄瀬さんも練習に精を出しますが、やはりスポーツで勝敗の価値観は切り離せない。黄瀬がいたらリレーでは勝てない、と言っていたクラスメイトの話を聞き挟んでしまいます。
引越しの際も誰にも止められなかったし、黄瀬さんってクラスで人気無いンじゃ…。
い、いや、違いますよ、こういう話が出てくるのは当然というか、仕方ない事なんですよ。うんうん。
というか、それを一番理解しているのは黄瀬さん自身です。
自分が加われば勝てない、だから参加しない方がイイ、参加したくない…。
黄瀬さんの中にある『勝敗』の価値観と、緑川さんが言う『皆で一緒に走る』価値観。これはその対立と言ってもイイ。
そう思うと、『一緒に走る』喜びは『勝敗』よりも大事だと言い出すのは緑川さんでなければならないのですね。黄瀬さんが言うと、ただの逃げ口上に聞こえてしまうからなぁ。
だから緑川さんは体育会であっても勝敗至上主義では無いと。
体育祭当日、当然の如く現れるアカオーニさん。
どうせ負ける。足手まといはいらない。
仲間との協力を否定し、個人主義を尊重するオニさん。
対して、仲間と一緒で無ければできない事がある、やりもしないで諦めたりはしないと叫ぶマーチさん。
5話で「考えたって分からないよ!」と即効で思考作業を諦めていたのだけれど…
スポーツと思考作業は別腹なのかな?
『仲間と一緒なら出来る』というのはプリキュア・戦隊etc.でよく見かけるテーマなわけですが、お互いの長所と短所を補填しあうコトで一人では出来ないことを成し遂げる…というイメージがある。だからプリキュアはふたりなのーッ。
だけど今回は、足の速い緑川さんの方が、そうでもない4人をリレーに引き入れているんですよね。だから互いの能力を補い合うという関係性ではない。
つまり『一緒なら出来る』というのは、物理的に成すという意味ではなく、『絆』としての力を意味しているのだと。
今回の目標は勝つ事ではなく、最後までバトンを回す事でありますしね。
当然こういうお話なので一着は取れないとは思っていましたが、ちょっとドキドキしてしまったのが悔しい(ぉ)。
ここで黄瀬さんにクラスメイトから声援が贈られるのと、主題歌のインストが流れている演出がとても熱い。頭に浮かぶ歌詞が今回の話とマッチしてしまうというか。うむ。
リレーの勝負には負けたものの、バトンを繋ぐという目標は果たした。
それでも涙が流れるのは負けが悔しいからでしょうよ。
勝ち負けよりも絆の方が大事だとは言っているけれど、だからといって勝敗や競争を否定しているワケでもなく、それはそれで大事なのだとまた言っているのね。
『バトンを繋ぐ』は即ち『心を繋ぐ』という事。
そういえば緑川さんの個人テーマは『絆』だったようにも思う。
家族、ダンゴムシと来て(え)、今回は仲間との絆のお話だったのですなぁ。
■ハンデが無ければ…最後に緑川さんがコケなければ、もしかしたら一着も取れたかもしれない。足の遅い黄瀬さんも混じってそのぐらいだとすれば、2組の足の速い女子だけで編成していれば余裕で勝てたのではと思えてしまう。
いや、勿論勝ち負けをどうこういうお話ではありませんでしたけどね、今回は。
だけど…いやぁ、勝てたと思うけどなぁー(ぉぃ)。
次回は黄瀬さんのお父上のお話。
予告からすると片親なのかな…?
黄色は片親…これもまたデジャブーであるな。
たぶん、お父さんの作ったカレーライスを再現する話だと思うよ(え)。
あとエンドカードが今後のネタバレを含んでいて舌打ち。
あれは何ですか、ユニコーンか、ペガサスか…。
プリキュアさんに羽モチーフがあると考えればペガサスなのかしら。
何処の聖闘士ですか、本当に…。
⇒
スマイルプリキュア 各話レビュー
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コメント
Don't Give Up!!
友達はそんな自分を責めることなく暖かく包んでくれたことへの嬉し涙…まさに涙腺崩回。
中の人がアフレコ前日に走り込みで感覚を取り戻した気合いの入れようも含め、熱さと優しさに満ちた友情・努力の30分でした。
そして次回の黄瀬さんは、言葉のナイフの鋭さが三幹部随一の狼さんの相手…試練が続きますね。
2012/06/07 00:02 by ゼノドレイク URL 編集
2012/06/07 12:31 by 通りすがり URL 編集
Giant Step
で、毎年恒例のようないつものことのようなネタバレエンドカード。今年は追加戦士でなく新装備ですか。馬で角というとユニコーンでしょうか…映画でちょいと使われるか、Vシネで素手で破壊されるかしか思い浮かびませんが(おい)。
2012/06/07 20:30 by 銀河水晶 URL 編集
走る走る~涙の数だけ~SARAI~のKAZEは~
黄瀬さんも緑川さんも悪くないですよ!結果が全てと錯覚してる世の中がわるいんですよ!
2012/06/07 21:29 by ミスターグラブシ URL 編集
あの嘘のせいでクラスメイトからの人気はさらに下がったんじゃ…。フォローがあったとはいえ結構迷惑かけたし。
運動が得意の人気者で家族が多いなお、絵が得意で人気もなく家族が少ないやよい。
正反対な二人ですね。
2012/06/08 00:17 by taida URL 編集
なお 君のほほえみは勇気になる
>勝ち負けよりも絆の方が大事だとは言っているけれど、だからといって勝敗や競争を否定しているワケでもなく、それはそれで大事なのだとまた言っているのね。
プリキュアシリーズ自体、8年間競争に勝ち続けていますから、勝者の言葉には説得力がありますね。商業作品的には勝敗=関連商品の売上、絆=作品内容の評価や人材なんでしょうけど、競争に勝たないと番組が続かない…。明日のナージャは勝負に負けたけど、絆というバトンをプリキュアに繋いでくれました。ナージャバトンは絆の象徴だったのですね。でも、なぜ私はナージャを思い出したんだろう…。まさかイラストに秘密が?
2012/06/08 00:47 by 寒色派 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
結局、努力なのか結果なのか友情なのか…というあやふやさもあるのですが、何か知らんがイイ話だなという結論で終われるお話でもありました。これを分析しきれないのはボクの心が荒んでいるからなのかもしれない…うむぅ。
いや、たぶんどれも大事だぜというコトではあるのでしょうが…。
>通りすがりさん
中の人が桃園さんのお母さんと一緒だという点でも印象に残っていますねぇ。
>銀河水晶さん
努力や友情といった過程を啓蒙するお話だからこそ、勝ってしまうとテーマがぶれる。
一時の高揚よりもしっかりとテーマを選んだ結末になっているのは良かったです。勝てるか?と思いつつ勝ったら話にならんと思って見ていたからなぁ。
ここ数年2クール目終わりは新戦士加入イベントでしたが、今年は違うみたいですね。てことは残り2人がまとめて秋口に加入か…? 追加の2人が「ふたりはプリキュア!」と名乗ってくれたらありがたい。
>ミスターグラブシさん
黄瀬さんは泣き虫という設定があるだけに、みんな存分に活かしたくなるんですかね。
泣く事でその後のスマイルが映えるんだというドS的思考ですね。
みんな、好きやなぁ…。
>taidaさん
絵が得意だけど友達も家族も少ない…なにそれ、素材として美味し過ぎる(え)。
休み時間にノートの落書きとお喋りしてるとか萌えますね(ちょ)。
>寒色派さん
陰口を叩かれるシーンは他のシリーズ通しても珍しいので「ほぉー」と思いましたね。ましてスマイルは他シリーズより若年向けになっているだけに、余計驚きました。
プリキュアはコンテンツとしては勝者だけれど、だからといって売り上げとしての勝利だけ手に入れていれば良いと思ってはいけないという自戒の念にも見えますね。
そういえばナージャという言葉は希望という意味でしたか。そのメッセージは9年経った今もバトンに受け継がれているような気がしますね。
2012/06/08 21:32 by TJ-type1@管理人 URL 編集