■母と娘の物語今日が母の日だと思い出した星空さん。
プレゼントを買う予算も無いので、家事の手伝いをすることにしましたが…期待通り、何一つ上手くいかない。
しかし、優しいお母様は文句一つ言わずに娘の好意を受け取っている。
いや、そもそも中学生にもなってフードにぬいぐるみを入れているような娘に多くは期待していなかったのでは…とも思いますが(こら)。
星空母はほんわかとした雰囲気で、プリキュアさんのお母さんとしては珍しいタイプに見えるなぁ。
プリキュアの主人公の多くは「アホ」キャラだから、お母さんの方はしっかりした人が多い印象。
「アホ」と「ほんわか」だと、ぶつかりあう予感がしない。その分、お父さんが相当しっかりした人なのかもしれないが…。
特技の見つからない星空さんにとって、あと出来る事と言えば頑張ってプレゼントを作ること。
現状打破には、とりあえず頑張ってみる。努力する。
それがスマイルさんの合言葉。
そして不恰好ながら自作のネックレスを作りました。
さらに、これにメッセージカードを添えようじゃないかと買出しに。
それだとお金が無いという問題に返ってくるような…うん。
そこへやって来たウルフルンさんは、そんな下手くそなネックレスを貰っても嬉しくないと仰りますが、サニーさん他は、上手い下手ではなく気持ちがこもっているかが大事なのだと拳を振るう。
ネックレスを受け取った星空母は、娘の気持ちが嬉しいと言ってくれました。
お金もかかってないし、不恰好でもあるけれど、そこに込められた気持ちは伝わった。努力の勝利。
「ありがとう」の気持ちさえあれば、家事の手伝いやプレゼント、あるいはそれら以外の事でも何でもいい。
自分に出来る形で気持ちを伝えよう、と視聴者のお子様に訴えかけているようです。
やはり例年以上に、より直接的に子どもにメッセージを伝えようとしているシリーズなのだなぁと感じます。
その分、あまりに直球過ぎて恥ずかしいとか、もうちょっと捻りの利いた物があっても好い…などとも思ってしまいました。
だって、こっちはもう年食ってる身だから…ゲホゲホ。
分かり易いけどテンプレ過ぎじゃないかなぁとか思っちゃうんですが…でも「スマイル」は第1話からこの分かりやすさとベタが重視されているシリーズ。その辺は実にブレてないなーと感じ入りますです。
ところで冒頭に読んでいた「白雪姫」。
毒のクシや毒リンゴといったプレゼントで娘を殺そうとする母親と、焼けた靴をプレゼントして母親を殺す娘のお話でもあります。
そんなおとぎ話の国からやって来たウルフルンさんからすれば、「プレゼントなんてろくなモンじゃねえ」と思うのも無理ないのかもしれませんねぇ…。
あれはあれで、しっかり「気持ち」がこもっていたと思うしね…
怨念だけど。
■確執とか親殺しとか…相変わらず、話にあまりおとぎ話やメルヘンが絡んで来ていないのが気にかかる。
「フレッシュ」のダンス要素だってもうちょっと頑張っていたと思うけど(ぉぃ)。
母と娘の童話をベースに作れないものかなぁと思い、ちょいと検索をかけてみましたが、母と娘の童話はドロドロした確執の話ばっかりで難しそうでもある…。メルヘン、えぐいよ…。
ボクの少ない知識で思い当たる母子のイイ話というと…キツネの母子の「手袋を買いに」というお話ぐらい。
母親に母の日のプレゼントを買いに来た星空さんが、間違ってプリキュアの格好でレジに来てしまう。しかし、それを察した店員さんは何も言わずに代金を貰う。
人間って優しいなぁ…という、そんな心温まるお話。
次回は青木さんがプリキュア引退するとのこと。
黄色の次は青。この感じだと一人一回は解散話があるのかもしれぬ…。
⇒
スマイルプリキュア 各話レビュー
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コメント
ド直球な母の日エピソードに加え、戦闘面も光ってましたね。徒手空拳に属性攻撃が加わりなんとも…たまにこう熱いものがこみ上げてくる殺陣が見られるのであなどれませんねぇ、このシリーズ。
今思えば、「母の日であることを当日まで忘れていても、何かできることがある」というメッセージでもあったのかと…考えすぎですかね?
2012/05/17 20:30 by 銀河水晶 URL 編集
れいかさんちの本棚は畳を通せるくらいの巨大なものみたいですね。
年食うと、「気持ちがこもってればいい」というのは、送る側の押し付けじゃねぇの、とか思っちゃうわけですが、この番組は送る方にむけてるものだから、いいんですよね。
2012/05/17 23:43 by makiray URL 編集
せめて、布団は洗濯バサミで留めようよ…
でも、今回は炎、電撃、疾風、凍気とそれぞれの属性を使った技が飛び交う中、相変わらずハッピーだけ属性が見えてきません。「キラキラ輝く未来の光」って自分で言ってるぐらいだからてっきり光属性と踏んでたのに、全員で「五つの光が導く未来」とも言ってるから光だけで目立てないのでしょうか。…仕方ない。こうなったら身の丈ほどある金槌でも持ち出して、どついた相手を光に変えて消し去る技でも覚えてもらうしか…(こら)。
そういえば、京都の修学旅行で一行が泊まったいろは…もとい、ほへと旅館が、じゃらんnetにて御利用感謝のメッセージを載せてくれていたそうですね。自分もこれを知ってびっくりしましたが、「5人の伝説の戦士プリキュア様」とまで書いてあるのはいいのかって気も…(汗)。
2012/05/18 08:51 by おおふ URL 編集
誰かの為に何かの為に その言葉がパワーになるはず
歴代主人公では一番頼り無い節が際立つ星空さんですが、それは裏を返せば今後の成長が具に描かれる
指針も表現されたような、ハートフル回でした。
属性設定の描写に活路が見いだせてきた波状攻撃も見事でしたが、ハッピー以外の4人って、奇しくもオンドゥル軍団と同じ属性が充てられてるんですね。
風炎氷をフィードバックした超必殺技で、強敵を華麗に撃破する特撮愛好家ピースの活躍に期待を寄せます。ウェーイ!
2012/05/18 10:18 by ゼノドレイク URL 編集
暖かい星空親子のメッセージ
>その分、あまりに直球過ぎて恥ずかしいとか、もうちょっと捻りの利いた物があっても好い…などとも思ってしまいました。だって、こっちはもう年食ってる身だから…ゲホゲホ。
反抗期前の女子が主人公ですから、あの直球さが気恥ずかしくなる事はありますね。対して冒頭のウルフルンとマジョリーナのやり取りは、反抗期の男子と母親の関係にも見えました。別の意味で気恥ずかしい…。不良風の男子は男女を問わず人気が出る…。ウルフルン、人気があるはずだ!
次回は青木さんが陶芸家か書道家で悩むお話ですね。2代目キュアビューティが誰になるのかも気になります。
2012/05/18 21:09 by 寒色派 URL 編集
鷲尾プリキュアへの回帰?
スタート時の梅澤プロデューサーのインタビューで過去作で言うダンスや音楽みたいなサブテーマは扱わないとあったので
おとぎ話やメルヘンという要素はキャラや世界観を構成する最低限の設定や舞台装置にしか過ぎないのかもしれませんね
テーマ的な掘り下げや進展が殆ど見られずただ各キャラが登板回を回してるという状況はまるでMHや5gogoのようであります。
物語上の謎や気になる点引っかかる点もピエーロ復活のカウントダウン?以外ほぼ無い為正直なところ
あまり視聴意欲を刺激されないです。
そうなると腕の良い演出や原画の登板待ちという前時代的な楽しみ方に回帰せざるをえないですね
あとは…キャラ萌えかな
或いは逆にハートキャッチやスイートがプリキュアとしておかしかったのかもしれません。
2012/05/19 00:28 by snya URL 編集
極まるなふみクオリティ
今回は碌に手伝った事は無いみゆきが、母の育代の為に丹精を込めるビーズを作るハートフルなお話でしたね。
今回は12話同様ウルフルンの悪さも目立ちましたが、それがサニーの静かな怒りに繋がったのには感服します。
今回の脚本は、5話から担当している佐々木氏。
氏は基本的に「劇団ネジ」という場所で舞台脚本を担当しているそうです。
そして作画が河野氏。
同じ川村キャラデザである「5」と比べると違和感が御座いませんが、スマイルのデザインは動きやすさを尊重しているからこそだと、川村氏が言っていました。
2012/05/19 14:32 by 横浜学園都市部 URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
最近やっとアクションもするようになってきましたね。今まで何があったのかと心配すらしていましたが。
なんだろ、アクション監督が変わったのか、スパヒロ大戦に借り出されていたスーアクさんが戻ってきたのか…。
母の日をプリキュアを見て知った子でもこれから何か出来るよー的なお話だったのでしょうね。
個人的には母の日ってのは毎年、プリキュアを見て「あ、今日か…」と思ったりするんですが(ぉぃ)。
>makirayさん
今年のアクセサリー作り担当は星空さんかー。何故か赤い人がやるようなイメージあったけど、気のせいでした。
気持ちが込められていればイイ。それをもらって理解しない方は悪!…みたいのはプリ555で描かれていましたが、こちらではどうなるのでしょう。理解してもらいやすくする努力もまた必要でしょうしねぇ。
逆にフォーゼは「相手の気持ちを理解しろ」という受け手側へのテーマですね。2番組合わせて楽しんでくださいってね。
>おおふさん
気持ちがこもってるとかカンケーねーしーという敵さんに対し、気持ち(気合)をこめた技で勝利して、プリキュアさんのメッセージの劇中善を語っているわけですね。ふむ。
旅館に御礼記事が載っている旨、旅館関係者にはプリキュアだとバレてしまったということでしょうか。これはまずい。
次は南極基地が来てくれてありがとうと記事を上げる番ですね。
>ゼノドレイクさん
かなり直球を意識したエピソードで、個人的にはちょっと恥ずかしい印象もあったのですが、子どもさんが見ても分かり易い(であろう)お話になっていたのですね。どうも、母の日だから何かしようというのは説教くさく感じてしまう天邪鬼…。
ハッピー以外がオンドゥルってことは、ハッピーはその4人以外だから…あ、ニーサンか(腹パン)。っう…。
>寒色派さん
お子さんに見せるお話としてストレートな表現は効果的だと思いつつ、変化球を使って説教くさくなく見せてくれないかなーという気持ちもあるんです。基本的に天邪鬼なので、「母の日だから~」みたいな話を見ると、「母の日じゃなくても感謝しろよ」とか思ってしまう…(ぅゎ)。本当にね、心が汚れてるんですよ(げ)。
黄瀬さんがやめると言ったり、青木さんがやめると言ったり、もしかしたらスマイルさんの撮影現場ってそうとうギクシャクしているのではと疑ってしまいますね。そろそろ週刊誌に記事が上がるかも。
>snyaさん
え?物語やメルヘンはテーマじゃないんですか? それはかえってシリーズとしての独自性を出せないのでマズイような…。MHも555も、本筋にやる事がないのでキャラ話に走っていただけって印象なんですが…。
思った以上にキャラクター話に寄っているのも、スイートからの振り戻りなのかしら…。まぁ縦軸が薄くて1話完結のバラエティに富んでいるのは悪く無いとは思います。
その場合は、もっともっと降り幅を広くとってもいいですが。急にSFだったり、急にミステリーだったり…みたいな。
>横浜学園都市部さん
母の日の話でしたが、終始星空さんのがんばりを描く話でもありましたね。
母と娘のエピソードをもそっと掘り下げて、母と子のお話の独自性をもっと見たかったという気がしないでもないです。
大人からの視点が薄かったのは狙いなのかもしれないけれど。
2012/05/19 18:05 by TJ-type1@管理人 URL 編集
イラストのれいかさんは色っぽくて素敵です!
表情や手の濡れ具合にエロスを感じました。
特撮やプリキュアなど好みの作品のレビューが多いので、これからもちょくちょく読ませてもらいます。
2012/05/23 22:29 by taida URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
ありがとうございます。
イラストは構想の段階ではもっと艶っぽくなるはずだったんですが、出来上がってみるとなかなかそこまで達していなくて困ったもんです。
エロスを極む道もまた険しいのか(え)。
2012/05/26 22:12 by TJ-type1@管理人 URL 編集