2011年 12月 24日
今回のMOVIE大戦は全5章構成。
昭和第一期ライダーと平成第二期ライダーの共闘という謎の取り合わせで、アクションに次ぐアクションを見せるテンションの高い映画になっておりました。

■Chapter OOO

隕石群の激突によって時空に開いた歪み。
その中からやって来たのは40年後の仮面ライダーというポセイドンさん。
ポセイドンさんはこの時代の仮面ライダーを倒すべく、バースやオーズに戦いを挑む…。

「レッツゴー仮面ライダー」で40年前の仮面ライダーと競演したオーズさんが、今度は40年後の仮面ライダーと邂逅。40年前の先輩から魂を引き継いだように、40年後の後輩へ魂を引き継ぐ。戦いはこの40年から次の40年へ…。
先が長すぎてワケ分からん…(え)。

オーズ最終回で消えたコアメダルは、実は40年後の未来へ飛ばされていて、未来のコアメダルの力で戦っていたポセイドンの意識を乗っ取ってしまったとのこと。そんなポセイドンさんのベルトをくれたのはまたしても鴻上会長。あぁ、今回もまた全ての元凶はあの人だよ…。もう、あの人さえ何とかすればだいたい問題起きずに済むんだけどなぁ…。みんな、会長に甘いと思うんだよ…。

消えたはずのアンクも映司の前に現れる。
元々アンクというのは、欲望が無くなってしまった映司が手に入れた借り物の、擬似的な欲望なので、最後は消えるなり離れるなりで映司のもとを去らなくてはならない存在だったと思います。どんなに仲良くなっても、映司とアンクが一緒にいることは不健全な状態にしかならないから…。
だもんで、アンク復活というのは結構面倒くさいトコロであるとも思う。
最終回でせっかく消滅して映司が(たぶん)真っ当な人間になったというのに、またアンクが来たらそれが無かった事になるかもしれないわけで。

その辺りの事もあってか、今回の復活にはある程度配慮されていたように思います。
割れたアンクメダルが絆パワーで戻っちゃったー♪などと安易に復活させて最終回を無かった事にしたりはしていない。最終回の展開、映司の変化を無に帰すことなく、しかし今回の映画でだけ特別に出演させるというバランスを保っているかなぁという印象。
原理主義的に考えると、それでも映司がアンクやコアメダルを使って変身しちゃうのはどーなのかなぁとも思うんだけど、まぁしゃーない。

超オーズとか言い出さない限りはだいたい良しと思えるぐらいにはなっている(え)。


■Chapter FOURZE

突如、空から学園に落ちて来た少女・撫子に一目惚れした弦太朗。
しかし実は撫子の正体は隕石から発見された宇宙生命の種・SOLU。
そのSOLUを狙って暗躍するホロスコープス、財団Xと戦う僕らの仮面ライダー部!

「SOLU」っていうのは実際にそういう呼称が存在するのかしら?
なんか「SOUL(魂)」のアナグラムなのかなー?とか思っちゃったんですけども…。

撫子に一目惚れして、友達以上の関係を求めてしまう弦太朗は撫子と友達になれない…。
恋愛感情を抱いてしまった相手とは友達になれないのか…という友達作りが大テーマである弦太朗にとって最大の危機。しかし撫子の正体であるSOLUに知能は無く、恋人どころか友達という関係も望めないという。

惚れてから失恋するまでがとてもテンポ良く進んでいて、まるで「男はつらいよ」みたいなお話になっている。弦太朗のキャラも含めて。
テレビでは友達にはなれないと突っぱねる生徒達をことごとく落としている弦太朗ですが、この映画では弦太朗自身の問題によって撫子と友達になる事を拒否してしまうのですね。そういう意味でもコレは完全に弦太朗の物語になっている。
ただしその理由が、相手を嫌いだからなのではなく、好き過ぎるから…というのが変化球だわな。
どっちにしろ受け入れる事に変わらないからいいじゃねえかとも思うけど。

フォーゼ編クライマックスは、戦えない弦太朗に代わってライダー部の面々が財団Xと戦う。
これはもうアホかというぐらいベタな展開過ぎて、涙腺がヤバかったです(え)。
まだ放送始まって3ヶ月程度なのにこれまでのコトが走馬灯のように巡ってくる…なにこれ熱い…。
ライダー部が全員揃っての変身に関しましては、熱すぎて上手すぎて、最終回でやれ!と思ってしまうのぅ。
こんなシリーズ前半でやっちゃっていいのかよと思うほど胸熱なんですが…どうしてくれようか。

まんまと楽しんでしまって腹立つわぁ(え)。
撫子さんのオリジナルはテレビの方には出ないのかしら。
ちょっと期待してしまうんですが…。


■Chapter MEGAMAX

オーズ編、フォーゼ編、さらに7人ライダーとダブルが追っていた事件が一つに重なりクライマックスへ雪崩込む。
未来のコアメダルとSOLUの力を使って誕生した、宇宙の王になろうという超銀河王。
宇宙と王でフォーゼとオーズに絡んでくるというワケか…。

今回の敵は財団Xというコトもあってオーズ、フォーゼだけでなくダブルも参戦。
どうせ翔太朗とフィリップは変身シーンでの登場ぐらいなんでしょ、そうなんでしょ? と思っていたら、思いのほか出張っていて驚きました。しかもジョーカーまで…。
あくまで客演であるはずなのに、戦闘シーンでは「W-B-X」まで流れて背筋がゾクゾクしました。
ちくしょう、やっぱりオレはダブルが好きなのだなぁと再確認するひと時…。

7人ライダーは冒頭とクライマックスで大暴れしまくっていますが、それ以上の意味は無いかなぁ(ちょ)。
え、だって話にも特に絡めてないし、賑やかしとか新しくなった懐かしいアクションといった以上の意味は… あ、40年後と40年前のライダーが勢ぞろいというモチーフとしての意味はありますね。あぁ、うん。

なんかライダーって等身大だから変身前の役者さんが参加していなくてもそれなりに成立しちゃうんだなぁと感心してしまった(え)。いや、ウルトラマンだとこうはいかないからなぁって…。

最初から最後までほぼほぼアクション!
アクションとアクションの合間にお話やってますみたいな、そんな映画でした。
アクション映画としての可能性を出し切るかのように色んなアクションが見られるのが眼福。
カッコイイのから懐かしいのからカワイイのから、色々な方向性のアクションにチャレンジしている。
仮面ライダーなでしこが可愛すぎて性的に見えてくる…病院へ行こう…。

物語も終わり、さすがにもう出し切っただろうと思ったところにカンフーアクションを持ってくる抜け目無さ。そうでした、それが残っていましたっけね。
しかもあの腕はどう見てもスーパー1なので、赤心s げふんげふん。

「MOVIE大戦」としては三本目の映画ですが、トータルのバランスは一番取れていたように感じますかね。
前二作はダブルが立ちすぎていた感があるからな(え)。でも一作目の構成は個人的にかなり好き。
「MEGAMAX」はアクションが多すぎて若干も落ち着けるくだりが無く、その辺がちょっと忙しすぎる気もするのだけれど、ただひたすら見ていて楽しい映画になっていたなぁと思うのでありました。うむ。

仮面ライダー 各話レビュー
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COMMENTS

Commented by タカゴリバ URL at 2011-12-26 00:22 #- Edit
Title :
MOVIE大戦の前2作は2つの物語を力技で繋ぎ合わせた感が強かったんだけど今回はオーズ編、フォーゼ編も含めて全体で1本の映画になってる感じが良かったですね。

あと「ライダーは助け合い」ってセリフからもあるようにディケイド以降のライダーは対立じゃなく共闘というテーマが前面に出てるように思えました。
Commented by ゼノドレイク URL at 2011-12-26 13:44 #zHTyKSPE Edit
Title : 絆の色は十人十色
今回の大戦は『出会いと別れ』が隠れたテーマになってたんじゃないかと思います。
満足気に散ったアンクと再び『出会い』、未来で再開する日までしばしの『別れ』。
『出会い』こそ模倣するだけだったものが、『別れ』際には弦太朗と心が繋がった撫子。
そしてライダー達は『出会いと別れ』に至る中で、共に助け合い、そしてダチになる…と。
…あくまで私見に留まるのですが、フォーゼ&オーズそしてWと主役が揃い踏みしたからこそ描ける、
第二期平成シリーズならではの、手を取り合う精神がひとつの完成型として昇華した様な印象でした。

…と能書きはさておき、凄かったですね坂本監督!相変わらず二通りの意味で期待を裏切らない。
破格の人数のライダー達も五部構成の随所で、各々満足に描けており、塚田Pや中島先生との連携から成り立つ派手さと手堅さの両立が光る作品でした。
既に2回程鑑賞済みで未だに余韻に浸る程、シナリオ&バトル共に良作だったのですが、それだけに今後のハードル少々上げ過ぎやしてないかが気掛かりですね(汗
Commented by 銀河水晶 URL at 2011-12-27 20:00 #701gxeB2 Edit
Title : 未・来・永・劫
OOO編は本編から変わっていない映司が未来のライダー・アクア/ミハルに心意気を伝え、それが伝わることで「現在が未来に繋がっている」ことを表しており、そこから「仮面ライダーの普遍性」も見えてきて自然と熱くなりました。

フォーゼ編では弦太朗が人間ではない撫子に愛を伝えることで、弦太朗の拒絶するのではなく受け入れるという姿勢が描写されていました。そこにライダー部や新ステイツの活躍もあり、こちらもOOO編に負けず劣らず胸が熱くなる話でした。

そして7人ライダー・W・MEGA MAX編。何というか、7人ライダーとダブルの客演方法がいい感じに「昭和」っぽいんですよね。あくまで現役世代を後押しするのみ、でもしっかりと活躍するってところが。

去年のMOVIE大戦があったので若干不安でしたが、見終わってみるとどの章もしっかりとまとまっていて、非常に満足できる作品だったと思います。
Commented by おおふ URL at 2011-12-27 20:57 #.mXwswPA Edit
Title : 初のおやっさん抜きMOVIE大戦
…でしたが、終わってみればそんなことも全然気にならないぐらい満足できました。
映司とアンクのやりとりや、ハリボテコスプレをはじめとする仮面ライダー部の奮闘ぶりも見ていて微笑ましかったです。
クスクシエ店内での何の遠慮もない大乱闘には思わず口から「ひえ~…」って声がもれましたが、おかげでクレジットを見る前に監督の名前が何となくわかってしまったという…(汗)。

まさかの仮面ライダージョーカーには自分もびっくりしましたが、最近の『フォーゼ』のネタバレOPをよく見ると、確かにジョーカーの出番だけ徹底的に伏せてあったんですよねぇ…本当に底意地の悪い(え)。
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2011-12-29 03:06 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます!◆
>タカゴリバさん
今回のMOVIE大戦は一つのきっかけからふたつに分かれて再び合流という流れが最初から出来ていてまとまっていましたね。ただ個人的には一作目のMOVIE大戦で味わった「別々の話だと思っていたら同じテーマで繋がった!」という快感も捨てがたいので、それはそれでなかなか。
元々、個として戦い合うコトでしか存在できなかった平成ライダーが、助け合いもありという現在の展開になっているのは、一度ディケイドで行くところまで戦い合ったからこそ、なんですよね…。ディケイドは凄い企画やった。


>ゼノドレイクさん
MOVIE大戦という企画自体が第二期平成ライダーを象徴したモノとも言えるかもですね。
物語と企画が同期しているという面白い流れが出来上がっているシリーズですなぁ。
本作はアクションが重視されているという事で、そういう作品は大概においてドラマ面が薄い訳ですが、きっちり「くそ、イイ話だ…!」と思わせているのがズルイです。
フォーゼ編の全員変身は本と卑怯だわ。


> 銀河水晶さん
今回のMOVIE大戦はすんなりとどちらも本編と地続きの世界なのかなと思えて見やすかったというのもありますね。例年、劇場版を見る時は「テレビとは別」と思いながら身構えるのが必要スキルでしたから。
ダブルも当たり前に「ライダーは助け合い」と言って、上手いこと世界観が同一だと示しているし。相変わらずダブルは卑怯だわぁ…。
でも「AtoZ」のオーズは本編オーズとはパラレルだと考えないと無理があるって言われていたけどなぁ(え)。


>おおふさん
あのライダー部の出し物を見て、初めてJKが仮面ライダーX担当だと気付きました(遅い)。
クスクシエは撮影タイミング的にもうセットを使う事は二度とないから、随分と派手に壊してるなぁと笑ってました。使えるものを上手く使いなさる。
途中のダブル編でなんでダブルに変身しないのかと思いましたが、わざわざクライマックスでオーズ・フォーゼと並ぶ為に取って置いたというのが小憎い。そしてその為に登場したジョーカーの相変わらず古臭い演出。
サービス精神満載です、ほんま。

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