2006/06/24
超星艦隊セイザーX 最終話「友情は時空を超えて」

( ゜Д゜) (観終わったボク)
ん~~っと、なんて表現するのかなぁ、あの状態?
そうですねぇ、一番簡単な2文字で表現するのなら、
号泣
ですか。
♪七つの海というけど 泪の海 知ってる♪
あ、この歌詞は全然カンケーありませんが。
いや、でも泪の海状態であった事は間違いありませんでした。
ネオデスカルを皆の力で撃破し、闇から地球を守ったセイザーXと三将軍の面々。
正直、三将軍が一緒に戦っているのを見ているだけで、ヤバイの、涙腺が。
彼らにしてみれば、かつてアクアルが言っていたように、地球から退散すればイイわけであり、この星の行方は元来全く関係の余地なんて無い筈なんです。
それでも、運命の力(だっけ?)が作用して、やはりいつか地球に舞い戻るからダメなんだ!てブレアードは言っていたけど。だとしてもね、やっぱ地球という、たまたま流れ着いた星の行方はどーでもいいと割り切ってイイ筈だと思うんだよね。
そのカンケー無い星を守る為に、一緒に戦っているんだよあの人達は。
何故って、この星には拓人がいて、安藤家があって、納豆ご飯があるからなんだ。
これを燃えと呼ばずして何を呼ぶんだぁぁぁ!!!!
コスモカプセルが皆の手に渡った辺りからラストまで、ほぼ眼球裏にある蛇口が緩みっぱなしでした。
セイザーの名を持った4人の戦士だけではなく、あの場にいた全ての者、もちろん三将軍も含めて全員がセイザーXてコトなんだね!と、思い出してるだけで涙腺が…
皆が消えて行く後半。
「友情は時空を超えて」――そういう意味だったのか。
「金八先生」の最終回か! てぐらいマックスで泣いてしまうんですが。
やはり、初めの敵だった三将軍と、ここまで心を通わし信じ合える仲間になったというのは特撮ドラマ史上… 否、日本のテレビドラマ史上でも稀に見る見事さといっても過言ではない!! (…はずだ)
しかも、その全てが実はあの安藤家がなければ出来なかった、てのがスゴイよ。
拓人のおかげだ、とか言っていたけどホントは安藤家が地球を救ってるんだよなぁ、コレ。
当時、わりと普通に敵だったブレアードを庭に繋いで、そんな宇宙人に普通に家事の手伝いさせたり、ポチ呼ばわりする安藤家(特に春子と由衣)がいなければ、ブレアードはセイザーXらと心を通わす事は無かっただろうし、そーなると地球が闇に覆われていたのは間違い無いわけで。
同様に拓人が未来人と心通わしたのだって、全部あの家庭があってこそ。
「セイザーX」の「人は信じれば、必ず分かり合える」というテーマの根幹は「家族」ってコトなんだね。
人と人との関係は、最も近い他人=家族との関係を手本にしなさいと。
そしてまた一人、その安藤家の嫁(ッて言い切っちゃいますけど)としてレミーが加わるとゆーか。
皆が皆、自分のいるべき場所、帰る場所に帰る中、レミーは生まれた60年代にも、育った未来にも帰るわけではなかった。
コスモカプセルは、レミーがこの家に居る事こそが宇宙の平和に繋がると考えたからなのでしょうね。
レミーにとっては、やっと本当の家族になるわけで。(あ、完全に嫁扱いですが)
あんまり拓人・レミーのフラグは立ってはいなかった気ぃしていたけど、まいっか。
そういや、何で全くもって戦いにも関与していない、妹の由衣にカプセルが渡ったのか…
否、全く戦いに関与していない者だからこそ、ただ見守るコトしか出来なかった者だからこそ、未来を託す価値あり、と思ったのかもな。未来は普通の人の手の中にこそあるのだと。
ま、相変わらず、都合のイイ感じでテキトー(毒気はありませんよ)なタイムパラドックスとか、「X装着!」を一緒にやってツッコミ無しでボケているブレアードに、マジで最後までほったらかしのサイクリードとか、「セイザーX」らしさも忘れてねえんすよ!!
なんといいますか、こんな理想的な最終回を作られちまうだなんて。
しかも超星神シリーズで。(ま、ボクは「セイザーX」は他のシリーズとは完全に別個だと切り離してますが)
おかげで、放映当日にレビュー&イラスト上げちまったよ。自分でも驚きの仕事の早さだネ。
こんな、素敵なテレビ番組が観れるってのが、この上なく幸せなんだよね…
特撮の神様、ありがとう――
「セイザーX」を作ってくれた皆さん、ありがとう――
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コメント
安藤家ががっちりみんなの帰る場所になってくれていて、ブレアードも最後の最後まで面白かった。大人が見返しても歯ごたえのある内容を、笑いと子供にはっきりわかる形で最後まで貫いていたのがすごいなあ。
ブレアード達は、おなかがすくたびに、突撃となりの晩御飯のようにあちこちの星で人情道中を繰り広げてくれるような気がします。
2006/06/25 10:11 by かかし URL 編集
≫大人が見返しても歯ごたえのある内容を、笑いと子供にはっきりわかる形で最後まで貫いていたのがすごいなあ。
うんうん。確かに確かに。
もしかしたら子ども達には、この最終回に詰まった大いなる愛とメッセージの全ては分からないのかもしれない。だけど、十年後にレンタルショップでDVD借りて観直して、「こんなに凄かったのか!」なんて思う人も多いかなぁ、と思いますよ。
そのまんまでも、十二分に子ども達が楽しめる、しかも大人も推奨出来る面白さって、やはり貴重です。
その後のブレアード達のスピノオフなんかも観たいかも…
10年20年先まで、「隠れた名作」として(隠れたは余計か?)特撮ファンの語り草となるんでしょうかね。
…いや、なる!言い切る!
2006/06/25 18:15 by tjtype1 URL 編集