スイートプリキュア♪ ＃25「ヒュ～ドロ～！エレンの弱点見～つけたニャ！」

■どこで調達した浴衣なのかと謎は更に深まる…

夏真っ盛り。今日は夏祭りの当日です。
エレンさんも浴衣を着て張り切っています。まだお祭りが始まってもいないのにやって来るなんて、どんだけ乗り気なんですか…と思ったら、バスドラ達が悪いことをしないかと偵察に来ていただけなのだそうです。
あまりにウキウキして祭りの始まる夕方まで待てないさんだなんて、そんなワケないじゃないですか。これまで数々の狡猾な作戦を立ててきたエレンさんがそんなアホの子なはずないじゃないｄ… うーん…。

ハミィはオバケなんて全然怖くないけど、セイレーンは子どもの頃からオバケが苦手なんだニャ。
絶対に他言無用であると約束したはずのハミィには裏切られ、響と奏にはオバケで驚かされ、もうエレンさんの心はズタボロです。誰も信用できない…。

そんな折、久方ぶりに王子先輩とフラグを立てるエレンさん。
たしか以前「足が痛くて歩けないの～（上目遣い）」という茶番の時に出くわしているはずなのですが、王子先輩はよく覚えていらっしゃらない様子。たぶん毎日のように足が痛い女子を助けているので、いちいち覚えていないのだと思います。

王子先輩曰く、友達というのはふざけ合い、笑い合い、助け合うモノ。
ならばともう一度ふたりを信じてみようと思ったエレンさんですが、今度もまたオバケの格好でふたりに驚かされます。
一度ならず二度までも苦手な物で絡んでくる…許さない、絶対に許さないよ！！

しかし実はエレンさんを驚かしたのは３バカトリオだったのです。な、なんだってー。
バスドラさんはエレンさんを騙して、響と奏との仲を破壊しようと目論んでいるのです。つまり今までセイレーンさんが響たちにやって来た事を、今度はそのままエレンさんをターゲットにやっているのですね。
ちゃんとエレンさんが読めるように看板に振り仮名をふっているのが優しさ（え）。

ところがエレンさんはそれを見抜いていて、騙されたフリをしていただけだったのです。な、なんだってー。
騙されたから響たちを騙し返した、それが友達だから…ってことらしいです。じゃあトリオとも友達なのかしら？ 否、同じ物でも角度が変われば意味が変わるので、トリオは友達とは言えぬ（キリッ）…ってな感じでしょか。

しかし正直、伏線も無く実は騙されたフリでしたーという展開だと、話の美味しさはあまり無いんじゃないかなーって気がする。
最初から響と奏を信じていた、絆があったという事なんだろうけど、要するにこのお話において良くも悪くも変化無しだったってコトになるわけでね。
それなら、本当にバスドラ達の策に騙されていたけど、それを乗り越えるコトでふたりを信じられるようになった…とゆー方が絆の強化という変化も起きるし、作劇としてはよりオーソドックスなモノになったんじゃないかなーっと思うんですよね。

「実はウソでした」のパターンだったら、複線かギャグか、も一つぐらい仕込んでほしかったかなー…と個人的には思う。オバケのシルエットがどう見てもバスドラだったからすぐ気付いた、ぐらいのコトでいいからさ（えー）。
いや、でも強がりで「騙されてただけだよ！」と言っているのなら…うむ。

ということでお話的にはエレンさんと響奏の信用ではなく、仲間の為なら苦手なオバケにも立ち向かえるようになったという成長譚でしたね。
にしても、メイジャーランドにもオバケという概念はあるんですね。
楽器のオバケみたいな生き物とは普通に暮らせても、傘のオバケとは付き合えない…分かり合うってのはなかなか難しい事だよなぁ…。


■次回からトリオが世紀末覇者みたいになるの…？

なんやかやと書いてはいますが、楽しく見れた回でありました。
ハミィやフェアリートーンの動きが逐一可愛らしいし面白くて、演出力が非常に高いお話だったなぁと感じる次第でありました。

次回はそんなフェアリートーンがメインのお話のよう。
八つのトーンのキャラを全て演じ分けして、果てはメイン回やらされるなんて、まさかくどまゆもオファーを受けた際には思っていなかったろうの…。
みんな、くどまゆのポテンシャルに期待しすぎやでえ。

⇒スーパー戦隊 各話レビュー