■心のビートはもう止められないプリキュアになったもののメイジャーランドにもマイナーランドにも戻れないセイレーンさん…。この世界に自分の居場所は無いとたそがれる…。
今まで非道の限りを尽くしてきた自分が、プリキュアになれるからってハイそうですかとフリフリきらきらの衣装なんて着れるはずがない…。だって恥ずかしいし…。
具体的には響奏のイチャイチャや、お花見やコンサートの邪魔をしたというぐらいの非道の限りです。町をジュースの海にする半分の半分ぐらいには極悪な行為じゃないかしら。
行く当ての無いセイレーンさんは調べの館で小学生のマモルと出会う。
ネコ派のマモル君は、船医としてしばらく家に帰れないという父親に反抗して仕事道具を持って来てしまったのだそうです。
父親は自分の事を想ってくれていないのだと思えてならない。
響さん達はマモル君を諭すものの、セイレーンさんは少年の孤独に同調。人は誰でも最後は一人。一人ぼっちで生きてゆける強さがあれば、寂しさなんて無くなる…。人の繋がりなんて無駄なのだと…。
それは「愛情・友情全てまやかし」と言っていたマイナー時代のセイレーンさんやメフィスト様と同義の理屈になる。
たとえ四重フリルの衣装を着る事になっても、そう易々と中身は変心しないということなのか…否か…。
しかしマモルは父親が自分の為にネコのぬいぐるみを作ってくれていた事を知る。ネコが好きだけど家では飼えないから、せめてぬいぐるみで寂しさを紛らわしてもらいたいという親心。
事前に登場していたネコが自分の飼い猫ではなく近所のだとか、家では飼えないだとか、世間話にしては面倒くさい話だ…と思いましたがこの為の伏線であったのですね…なるほど。
プリキュアは今まで酷い目にあわされ苦しめられてきたセイレーンさんの事も助けようとしてくれている。それは自分の心に素直だから。
おそらくこれがプリキュアに成り立ての頃であればそうはいかない。
響と奏が数ヶ月かけて自分の心に素直になるというプロセスを経ているからこそ、つい先週まで「信じられない」と言っていたのが一転「一緒に戦ってくれるんでしょ」と仲間意識に変わり、その心変わりを素直に受け入れている。
見ようによってはとても節操が無い行為だけれど、心の音に従うとそうなるのだから仕方が無い…。
セイレーンさんもまた自分の心のビートに従ってみる。
大好きな猫や、大好きになりたい人を守りたいという気持ち。
それは今まで自分が壊してきた友情・愛情・その他諸々、心の絆を守りたいという気持ち。プリティにキュア(守る)したい! フリルでプリティなキュアする人に変身したい!!
マモル君のおかげで本当のプリキュアとして覚醒するに至ったセイレーンさん。
マモル君はセイレーンさんの心の表れだから、マモルくんが父親を認められた時にセイレーンさんも世界を認める事が出来る。
マモル君を救う事でセイレーンさんは自分の中のキュアな気持ちを掬い取ることが出来る。
ネコがネガトーンなのは心の絆を壊してきた過去の自分との戦い。
…しまった、面倒くさくなって急に箇条書きになってる!(おい)
マモルって設定としては響に近いキャラクターなので、やろうと思えば響さんがセイレーンを説得するというお話でも成立はしたのだと思います。というか、普通に考えれば主人公が救い出すそっちのパターンで組み立てるはず。
それをあえてゲストキャラに委ねているのは…セイレーンさんが自分で答えを見つけ出すという事を重視しているからかもしれない。
響は既にその問題を乗り越えている人間だから、響と絡ませると回答ありきで誘導している感が出るのかも。
心のビートに従う、自分の声に素直になるというテーマからすれば、問題を一緒に考えて乗り越える別のキャラクターを利用した方が主題に沿う…というコトになるのかしらと思い至る。ふむ。
涙は世界で一番小さな海。
誰もが皆、心に海を持っている。
心に海があるのなら人は誰かと繋がっている。
海は何処にでも繋がっているように。
「人魚姫」のアンデルセン繋がりでの引用かしら…。
人外から人間になったくだりが同期していると見ればいいのかな…。
結局特に説明も無いところを見ると、セイレーンさんはやっぱり猫が本体っぽいし…。スイートの物語は“回帰”が一つのモチーフなので、最終回辺りでまた猫に戻れるのかもしれないし…。
うーむ、まだモヤッとしていてどうなるのか見えないな、この部位は。
しかし、セイレーンさんビート化計画はひとまず無事に落着。
響と奏が軽く空気っていましたが…今年のプリキュアはカップリング重視なのだと思って納得しましょう。
何でプリキュア化したのかといった物理的な説明はあまりありませんが、心理描写に関しては割と丁寧に描かれていたので素直に見ることが出来たと思います。
ということでビートさんを来週からよろしく(え)。
■プリティなんて要素は8年前から無かった…前回はハミィを守りたいと変身したビートさん。
今回はハミィ以外の人やらモノやらも守る為に戦う事を決意し、これまでの悪行に対するみそぎの方法も見つけ、真の「プリキュア」としての覚醒が完了するに至りました。
しかし音符が鋭利な武器に変わった瞬間は背筋がゾッとしました。
キュア(守る)の名のもとに、恐ろしい兵器である事を再確認したよ…。あくまで専守防衛を貫いてほしいが…。
まあ「絶対に許さない」という憤怒による心のビートで戦っているので、さもありなんかもしれぬ…。
次回は夏だ!海だ!普段着だ!のお話で御送りする御様子。
とりあえずエレンさんの住処はどうなったのかを教えて頂きたいかなと。
⇒
スイートプリキュア 各話レビュー
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コメント
父子涙の(秘)裏話
次回は夏と言うことで海。いつも通り普段着なのは別にいいとして、エレンがかぶっていた帽子がナージャさんのそれにしか見えないんですがどうなんでしょうか(え)。
2011/07/29 20:30 by 銀河水晶 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
でもこれからも「絶対に許さない」と言い続けるのでしょう。
現代っ子の憤怒のハードルの低さには恐怖を覚えますね…こわいのう。
次回登場予定のあの帽子は、きっと北条家にあったそれなのだと思われますね。
探せば赤いドレスも出てくるんでしょう…。
2011/07/29 23:50 by TJ-type1@管理人 URL 編集
奏とエレンとアコの水着もお願いします
俺的には響の水着はタンクトップのセパレーツだと思っていたけど、ビキニもグッとキますね。
ちなみに、ビキニはエレン、奏はフリル月のワンピース、4人目のプリキュアになるであろうアコはフリル付きのセパレーツをイメージしてますが・・・、
水着そして警察や自衛隊や防衛軍が怪物と戦うのはNGのプリキュアだけに、
こういうプリキュアに変身する女の娘たちの水着姿にコカンもといココロが癒されます。
ぜひ、響だけでなく、奏とエレンとアコの水着イラストを描いてください。
2011/08/02 22:43 by ななし URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
デッサンの修行もかねてちょくちょく水着とか描きたいのですが、いかんせん需要が無いというコトが自分でも分かってるので(え)。
あと、どうもブログにはネタ要素が無いものをアップするのが憚られる気持ちがあるんですね…。
だから水着とかR指定の物はピクシブで見てくださいって宣伝ですね、なるほど(えー)。
2011/08/04 02:04 by TJ-type1@管理人 URL 編集