2011年 07月 17日
宇宙最大のお宝を奪い取るために立ち寄っているだけの地球を守る理由は何も無い宇宙海賊。
地球を護ることが自分全ての存在意義である護星天使。

真っ向から噛み合わない両者のイデオロギー。
ある意味ではゴセイジャーの企画段階から計算されていたのかと思うほど組み合わせやすいテーマを持っているとも言える。両者の一番美味しいテーマが同じキーワードをベースに作られているのですからね。地球を護るか、否か。
ゴーカイジャーの物語もゴセイジャーの物語もどちらも直球で勝負できる、キレイな「VS」モノではないか。

護星天使の面々は自分達のレンジャーキーを奪い返し、宇宙海賊は一度貰ったモノはこっちのもんだと返してやる気は無い。久しぶりに海賊らしいタチの悪さを見せるゴーカイジャーですが、天使は天使でガレオンを急襲した隙に鍵を盗むという天使らしからぬ行動であくどく見える。まあシリーズ後半の護星天使は割とえげつないので納得ですが(まて)。

宇宙海賊は明らかに態度も悪いし、ウォースターやザンギャック同様に宇宙から来た人たちなので、護星天使からしてみれば信用するに値するモノが何も無いってのは分かりますけどね。序盤のぶつかり合いは海賊視点で観ても天使視点で観ても、どちらもちょっとえげつないんですよね。

スーパー戦隊の力を勝手に利用しているゴーカイジャーに対し、力を返せと迫るゴセイジャーというのは至極真っ当な展開で、ぶつかり合うエネルギーが大きい分、もっともお話として盛り上がる展開でもある。
テレビシリーズにおけるレジェンド回が割かしスマートに進んでいる中、レジェンド回におけるゴセイジャー編でもあるこの映画では、温存されていたエネルギーをもっとも美味しいと思われる調理法で作ったという感じでしょうかね。
まぁテレビの1話分だと尺が足らないからなかなか出来ないってコトもあるのでしょうが。

その後は天使と海賊が急進派、穏健派、レッド派の三つに分かれ、それぞれに和解。
黒十字王に操られた33のスーパー戦隊と戦います。戦います。戦います…。
さすがに200弱もの戦士を相手にしている光景はワケが分かりません…。
倒しても倒しても倒しても、まだいやがる! 体力の前に気持ちが折れる…これまでの敵さんはこんな奴らと戦ってきたのか…偉いな。
しかし、歴代最強と謳われる海賊戦隊と、一年で3つの組織と5人のブレドランを滅ぼした天装戦隊が相手ですからね。ばったばったとやられていくのも無理はありません。

おそらく護星天使の大いなる奇跡の力によって(え)全戦士が一気に実体化したり、巨大メカ&ロボが大集合したりと、素晴らしいまでのオーバーキルによって黒十字王と対決。全ロボ集合している画面なんて笑うしかない。ほぼ恐怖。
あと1カット内に全メカ&ロボが収まる凄い地形の街だったってのはどうしても言及したい…。
その前の、いかにも歴代全戦士が並べますって採石場にも笑ってしまったが…。

戦いの中でゴーカイジャーはゴレンジャーを筆頭にした戦隊達と対話し、その力を得る。
この時ゴレンジャー以外の大いなる力も手に入れたみたいですが、ちょっと分かり辛いかな…。

その対話でアカレンジャーから認めてもらうゴーカイジャー。
これによって、海賊戦隊ゴーカイジャーは35番目のスーパー戦隊として正式に認めて貰う事となったのです。
海賊版である偽者のスーパー戦隊だったゴーカイジャーが、遂に本物となった瞬間。

個人的には、ゴーカイジャーが本物のスーパー戦隊として認められるのは全ての大いなる力を手に入れたシリーズ終盤だと思っていたので、映画とはいえシリーズも中盤でそれをやってしまったというのが意外や意外。
てゆか、正式に認められちゃったら「海賊戦隊」としての意義が無くなる気がするんだが、いいのか…?
テレビはテレビでまたその美味しいトコロをつまむのかもしれないけど…う、うむ…。


「ゴーカイジャーVSゴセイジャー」という「VSシリーズ」の流れを汲み、全戦士登場というお祭り映画でもあるのだけれど、「ゴーカイジャー」の物語における重要なピースにもなっている、そんな映画だったかな…。
レジェンド戦士が素面で何人も登場しながら、海賊と関係なく勝手にやってるってのがちょっと気にかかりましたが、そんなもんなのかなぁって気もしないではないですしね…。

ゴセイジャー贔屓の身としては、冒頭の曲が流れながら戦うレジェンド大戦でいきなり燃え燃えだったので、「これでエンドロールでもいい爽快感だな」とか思ったりしましたね。
あと「ゴセイVSシンケン」時にも感じましたが、ゴセイジャーはやはり他の異物と絡ませた方が良さが分かり易いよなー…とか。でもボケっ放しもまたゴセイの魅力なので、一概にそれが正解とは言い得ないのだ(え)。

クライマックスである全メカ&ロボ大集合では、「バリブルーン!!」の叫びにちょっとグッと来ました。
分かりやすく書くと「ウルトラ8兄弟」における「俺達のウルトラマン!」みたいな感じ(え)。
あれで立て続けに全てのロボの名称を各世代の人が叫んでいたら、もっとヤバかったかな。いや、つまりそういう描写がちょっと観たかった。卑怯なまでの全世代ホイホイをね…。

てなわけで、総じて全世代ホイホイ(四十代以下限定)を楽しめる映画だと思います。
まあレジェンド戦士の絡みは少ないので、あくまで“いつもより豪華な「VSシリーズ」”といった風な作品ではありますけどね。“スーパー戦隊シリーズの集大成”ってほどでは無いと思う…。
いや、もっとスーパー戦隊大好きッ子が見れば“集大成!”て思うのかもしれないのですが、ボクは正直そんなに…詳しくはないので、そのぐらいなのかもしれません。

でも「ゴーカイVSゴセイ」としてだけ観ても、まとまっていたと思うので満足満足。
来年の冬、「VS」やるかやらないのか気にかかりますけど…。

あと月並みではありますが… ダイナマンのそれ、攻撃じゃねえから!

スーパー戦隊 各話レビュー
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COMMENTS

Commented by 銀河水晶 URL at 2011-07-17 19:30 #701gxeB2 Edit
Title : 真赤な大勝利!! 永久に輝けスーパー戦隊
レジェンド戦士からスーパー戦隊魂を受け継いだ『ガオVSスーパー戦隊』、レジェンド戦士同士でも衝突しあった『ボウケンVSスーパー戦隊』、そして今作『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では現役と先代の衝突、そして力を失った戦士達の心境など、『VSゴセイ』であり『VSスーパー戦隊』でもある話だったと思います。

まあそんなご託抜きにすんげー面白かったんですけどね。ダイナマンの爆発で敵が吹っ飛んだりとか、バズーカバンクの大盤振る舞いとか。賛否両論の召喚戦士とのバトルも色々ニヤリとしながら楽しめましたし。そして何より「バリブルーン!」の叫びの後にあの曲が掛かったのがたまりませんでした。なんか涙でましたし。
なんだかんだ言って、大集合物は燃えるので大好きです。
Commented by ゼノドレイク URL at 2011-07-17 23:16 #zHTyKSPE Edit
Title : 一人より二人、2組より35組
さながら歴代戦隊を代表した様なゴセイジャーの護星の使命が本家のどのストーリーよりもしっくり来ていた本作(ぁ
事が事だけに両戦隊の衝突→和解→決戦のカタルシスもVSシリーズ系統でも究極系と解釈して差し支えない見応えでしたな!

しかし総理大臣は本家最終決戦に敗れて文字通り頭のネジが外れてしまったのか、ガイアーク節全開でしたねw あの組織はやはり立派な芸人集団だな。

>全ロボ集合している画面なんて笑うしかない。ほぼ恐怖。
不覚にもジョイント合体シリーズが欲しくなる罠w 仮に召喚されていたのが究極大獣神やリボルバー天雷旋風神やG12とかだったら輪をかけて瞬殺だったでしょうね。
Commented by たくた URL at 2011-07-18 00:11 #- Edit
Title : スーパー戦隊最強!!
レジェンド大戦シーンにゴセイジャーのOP を流す・・・・反則だ~~。 かっこ良かったです。
アクションシーンも大迫力で「うぉ~スゲー」の繰り返しでした。
巨大ロボの総攻撃の時 ブラジラの叫び声ばっかり聞こえたので思わず笑ってしまいました。
本当に楽しい映画でした。 レジェンドの戦士も元気そうで良かったです。
Commented by 妄想オジサン URL at 2011-07-18 11:58 #- Edit
Title : 黒十字王様、バンザーイ!!
…こんなかわいそうな敵見たことない、と思いました。愛しさつのるなぁ~
得意満面で呼び出した大群の戦隊戦士はたったの11人に全滅させられる。
ご自身巨大化してみたものの、反則バズーカ1発で轟沈。
だったらお城になって踏み潰してくれるわ!と思ったら、脅威のポピニカ・バンダイ大集合パワーに顔面蒼白…
彼の「ば、馬鹿なぁ!!」の一言はホント、心にしみました。記念作品にふさわしい、「悪という存在の虚しさ・哀しさ」を象徴するキャラになった(苦笑)と思います。
バンダイ様、黒十字王様のソフビ人形とか売ってくんないですかねぇ。私は買いますよ。
だって、大切に持っていたら…きっといいことがあるはずなんだから!
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2011-07-19 01:27 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます◆
>銀河水晶さん
5周年ごとにやっている「VSスーパー戦隊」が個人的にはあまり好きになれないんですよ…。歴代の本人が何人か登場ってのはそりゃまあ豪華だろうとはいえ、その前年の作品の人たちが可哀想だなぁーと思っちゃって…。あと、お話的にも「VSスーパー戦隊」は各所からつまんでゲストが集まってくるからテーマとして大雑把なモノしか扱えないよなぁーとか…。
しかし今回の「ゴーカイVSゴセイVSスーパー戦隊」はそのイイトコ取りになっていて、とてもありがたかったなぁと感じる次第でした。これから5年ごとにやる記念作はこの三つ巴でやるべきですよ、ふむ。


>ゼノドレイクさん
ゴセイジャーはツッコミ役不在というシュールな作品なので、護星の使命に対するカウンターのキャラクターが出てくるとちゃんと説明が成されて分かり易いんですよね。まあ上述の通り、そのシュールさが魅力なのでイイとか悪いとかじゃないんですが(え)。
総裏大臣はやはり息子と血が繋がっていたのがよく分かりましたね。テレビ本編ではボケなかったのに、京都ロケで気が緩んだか…。


>たくたさん
これがゴセイジャー最終回なんじゃ…とすら思う冒頭の燃えで震えました。
マイノリティたるゴセイファンへのありがたいシーンです(え)。
最終決戦ではヨゴシマクリタインさんやダゴンがかつての同僚を連れて来ていたというのに、ブラジラさんだけ分身だったのが笑いを禁じえませんね。ここにきてもぼっちやで、ほんまたまらんわ。


>妄想オジサンさん
一つ一つの作戦はどれをとっても最終回レベル、地球を頂けるぐらいの力は合ったはずなのに、相手が地球35個守れるだけの戦力だったというのが敗因でしょうか。二十年ぐらい前だったらもうちょっと何とかなったでしょうに…。
てゆか今後やってくる敵さんは常に戦力が更新されていくアイツらを相手にしないといけないんですかね…。
怖いよ怖いよ…。
Commented by URL at 2011-07-20 18:53 #- Edit
Title : 悪役図鑑:黒十字王
スーパー戦隊の長きに渡る歴史で倒されていった文字通り邪悪な魂たちの恨みの集合体。
戦隊史上、最大の敵。

知力:4
スーパー戦隊やスーパー戦隊を信じる人々に絶望を与える為に33戦隊の計176個のレンジャーキーで
ゴセイジャー、ゴーカイジャーを始末しようとした悪辣さ。
恨みの深さが伺える。

武力:5
真の姿である黒十字城、再生ラスボス&幹部怪人軍団などその圧倒的な力は人々に絶望を与えた。

カリスマ:5
ブラジラ、ダゴン、ヨゴシマクリタインと目的の為なら手段は選ばない。
部下なんてなんとも思っていない。
そんな連中を復活させたからとはいえ、従わせたのは見事。

権力:なし
生前は組織のボスだったが怨霊である為ない。

ポリシー:5
スーパー戦隊への復讐。35もあるからその恨みはもう凄っい。

黒十字王は秘密戦隊ゴレンジャーによって倒された黒十字総統が歴代のスーパー戦隊に倒された者達の怨念によって復活した存在。
その目的はスーパー戦隊への復讐であり、スーパー戦隊を信じる者たちにもその牙をむける。
そんな黒十字王が33戦隊をレンジャーキーとは言え、操るのは悪夢以外のなにものでもない。
さらに一度は倒したにも関わらず真の姿である巨大な黒十字城で街を蹂躙し二大戦隊を圧倒するはまさに「絶望」そのものである。
しかし、その絶対的な絶望もスーパー戦隊を信じる者達の「希望」を完全に砕くことはできなかった。
歴代のスーパー戦隊による怨念の塊である黒十字王
を倒したのは歴代のスーパー戦隊によって紡がれたスーパー戦隊魂であった。

いや~泣きそうになりましたわ、色々と。
しかし、考えてみるとゴーカイジャー程、敵対するのが簡単な戦隊もないでしょうね。
今までは敵に仲違い、洗脳、誤解、敵が化けたなどでしたが、海賊だから信用できないというのがありますね。
そして、それらを超えて理解したり共闘するのはまさしく燃えです!

>その前の、いかにも歴代全戦士が並べますって採石場にも笑ってしまったが…。

自分もあれ?変な形しているなと思いましたね。
歴代の戦士たちが並んだ時はおぉぉぉ!と思っちゃいました。

後、梅子たちと出会わなかったのは自分も意外でしたが、相変わらずの彼らに感動です!
特に梅子の警察官であると同時にヒーローとしての言葉は一ファンとして嬉しかったです。
しかし、バリプルーンとの合体はカッコ良かったですね。
TVでも出ないかな?
夏では野球仮面やエージェント・アブレラが復活するのでそちらも楽しみです。
では、
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2011-07-20 21:54 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます◆
>:さん
過去戦士がゴーカイジャーと絡みが無かったのは物語的には若干ちはぐな部分ではありますが、変身出来なくても出来る限りのヒーローを今でもやっているというのがメッセージだったんですかね。
あのぐらいなら、たとえ変身できない普通の人でも出来るかもしれない。誰でもヒーローになれるかもしれない…。現代的ヒーロー像の表れかもしれません。
Commented by ミスターグラブシ URL at 2011-07-22 03:09 #- Edit
Title :
まだ未見ですが宮内さんと大葉さんの共演に期待大です!あの御二人は紛れもなくヒーローでした…。もしジャッカー、デンジマン回をTVでやるときには是非とも出て欲しいですね。

くそう…ネタも文才も録にないくせに「劇場版魔法少女まどか☆マギガ 199マジカルヒロイン ミラクル大決戦」なんてたわけた妄想が浮かんできた… もちろん六番目とかライバルとの死闘とかパワーアップとか全部込みですぞ。
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2011-07-23 02:10 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます◆
>ミスターグラブシさん
大葉さんはバトルフィーバーで出る可能性もあるかもしれませんね。
初の巨大ロボ登場作ということで、玩具が出てもおかしくはないんですけど…。
それとも昭和からはゴレンジャーしか販売せーへんのかしら。

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