2011年 04月 07日
「DX1」で各シリーズの世界にいたウザイナー・コワイナーなどの敵さんが融合し、「DX2」で各組織の敵幹部皆さんが大集合、そして「DX3」ではこれまでの劇場版に登場した敵さんが結集。
テレビシリーズだけでなく、映画までも融合を果たしてしまったDXシリーズ。

いや、もっと言ってしまえば、今回新規参加組である「スイート」にはナージャさんだって混じっているじゃないか(え)。
全ての世界をつなぎ、融合させてしまう恐ろしい計画はプリキュア世界だけに留まらない…。

もうあれもこれも全部ディケイドのせいなのかなぁ…うん。


■魔女もびっくりの人数…

歴代競演のオールスターズ劇場版も三作目。
登場するメインキャラは21人。

さすがにこれほどまで数が多くなると見てる方も大変です。
出来る限り満遍なく歴代キャラクターを描く事を心がけている演出だとはいえ、何か起こる度に21人分のリアクションが逐一スクリーンに映るってのは、なかなか根気のいる作業ですよ…。

「えっ!?」だけで21人分。「前に倒したはずの…」で21人分。
さすがに…いちいち…「長ぇ」と思わざるを…得ないです…。

そんな物理的限界もあってか「オールスターズDX」シリーズは今回で最終作と銘打たれています。
まぁそりゃあそうだよなぁ…今ですら限界をやや超えていると思うもん…。

今回の敵さんは、これまでプリキュアが倒して来た全ての敵の怨念が集まって出来た“ブラックホール”なるお方。「DX1」「DX2」に登場したフュージョンさんやボトムさんも、このブラックホールさんが生み出したのだとか。
後出しジャンケンで「DX1」~「DX3」を一つの物語にしてしまうのがイイ感じです(え)。まぁDXシリーズは元々ストーリーらしいストーリーも無いので、そんな説明で成立しちゃえるのだよなぁ(おい)。

ブラックホールさんはプリキュアさんのいる人間界とケモノ達の住む妖精世界を繋ぐ力を持つ“プリズムフラワー”なるモノを狙っていた。
プリズムフラワーが力を失えば、プリキュアさんは二度と妖精とは会えなくなる。

…なんでブラックホールさんがそんなみみっちい事をしようとしているのか微妙に分かりかねますが、妖精と会えなければプリキュアに変身できなくなる人も多いから…でしょうか?
でも夢原さんや桃園さん、北条さん達はアイテムさえあれば問題ないし…夢原さんさえ生きていればブラックホールさんとて勝ち目は無いだろうしなぁ(え)。

劇場版一作目の敵キャラである魔女の力によって、三つの世界に分断されてしまったプリキュアさん達。
普段のチームが崩れた事でいつもの調子が出ない…。

ピンク・ブルー・イエローと分かれた3チームですが、実質的には主人公・相棒・その他、みたいな振り分けられ方です。
美希たんが相棒ポジション…いや、まあ嬉しかったですけど。相変わらず「カンペキ♪」のウザさがグッとくる(えー)。
逆に夏木さんが色味的に相棒ポジションであるブルーチームから外されているのが可愛そうでもある…さすがの夏木さんだわ。

今回の「DX3」はこのチーム入れ替え戦が見ものだったりしますが、この入れ替え戦のおかげで「DX1」や「DX2」よりもそれぞれのキャラクターの動きも良くなっている気がして、かえって全員に見せ場が出来ているというのは見ていても楽しかったです。

「DX1」も「DX2」も作品別チーム毎に動いていたので、どうしてもハートキャッチ組・フレッシュ組といったようにチーム単位で一つのキャラにされてしまい、それぞれ個人のキャラクターとして動かすのは難しくなっていたもんなぁ…。
今回はその枷が外れて個人個人で活き活きと動かす事が出来たし、作品を超えた絡みというDXシリーズだからこその魅力も出ていたと思います。

実際、「DX1」「DX2」でも一撃しか活躍しないコトでお馴染みのルミナスさんが、今回は他の部分でも頑張れていたのが割と胸熱でした。
台詞量のバランスも「DX2」より均等になっていたかなぁとも思いますしね…。
あ、パッションさんはそうでもないか(うわ)。

最終決戦は地球を飲み込まんとする巨大なブラックホールさんとの対決。
ここで無限シルエットを…とも思いましたが、そうもいかんらしい。

てゆか、こういう時こそ九条さんの出番だと思うんですよ。
九条さんはあんなヘナチョコだけど“宇宙そのもの”である光のクイーンの分身なのだから…。
九条さんが巨大化して一発分殴ってこい、とクライマックス付近ではずっと思って観てました(おい)。

戦いの中で力を失ってしまったプリキュアさん。
プリズムフラワーの力を使えばもう一度だけ変身できるけれど、妖精たちの世界とは隔絶され、二度と会う事は出来なくなる…。

各々の皆さんが連れ添いの妖精と別れを告げるわけですが…。
妖精の世界というか…要するにそれって、別の世界と人間世界との間が全て閉ざされるコトを意味しているんですよね。

ということは… せつなさんは?

あの人も人間みたいな顔してますけど、実際は別パラレルワールドの住民であって、ほとんど妖精と同義みたいな方ですよね…?
本来ならあの人もラストで空から落ちてこなきゃいけないんだと思うのだが…う、うむぅ。

ブラックホールさんを倒し、ケモノとお別れしたプリキュア諸氏。
しかし失われたはずのプリズムフラワーは心の大樹から再生し、再び人間界と妖精世界との扉は繋がったのでした…。

心の大樹はチートだな…。
フィーリア王女もちょっとは見習えばいいのに(うわ)。


■三部作と言い出すのは、だいたいどこも後付け…

宇宙規模の敵と戦い、妖精とお別れ、よく分かんないけど妖精と再会…とゆーざっくりした流れに、「マックスハート」最終回に近いなぁという印象が浮かびました。

「DX1」では、“遊園地(みなとみらい)に集合する少女たち”という「ふたりはプリキュア」第1話をトレースしていた話のようにも感じましたが、それに呼応するように、完結編と銘打った「DX3」では「ふたりはプリキュアMH」最終回をトレースしているように見えてくる。

意図的かどうかは分からないにしても、全てのプリキュアさんが大終結する「オールスターズDX」シリーズ自体が、初代プリキュアの物語をベースにした構成になっているというのは、なかなか興味深く面白いです。

平成ライダーの第一話でクモ怪人が登場するだとか、ゴーカイジャーのデザインがゴレンジャーモチーフであるだとかのように、シリーズ初代を古典化する事によるオマージュとでもいいましょうか。
そういったセルフオマージュがプリキュアさんでも行われているというのは何とも感慨深いモノがあります。

リアルタイムで見ていた初代シリーズが、今や古典として再活用されるまでになっているのかぁ…て。歳を取ったもんだ…(え)。

初代を大人向けにリメイクしたグロい造形のプリキュアさんはいつVシネ化されるのでしょうか…。

あ、このネタ毎年書いている気がする(ぎゃふん)。


■光の使者

ブラックホールが闇であるなら、プリキュアは光。
プリキュアさんが人と人との絆であるならば、ブラックホールさんはプリズムフラワーを無くして妖精との絆を破壊しようとしたお方。

はたまた。
プリキュアさんが光の当たる現役コンテンツであるならば、ブラックホールさんは光当たらぬ過去の英霊たち…(おい)。

しかしね…。
今年のプリキュアさんにはナージャさんが加わっているんです。
二度と光が当たらぬかに見えた闇にも、光が差す時もある。
闇を救済し、希望を見出したところで「DX」シリーズは終了です。

綺麗な帰結点ですね…。
さらっと酷い事が書かれている気もするけど(うわ)。


ということで、“出会い”から“別れ”を描いた「オールスターズDX」シリーズも終幕。

終始、ストーリーらしいストーリーのある映画ではなかったけれど(ちょ)、全てのキャラクターを大事にしていた映画だったなぁと思います。
プリキュアさんや妖精だけでなく、サブキャラに敵キャラもオールスターズで登場して、キャラクター本位の楽しい映画になっていたと思う。

…ただしメルポを除いてな(ボソッ)。

これも毎年書いてるけど、執拗に登場させないよね…メルポ。
大人の事情なのかな…てへ☆。


さてさて「オールスターズDX」は今回で最後…らしいですが、来年の春休み興行が無くなるかどうかというと…どうなのかしら? 「ドラえもん」も「コナン」も無い東映が、ある程度の安定興行を見込めるシリーズをわざわざ手放す事も無いだろうし…。

「VS」シリーズとかやりそうだよなぁ…。
てか、やってほしい…。

勿論、来年もプリキュアさんがブラックホールの中に飲み込まれていない事こそが一番なんですけどね。

「VS」が成功すれば「DX」以上に生産性が安定化すると思うんだけどなぁー…えへへ(おい)。

プリキュア 各話レビュー
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COMMENTS

Commented by 銀河水晶 URL at 2011-04-07 23:00 #701gxeB2 Edit
Title : レッツゴープリキュアオールスターズ
フュージョンやボトムの親玉的存在であるブラックホール。再生怪人・幹部なども出てるので、さしずめ「大首領」ポジションでしょうか。でもそうするといつかは復活しそうな気がします。

いつもと違うメンバーながら、いつしか息を合わせて戦っている。これもある意味「別世界の存在との絆」だと思います。ただ6組が一緒にいるのではなく21人が繋がっている、それが彼女たちの強さなのでしょうね。

「DX」が出会い、「DX2」が交流、そして「DX3」が別れ…結果として再会はできましたが、「DXシリーズ」との別れの作品としては文句なしの出来だったと思います。
しかしあの歌手陣による回想EDにはしてやられました…曲名に「こっちの台詞です」なんて思ったり。

来年は「VSシリーズ」か「MOVIE大戦」か、それが問題だと思います(え)。
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2011-04-08 00:15 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます!◆
>銀河水晶さん
ブラックホールは銀河万丈さんかと思っていたら山寺さんで驚きました。
「宇宙レベルの敵だけに銀河万丈…」とほくそえんでいたのに(え)。

そういえばEDは各シリーズの回想でしたっけね…。
再会シーンも無くEDに入ったので「え?」と驚きました。
てか、この映画を見た後に「鉄人兵団」二回目を観たので、そっちに感情が上書きされて細かいところ吹っ飛んじゃったんですよ(うわー)。
映画は続けて見るもんじゃあないよ…うん。
Commented by 弁慶 URL at 2011-04-08 04:18 #9fYuzJy. Edit
Title : シンプル故の感動
今回の映画、既に3回見ました。
その全てにおいてボロ泣きしてしまいましたよ…。

時間軸やせつなの件、やけに活発なハミィ(笑)など細かい点はありますが、オールスター系統の作品としては大成功だと思います。

シャッフルメンバーもそうですか、元の世界に帰ってからの主題歌&必殺技のコンボ6連続は燃えてしまいました。そりゃ隣の幼女も「仮面ライダーみたーい」て言いますよ(実話)

何より、終盤の圧倒的な絶望感。津波シーン削除した意味が正直ないだろ(マテと思わざるを得ない光景。
それでも、希望を捨てずに立ち上がる。そのきっかけが新規の2人というのがまた燃えます。

…とにかく、そこからの逆転がまた爽快でした。歌は気にするなどころかかなりの有効活用じゃないかと。てか、スイートのやりたい事は実はDX3で示されてるんじゃ(以下省略

いや、これはまたでかい画面で何度も見たい作品です。そして、本来の対象者である女の子たちに本気で早く見せてほしいです。
…なんとかなりませんかね、東映さん?

最後に、細かい点をいくつか。

・ブラックホールの存在感、声が銭形警部の人でも違和感なしのような…
・キュアマリン=えりかさんは最高です(笑

…とにかく、個人的に一級の娯楽大作でした。今後のVSシリーズに期待してます!w

p.s. とある映画予告を見た後輩の一言
「ライダーやプリキュア、猫型ロボットや五歳児が世界を守る為に頑張ってるのに、ダークさんは何でダム破壊してんのん?」

…後輩よ、それダークさんやない、バーローや!
Commented by ハナ URL at 2011-04-08 12:20 #OARS9n6I Edit
Title :
こんにちは。なぜ東映はここまで落ちぶれたのか。ドラゴンボールがあったときは興収30億あってドラえもんに一時は勝っていたはずなのに。プリキュアも興収8-10億ですけど、東宝にいっただけで、10-15億にあがりそうな気もします。東映は作品を大切にしていない気がします。人気があるものをただ並べて出せばいいという感じがあります。ワンピースもせっかくSWで成功したのに、また、東映アニメフェアのような子供だましみたいなものにしたし、不思議ですね。ちなみに某5歳児映画も夏休みがだめだったらすかさずGWで3週間のピンポイント興行で稼ぐのはすごいです。たしかに3週間で15億かせげば、6週間で30億かせぐのと期間的に同じになるので。東宝は作品の特徴をうまくつかんで興行する点が今の反映があるんでしょうね。
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2011-04-08 22:07 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます!◆
>弁慶さん
全ての作品をどれも蔑ろにしないという悪魔的な枷を付けられながら、燃えどころやクライマックスでのグッとくる場面、映画としてのカタルシスをしっかりと作り上げていたのは見事でした。冷静に考えれば、その枷を捨ててしまった方がもっと明確なストーリー展開やドラマを作り出せるだろうに、それを捨てずに最後まで3作を作りきったってのは凄いです。
よう頑張りはったなぁ。
来年のVSシリーズも今から楽しみです。


>ハナさん
せっかくなのでちょっとマジレスしますね(え)。

簡単に言うと、東宝と東映ではスクリーン数が圧倒的に違うのです。
だから一回の上映での集客力が同じでも、スクリーン数が少ない東映が東宝の興行収益に敵うはずが無い。
たとえヒットする映画であってもそれを受け止める東映の容量が少ないンですよね…。だもんで、東宝のようにお金をたくさん使った映画で大きいホームランを狙うより、安く早くいっぱい作って手堅く小さいヒットで稼ぐ方式でなければ戦えない。
最近はシネコン普及のおかげで系列関係なく各映画会社の興行が行われるとはいえ、それでもやっぱり東宝と東映の差は大きいです…。
本当は「劇場版ドラ」のように上映の一年以上前から準備して作ったプリキュアとかも見たいですが…現実的に難しいってコトですね。

あと、東宝と違って自社グループに製作部門があるってのも要因でしょうか。
安く早く映画を用意できる環境が整ってるんですよねぇ…。
Commented by ハナ URL at 2011-04-09 01:26 #wLMIWoss Edit
Title :
すいません。自分のコメントを見てたら、今回のプリキュア映画を批判しているように見えているのでちょっと訂正しておきます。
今回のプリキュア映画や今回の仮面ライダーは、いわゆるお祭り映画ということでこれはこれで楽しいと思いますし、よいと思います。わかっていただけると思いますが東映のアニメ映画のスタンスということでお願いします。
ちなみに、東宝と東映のスクリーン数がそんなに違うのですか。初めて知りました。ありがとうございます。
Commented by ななし URL at 2011-04-09 20:49 #0LkNUQkY Edit
Title : 「VS」シリーズなら
来年は、東京スカイツリーが完成するのでこれを舞台にプリキュアオールスターズの映画を作ってほしいところ。
「VS」シリーズなら、東日本大震災による原発の事故で放射能が海に流出したせいで、ゴジラが復活しそうなので、映画史上初の東映東宝提携で『プリキュアオールスターズVSゴジラ』のアニメ映画を作ってほしいです。
というより東映はアニメ映画で『プリキュアオールスターズVSゴジラ』、東宝は実写映画で『ゴジラ対プリキュアオールスターズ』を作ってほしいけど。
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2011-04-09 23:33 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます!◆
>ハナさん
東映の戦略における問題点という意味ですよね。承知しております。
まぁ東宝式も東映式も一長一短あるので、一概にどっちがイイということでもありませんが、結果の数字だけ比較してしまうと切なくなりますよね。
まぁ東映以上に松竹とかの方が厳しいって気もしますが ゲフンゲフン


>ななしさん
ゴジラも随分と休んでいるおかげで訴求力がどんどん低くなっている気がしてならないのですが…実際深夜アニメ化なんかの新しいことをしてみるってのもいいかもしれませんね。
個人的にはウルトラのアニメ化の方がありって気もしますが…。
Commented by 白キュア URL at 2011-04-17 13:09 #HNCZ1Vqg Edit
Title : お久しぶりです
お久しぶりにここ着たら凄い面白いことかいてっらっしゃる。 最高です(笑)。
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2011-04-19 00:41 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます!◆
>白キュアさん
ウチはいつだって全力で真面目なはずなのにどうしたことでしょう。
シリアスな笑いってやつですか(ちがう)。

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Tracked from blog mr at 2011-04-09 00:03
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 泣いちまったじゃねぇかよ。  ついに地元でプリキュア映画を見た。いや、誰とも会わなかったけど。やればできるじゃん、俺。  隣に座った子どもがミラクルライトを取り出して「今度は星だぁ」と言った。常連さんらしい。  彼女はほかにも、「奏の武器 (テレビで)
Tracked from 日々の記録 at 2011-08-09 19:55
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プリキュアオールスターズ・シリーズの集大成ともいえる、「映画プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花」をようやく視聴しました!ストーリー