前回の引ったくりや騒音公害の場合ならまだしも、今回の暴力団や悪徳政治家に対する制裁方法が相変わらず「殴る!」一択である事に、神林さんの正義感の限界が見えてきます。それは殴って解決する問題ではないと冷静になる事も出来ず、悪いヤツがやられている様をニヤニヤと眺める神林さん。
正義という理由があれば人はどこまでも残酷になれる…ですか。
ついでに言うと、「新聞に悪いヤツだって書いてあった」という理由で悪い人を決めているのも個人が行なえる正義の限界ですかね。自分で裏づけを取るでもなく、一つの情報だけ信じて制裁を与える正義。
たった一つしかない正義など、とうの昔に死んだというのに…。
行き過ぎた正義はぶつかり合って戦争になる。
自分の身近な幸せこそ大事にするべきではないのか。
なるほど…ここで「オーズ」という番組の言いたい事が明確にされたなぁという気がしてくる。
オーズはグリードという欲望の怪物と戦うライダーだけれど、映司自身、欲望を全否定しているわけではない。
欲望は人間が生きるのに必要なモノで、問題はその扱い方を間違えないことだと言ってきました。
では、正しい欲望の使い方とは何か。
それが今回言うような、自分の身近な小さな幸せを大事にするコト。
背伸びせずに、自分の手の届く範囲にあった欲望を扱うコト。
それが正しい欲望の使い方。
映司は後藤さんのように「世界を守りたい(笑)」なんて大袈裟な事は言わないけれど、自分の手の届く範囲の救える人だけでも救いたいと思っている。
無欲に近く、ちょっと気味が悪いとも受け取れる火野映司が、この番組の主人公として正義を担っている理由があるとすれば、この“手の届く範囲までは手を伸ばす”コトなのだと思われる。
文字通り“手の届く範囲の欲望しか存在しない”アンクが味方となっているのはそういう事情だったんですね。
他のグリードのように、五体が欲望の塊で出来ているのは多すぎるのです。
欲望は腕一本分ぐらいが丁度イイ…。
ところで映司君はメダルを取られた時にちょくちょく「後で取り返してやる!」てアンクに言っているけれど、クジャクの時も今回も取り返したのは映司君じゃないんですよね…。
アンクが映司を信用しないのも分かるわ…。
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仮面ライダー 各話レビュー
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コメント
第022話 チョコと信念と正義の形
正しいでも間違ってるでもなく、人の数だけ「正義」がある。これも一つのヒーロー像なんでしょうね。
予告の方ではオーズが脚部に青のコアを使用しているのが確認できます。噂の青のコンボがいよいよ登場でしょうか。
メズールとガメルは帰ってくるんですかねえ…。
2011/02/17 20:00 by 銀河水晶 URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
手が届かない世界を救うのは無理がある…だからそこまで届く手を持たなければいけない後藤さんはこれから大変です。世界に届く手なんてどうすれば手にはいるんでしょうね…ゴムゴム? ゴムゴムのコトなの?
次回はガメルがさらに進化しているとのことなので、つまりこれは完全に死亡フラグ(え)
だのでメズールさん復活に一縷の望みが出てきました。
2011/02/17 20:46 by TJ-type1@管理人 URL 編集
ウヴァさん進化してる?
何だってやりかねないという信頼によることなので不自然ではないですね。
しかし、社会からはぐれた渡り鳥の映司や伊達に感化されている後藤さんですが、
彼も最後は世界を救うための旅に出るんでしょうか。
2011/02/18 08:59 by シャン URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
後藤さんには鴻上グループを率いて世界を自分の信じる方向へ進めるという道へ行って頂きたいんですけどねぇ…かつての名護さんのように(え)。
名護さんは最後に小さな幸せを掴みましたが、後藤さんはそのままいってください…(えー)。
2011/02/18 20:56 by TJ-type1@管理人 URL 編集