正義感の欲望で生まれたバッタヤミーさんは、他人に迷惑をかける人間をこらしめる。
しかし必要以上の制裁を加えるヤミーさん。正義の暴走。
正義という名の凶暴性を描き、映司と後藤さん両者の話になっているというお話なのですが、なんか来週全部説明してくれるっぽいので特に今週書くことでもないわな(え)。
ふむ、じゃあ…前のプリキュアさんの記事にも絡めて“許さないヒーロー”について雑談しようか。
今回のバッタヤミーさんは、神林さんが「許せない」と感じる人をこらしめるのがお仕事。神林さんという一つの物差しだけで正義か否かを判断している、“たった一つの正義”を信じるヒーローと受け止める事が出来る。
つまりバッタヤミーさんは、正義がとてもシンプルに捉えられていた時代の、昔のヒーローなんじゃないでしょうかね…。
でも現代では正義の価値観が一個でない事は共通認識になってしまっていて、その多様性を受け入れる事の方が正義であるとされています。少なくとも現代の日本ではね。
平成ライダーがフォームチェンジするのだって、販促的に有効だということ以外に、その多様性を認めているヒーローなんだって見る事も出来るわけです。ライダーという一人の人間の中にだって、色んな価値観が混在している、その具現。
そう考えると、オーズ対バッタヤミーの戦いは、昔のヒーロー対現代のヒーローとの戦いという図式にも見ることが出来るのですね。
二十数年前にはまだまだ「ゆ゙る゙ざん゙ッ!」とか言ってるヒーローがいましたけれど、今は許す事の方が人間としての理想。
だからほんと…
もう許してやれよ…(え)。
⇒
仮面ライダー 各話レビュー
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コメント
これは真の続編ありますね…
力を手に入れたことで暴走してしまう。
つまりこれは「受験勉強がんばってね」というメッセージですね。
ちょうど今そんな時期ですし。
2011/02/10 07:00 by シャン URL 編集
SF(すこしふしぎ)ライダー
2011/02/10 15:45 by ショウ URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
要約すると、正義のヒーローにかまけていないで受験勉強しなさい。
特撮なんて見てる場合じゃないでしょ?
という痛烈な批判ですな。うわちゃー。
>ショウさん
ナージャさんとテレビでは放送できかねることをするだなんて…。
今回の話はダークですなぁ…。
2011/02/10 19:29 by TJ-type1@管理人 URL 編集
第21話 バッタと親子と正義の見方
「正義を守る」ことは単なる欲望ではないのか?
「悪」なんて無く、あるのはそれぞれ異なる「正義」だけではないのか?
恐らく結論が出ないであろうこの問題に『OOO』はどう回答を出すのか、気になるところです。
バッタヤミーは仮面ライダーにその問題をぶつけるにはピッタリな感じですね。初代ライダーの1号と同じくバッタモチーフであり、形はどうあれ「正義」のため行動している。跳び方もどこかライダーっぽいですし。
2011/02/10 20:00 by 銀河水晶 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
石ノ森先生曰く、ライダーは正義じゃなくて人類の自由のために戦う戦士だそうだので、正義を笠に着るバッタヤミーさんはやはり偽物でしか無いのですね。
こういう正義の曖昧さや、視点によって変わる善悪とかはいかにも白倉ライダーぽくて、武部さんはやはり正統後継者なのだなぁと感じます…。
2011/02/10 20:11 by TJ-type1@管理人 URL 編集
自分は、最近、劇団少年社中の作品を何本か観る機会がありまして毛利さんの名前をOPで拝見してちょっとびっくり。敏鬼さんや米村さんあたりが担当だとレギュラー陣のキャラが改変して?な気持ちにさせられるのですが毛利さんは結構小林脚本を読み込んでるようですね。むしろ丁寧に描いてるかも。
中小の劇団にも人材は、まだまだいそうですね。
2011/02/10 21:11 by オゴポゴ URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
平成ライダーも12作目ですから、もっともっと今まで関わっていない人が絡んできて頂きたいですね。
靖子にゃんも井上先生もなんとなく先が読めてきちゃうのがどうにも悔しいし(え)。
2011/02/12 00:06 by TJ-type1@管理人 URL 編集