
「ハートキャッチプリキュア!」は先代達の思いを受け継ぐプリキュアでした。
そして「スイートプリキュア♪」もまた、かつて消えていった英霊達の屍の上に立っているのです。
二度も…負けるわけにはいかんじゃないか…ッ!
■絶対に…許さない…ッ“メイジャーランド”では、一年に一度“幸福のメロディ”を“伝説の楽譜”に染み渡らせる儀式が行なわれている。
しかし“マイナーランド”のメフィストさんに楽譜が奪われてさあ大変。“不幸のメロディ”が世界中に広がってしまうというのです。
“メイジャーランド”のアフロディテさんは、音符を人間界にばら撒くコトで危機を緊急回避。
これにより、人間界を舞台にメイジャーとマイナーの音符争奪戦が幕を開けたのです…。
説明長ッ!
その説明の間に誰か止めろよと思うのですが、あの会場に警備の人はいなかったのかしら…。プリキュア異世界における危機管理能力の低さはもはや定説かぁ…。大丈夫なのかナーj…じゃなくてメイジャーランド。
異世界の内紛に人間界が巻き込まれている…という気がしないでも無いのだが…。
とても長いアバンを経てオープニングタイトル。
線とフリルが多くて一枚画でも腕が震えだしそうなデザインのスイートプリキュアのお二人が、ちゃんと生きて動いていました。アニメーションって凄いね…。
でも今回の作画監督が3人も居た事に若干の不安を感じたりもするわけです…。フィリピンで死人が出ないかと心配です…。
今のところ怪しいとしか言いようが無い仮面少女さんがチラッと映っていたりも気になりますが、歌詞で「for gilrs (for boys)」と歌っていた事に軽い感動。
遂にプリキュアが公式に男子にまで手を伸ばしてきたのかと…。
女児向けコンテンツという枠すら超えようという思いがそこには見え隠れしているかのようで、その成長と貪欲さには目を見張ります…。
スポーツ万能だが勉強は苦手でちょっとドジな北条響(自称)と、スポーツはダメだけど勉強とお菓子作りが得意で怒ると怖いという風評を持つ南野奏(自称)。
二人は幼馴染でありながらケンカの絶えない仲。
しかし思い出のレコードが黒猫さんの手によって怪物にされた事で、ふたりの心はシンクロ。
絶対に許せない!!
もう許しt(ry …という小清水さんへのネットスラングはともかくとして、初代プリキュアさんから脈々と使っているこの「絶対に許せない」という台詞、コレって実は結構酷い言葉ですよね…?
そのため、現代のヒーロー観から見て「許せない」を多用するヒーローはどうなのだろうかという問題がプリキュアにはずっと横たわっていたように思います。
「許せない」よりも「許す」ことを善行として描く方が、より現代的ヒーローに則していると思いますしね。
まぁプリキュアは昭和臭が魅力なんだという見方もあるのだけれど…。
でもって…「スイートプリキュア♪」では、この「絶対に許せない」がプリキュアさんの口癖であるかのようにアナウンスされていたりしました。
わざわざ「許せない」コトを強調するヒーローって何だよ…と思いましたが、これは物語が進むにつれて「許さない」から「許す」に移行するコトを匂わせているのかもしれない。
今回のプリキュアさんはケンカの絶えない幼馴染という設定なので、二人の間での「許せない」→「許す」という変化がありつつ、さらに大枠でメイジャーとマイナー両国間での「許せない」→「許す」という物語になっているのではないか…と予測。
そう考えると、小清水さんが選ばれた事自体がそのテーマに則った物語の一部だったんじゃないかと思えてきますね(え)。
■ニキニキ!ふたりの組曲!!いやぁ~…… 説明長ッ! 多ッ!!
アバンの説明オンパレードがやっと終わってホッとしたのもつかの間、ヒビキさんと奏さんのナレーション自己紹介が始まったのにはズッコケました。ナレーション自己紹介はギャグ以外で久しぶりに見たよ…(え)。あれはさすがに…どうなの…かなぁ…
もう、なんかひたすら説明台詞で一話が終わってしまった印象なんですよねぇ…。
一般向けドラマ畑の方だとアニメ特撮の膨大な説明描写の消化方法に慣れていないってコトなのかもしれないなぁ…つい「ブレイド」の初期を思い出してしまった(ちょ)。
一年間もあるのだから、一話でこんなに説明しなくても良いのではないかなぁという風に思ってしまうね…。
説明が多くてお話があまり進んでいない気もするのですが、1話と2話の前後編でヒビキさんと奏の仲違いの理由を描き、二人が絆を取り戻すというお話になる様子。
実際、口喧嘩をしつつも二人は仲の良さが滲み出ている印象。
女子中学生が本気で仲悪くなったらあんなケンカで済むわけありませんからね…文字に書くことすら憚られる事態にしかならないです(まて)。
同様に、アフロディテとメフィスト、ハミィとセイレーンも、敵対はしているけれどそこまで険悪な仲ではない。元々知り合いらしく、どこかのほほんとした空気が両者に流れている。
前述しましたが、この番組は仲が悪い状態から仲良くなる事を一つのテーマとしているような気がするので、メイジャーランドとマイナーランドも最後には調和するであろうラストがここに既に見えています。
メジャーもマイナーも、どっちも無いと音に広がりが無いからね…。
セイレーンさん曰く、ト音記号が無いと楽譜は始まらない。
そしてト音記号はプリキュアさんの中にあった…。つまり今回のプリキュアさんはト音記号的存在ってこと…?
ちょっと音楽に疎いのでどの程度重要な存在なのかよく分かりかねますが…ト音記号が無いと音符は楽譜に並ばないコトから、音符を集めるにはプリキュアさんが必要…という事なのかしら。
ふむ…じゃあ“ヘ音記号”のプリキュアさんもいるってコトなんかしら…。
プリキュアさんは散らばった音符を回収するのがお仕事ですが、音符自体が怪物となって暴れるようです。セイレーンさんが音符を回収しないで怪物にするメリットがよく分からんが…。
前作と違って今回はモノに憑依するタイプの敵さんっぽい。
毎回、誰かの思い出の品が怪物化すればエピソードのフォーマットになりそうですが…さてどうなることやら。
とりあえず思い付きをあれこれ書いて来ましたが…。
より正直に言うと…結構不安です(うわ)。
「明日のナージャ」の中の人…
「響鬼」の名前…
「ブレイド」的な説明過多…
「ゲキレンジャー」っぽいサブタイトル…
なんだこの不安しか想起しないラインナップわー。
やめて下さいそういう事言うのわー。
しかもプリキュアは4年間も売り上げが好調なんですよ…。
というコトは、そろそろ…という不安がグルグルしちゃうわけです。
でもナージャさんにも響鬼さんにも頑張って貰いたいんです。
負けないで…ほしい…。
ここでやらなきゃ女がすたる!
■髪の色のオカシなキャラが二人ほど…EDテロップに西と東が…やはりそうか。
てか、仮にそうだとすると儀武さんがプリキュアに…?
なんてこった…マジかよ…それこそ許されるのか…?(おい)
オレなんて儀武さんの名前見ただけでちょっと吹きそうになるってのに(まて)。
そんなこんなでありますが。
ちょっと久しぶりに、良くも悪くもプリキュアっぽいなぁと感じる部分も多々あったりな「スイートプリキュア♪」。
ハトプリとはまた違った楽しみ方で色々と遊べそうです。
ただ、ニャプニャプが一話時点で既にウザイ(うわ)。
⇒
スイートプリキュア 各話レビュー
- 関連記事
-