ハートキャッチプリキュア！ ＃40「さよならサソリーナ…砂漠にも咲くこころの花です！！」

■カタクリの花…

冒頭からプリキュアに敗北してしまうサソリーナさん。
なんやかんやと戦ってきたけれど、思い返すと負け続けのイイトコ無し。
このままではサバーク博士に制裁ボムを付けられる日も近い…。
そんなサソリーナさん、敗北の歴史が重なり過ぎてプリキュアの聖なる光を浴びすぎてしまったのだそうです。せっかく博士に復活させてもらったダークな心が再び薄れてきてしまっている。ダークで居続ける事も楽じゃない…。
「このままでいいのかしら…」と変わる事を肯定してみせた日には、同僚のクモジャキーさんとコブラージャさんは哀れみの目を差し向けてきました。敵役として軸がブレてきたらもう…。

どんな事態も「よかろう」で済ましてきたサバーク博士も、今度ばかりは最後のチャンスだと言い聞かせる。ま、いつも言い聞かせるだけですけどね。この人が部下にペナルティを与えてるの観たことないもんなぁ…。
物理的な痛みによる制裁とかじゃなくて、減俸制のペナルティだったりするのだろうか…。

生徒会長になったらモテモテだと夢想する副会長の佐藤君。
まさか副会長がフィーチャーされる日が来ようなどとは思いもよらなんだ…。完全に感情移入をシャットアウトするキャラとして作られていたようだのに…それがハーレム願望を思わず口から出してしまう面白い人だったとは…。
でも、欲しいって思う気持ちは消せないんだよね（キリッ）。

そんな佐藤君に目を付けたサソリーナさん。張り切って学校の校舎ごとデザトリアンにしてみました。デカイです。
ダークな心に支配されているサソリーナさんと、ハーレム願望というダークな心に支配された佐藤君が同期する（え）。

相手がデカイのなら、もっとデカイので倒せばいいじゃない。
というわけで颯爽登場、デカイおばさんによる読んで字の如く必殺拳で、デザトリアンとサソリーナさんは浄化。

浄化されて心の花へと戻っていくサソリーナさん。
ダークブレスをコブラージャさん達から貰った際は「礼は言わない」と言いつつ、最期には「ありがとう」と言って散っていく。
サソリーナさんは心の花になり、持ち主の人間の元へと返っていったようです。

サソリ虫になるのかと思ったら正体は人間でした。
幹部の皆さんは枯れた心の花で出来ていたらしいです。
つまりデザトリアンになった心の花が枯れきれば幹部になれるってコトなんかな…？ じゃあ、あの入院していたサソ本体さんはその抜け殻で…いや、でも抜け殻はボウリング玉になるはずｄ…よし、考えるの止めよう（うわ）。

サソリーナさんの最期がイイハナシぽくされようとしている感がありますが、佐藤君とサソリーナとどっちがメインなのかふわっとしていた印象も浮かぶお話になっていた気がする。どっちのハートをキャッチするお話なのかなぁと。
最後まで観るとサソリーナさんのハートをキャッチするお話なんだとも分かるのですが、だとすればサソリーナさんのドラマ部分の吐露をいつも通りやって欲しかった。
「何が心の花よ、何がプリキュアよ！」だけではサソリーナさんがどんなハートでどんな問題を抱えているのかがよく分からにゃいのよなー。

どうにせよサソリーナさんは人間に戻れました。
劇場版を観た上での解釈をすると、誰かに認められるとか、誰かと絆を構築したからサソリーナさんは人間になる事が出来た…のだと仮定する事が出来る。
しかし今回ブロッサムさんは堪忍袋を切っていないし、サソリーナさんの弱さを認めてくれたわけでも無かった…。
となると、サソさんが人間に戻れたのはブロ子さん達のおかげじゃなくて、クモジャキーさんやコブラージャさん達と絆が結ばれたから…という検証結果が浮かび上がってしまう。

また当事者だけで勝手に助かってるわけですが…。
それにしても敵役のくせにそんな仲良くてイイのかなぁ…。


■オーズの方がプリキュアっぽいとか思えてくるビョーキ

遂にサソリーナさんを倒したものの、クモジャキーとコブラージャは手強い相手だと気を引き締める花咲さんに来海さん。
暗にサソリーナさんが大した奴じゃなかったと聞こえます…。実際、確かに弱っちい印象しかなかったですけど…。

明堂院さんが校舎に残った生徒を助けてくれるくだりの際は、今回は珍しく生徒会長が基軸で、サソリーナと明堂院さんとの対比、色的にも符合する…などと思いましたが、終わってみると全然そんなことは無かったんだぜ！
相変わらず明堂院さんって何なの？ロードを驀進中。
いつか答えを見つけられるのだろうか…。

そして次回は妖精回…かな。
明堂院さんのメイン回はたぶん数えたら敗北。

⇒仮面ライダー 各話レビュー