晩餐会にシュラウドさんまでやって来ているという光景がオカシイというのは置いておくとして(え)、「来人の家族は左翔太郎よ」とか、あれだけ左さんを拒否っていた人がえらい変わりようです。母さん、そっちのカップリングも許容出来るようになった途端それですか…。
今まで積み重ねてきた翔太郎や亜樹子との擬似家族という関係も、ここで本物の家族が集まる事で意味を成すってもんですね。家族とは血か、水か。家族の意味を問う。
さらにシュラウドさんの「切り札は左翔太郎よ」という台詞が出た瞬間からゾクゾク止まらなかった。
切り札…ジョーカー…遂にここでその意味を活かすか…ヤベェ、ホント燃えた。血圧上がる。
こうやってキレイに物語に落とし込まれるとホント堪らん。もうらめぇん。
劇中ではザ・凡人としての役割を担っている、普通の人間でしかない左翔太郎がジョーカー、世界を救う切り札となる…グォォォォ!(え)
ちゃんと全ての要素に物語的な意味を付随させる。
それは作劇上、当たり前のコトではあるんだけど、それが上手くハマる姿はやはり美しい。
まぁその当たり前の事をなかなかやらないのがこの十年だったからなぁ(うわ)。
翔太郎が「ジョーカー」という意味をきっちり消化したというコトは、フィリップ=「サイクロン」という意味もちゃんと消化する予感。本来なら「台風」だけど、夢世界で「疾風」と言っていたので、たぶんそっちの意味合い。来週の予告から察すると、やはり最後消えてしまうってコトなのだろうか…。
風のように現れて、風のように去っていった…てな風に。塚Pの作品は最終回に主人公が旅に出るエンド多いしなぁ…。
ガイアインパクトに必要とされていたイーヴィル・テイル“悪魔のしっぽ”とは、琉兵衛らの名前が入ったハケ。それはかつて琉兵衛が家族と一緒に遺跡発掘をしていた、中睦まじい頃の家族の品。
恐怖の帝王にならんとしながらも、その恐怖に埋もれる自分自身、家族を壊していく自分自身に恐怖を抱いて、昔の家族の思い出に救いを求めていた…。
恐怖の帝王にも怖いモノがあった…。
お父様は正直もう人間やめてると思っていただけに、この回帰の仕方は震えた。美味し過ぎる。
今回の依頼は“館長が探しているイーヴィル・テイルを見つけ出すこと”ですけど、それはつまり、テラーの中に残った人間の部分を見つけ出すって事だったのですね…。今回の依頼も見事解決…名探偵だな。
風都の街に恐怖の記憶をばら撒く悪魔。
その悪魔のしっぽを掴んでみたら、それは人間だった…。
なんだろうね、このオチ…美し過ぎるだろう、常識的に考えて。
もうホント観終わった後、しばし宙を仰いで溜息しか出なかったわ…。
「家族」とか「俺からは折れない」とか、積み重ねの昇華たまらん。
まさに最終局面での盛り上がり…。
いやぁ~…もしかして…もしかしてだけど?
これはみんな気付いていないかもしれないけれど。
「仮面ライダーW」って凄~く面白い番組なんじゃないか?(え)
⇒
仮面ライダーW 各話レビュー
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コメント
日曜の朝が凄く燃えました
さて、暑い日曜の朝に熱い展開でエアコンを掛けながら見ていましたが滅茶苦茶燃えました。
お陰様で汗だく。
幸せな家族そのものを狂わせてしまった原因、地球の記憶。園咲家の家長が唯一心の拠り所にしていた大切なもの、それが実は、発掘するための刷毛だったとは…これ、本当に上手いですよ。
各エピソードを放映中にパパが何度か、その刷毛を愛でるシーンがあれば、深みが出たのでしょうけれども、でもそれが無くても充分、園咲家の家族の繋がりが分かってくるエピソードでした。
後半に掛けてのテンション上がりまくりのアクションと翔太郎、フィリップ、照井の各台詞が格好良く熱かった~。
最後にパパが焼け落ちる屋敷の中で独り踊るシーンに鳥肌が立ちましたね。アッサリ決着が付いたとも
思ってしまうエピソードでしたが潔いのもWの良いところ。
因みに僕は途中で、仮面ライダーwがスゲ~面白いと気が付きました。が、遅かったかな(・∀・)
2010/08/13 16:27 by masayukita URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
テラーが意外とあっけなかったという点については、テラードラゴンと分離していたからというのが大方の見方のようですね。「テラーを精神攻撃だけのドーパントと思うかね」とドラゴンを出していたから、物理的攻撃はほぼドラゴン担当で、精神面を看破されたら本体はあの程度ってコトなんでしょうかね。
まぁ恐怖というのは何者か分からないから怖いのであって、分かってしまえば克服出来ちゃうってコトなんですよね。テラーは人間だった。それで十分なのだ。
2010/08/13 21:04 by TJ-type1@管理人 URL 編集
真のジョーカーに
「ジョーカー」を外来語で調べたら「最高の切り札」と「代札(何かの替わりとして用意しておく代替品)」という二つの意味がありました。
フィリップにとって家族の「代替」だった翔太朗がフィリップの、いや風都の「最高の切り札」に!シュラウドにとってサイクロンアクセルエクストリーム(以下CAE)の誕生までの「代札」としてのジョーカーだった翔太朗が、様々な経験を通して「最高の切り札」のジョーカーになったとは・・・イカン!涙腺が!
テラードラゴンを赤いアクセルが撃破!そういえば赤いアクセルは機動力は劣るけどパワーはトライアルを遥かに凌いでいるでした。気合と勢いだけでなく設定でもテラードラゴンの相手はトライアルより赤いアクセルの方が向いてたんですね。よく出来た設定です。
しかしテラードラゴンと精神攻撃以外は弱いですねテラー・・・。シュラウドがCAEを渇望したわけですね・・・。
2010/08/13 22:00 by イソタス URL 編集
恐怖心・・・橘さん。
2010/08/13 23:03 by ペガ URL 編集
うわー、ほんと面白かった―!
Wは、終盤になってもアイテムを使用する点も良いと思います。
え、強そうなアイテムも、一二回しかでないあの番組と比べてるワケじゃありませんよ。えぇ。
2010/08/14 14:52 by 流鏑馬 URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
他のメモリはともかくジョーカーメモリは「切り札の記憶」って、漠然としすぎだろうと思っていましたが、とりあえず今回カッコ好かったんで割とどうでもよくなりました。概念が曖昧なのは変わっていないけれど、切り札なら仕方がない。そうか、じゃあしょうがないな。
テラードラゴンさんのおかげえ久方ぶりにガンナーさんが活躍できたのもヨカッタですね。正直リボルギャリーがそのまま突っ込めば一番強いと思いますが、それは言うまい。
>ペガさん
ラスボスの死に様としてはなかなかキレイな終わり方だったかと思います。小者ぽく終わるでもなく改心するでもなく、荘厳に散っていったのがテラーらしく美しかったです。
「バ、バカな!わたしがこんなヤツらに…!うわああ」みたいな頭の悪そうなのも好きですけど。
>流鏑馬さん
ダブルの本当の最終回は46話。そう囁かれる危険性が出てきたのも事実です。アギト…アギトになるのか…。
来週はサソリ座が動き出します。何故かは分からないけれど…。
強そうなアイテムが1~2回しか出てこない…どれのコトだろう。思い当たる節が多すぎる。
2010/08/14 20:08 by TJ-type1@管理人 URL 編集
ただ今、周回遅れ…
ドラマも戦闘も身震いする内容でしたが、アクセルが空中戦にて上半身だけ元に戻してエンジンブレードで戦う展開にはまたまた「そうきたか!」でしたね。でも、アレは食玩はおろか玩具でもタービュラー込みで再現できませんよぉ…ズルい。
ちなみに、今日までの二週間はお預けをくらった腹いせにダブル(サイクロンジョーカー)のプラモデルを組んでいました。手応えとしてはアクションフィギュアを作っている感覚でしたが、出来上がってみればダブルドライバーまでちゃんと動いたり、腕を曲げれば肘の先が骨張って力こぶまでできたりととんでもない代物でした。
惜しむらくは完成後のフォームチェンジに非対応のため、9フォームの再現をしようと思ったら今回のものと今後発売されるヒートメタルやルナトリガーが3箱ずつが必要のため、出費は計9箱分という恐ろしいことに…(汗)。
2010/08/15 13:55 by おおふ URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
9フォーム買うことより9フォーム作る作業の方が大変そうです。
後半なんてやたらパーツの取り方上手くなってるんでしょうなあ…。
まぁそのために左右のパーツを分けて構成しているのでしょうけど。うまい商売じゃのう。
2010/08/15 22:03 by TJ-type1@管理人 URL 編集
Kが求めたもの/家族の記憶
ダブルがテラーと戦うとしてアクセルの扱いが不安だったのですが、ボイルダーユニットを利用した戦いが見れるとは思いませんでした。Wは本当にそこら辺のギミック(?)の見せ方が凄いと思います。
翔太郎が恐怖を克服、フィリップの復活、テラー、そしてミュージアムの最後…と、もうノリが最終回でしたけどまだ続くんですよね…もうどう終わるのか見当も付きません。
2010/08/19 21:30 by 銀河水晶 URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
一年間のお話として成立させ、個々の話としても成立させ、さらに販促も過不足なく行う。
塚田Pのとんでもない要求によくぞ応えられるものです。スゲーなぁー。
このあとサソリ座が動いて、その後の三話はいらなかったとか言われるのかもしれない…。
あ、やばいネタバレだ、これ。
2010/08/20 00:37 by TJ-type1@管理人 URL 編集