ハートキャッチプリキュア！ ＃23「キュアサンシャイン誕生ですっ！！」

■太陽の子、サンシャイン。

1カット目が太陽から始まり、ラストカットはサンシャインの名乗りで終わったお話。
太陽が大地に降りてきて、僕らの元にやって来た。
太陽が素晴らしいのは塵すらも輝かせるからだって、おばあちゃんが言っていたなぁ（え）。

病弱萌えで人気の明堂院さつきお兄様。
元気になる為に手術が決まったそうですが、どうにも覇気が無い。いや、それは元々だけれど、前以上に…。映像だけ見てると余命幾ばくもない人にしか見えないです…。
いつきさんの言うところには、お兄さんは子どもの頃から病が辛くても笑っている人だったという。太陽に伸びをして、お日様の光で元気を貰うのだと言っていた。お兄様には葉緑体があるのかもしれない（まて）。

ここで、太陽＝お兄様という図の提示。
カーテンで病室を閉め切っていたり、雲が陰ったり、さつきお兄様の心が弱っている時は軒並み太陽が見えない。
いつきにとっては、太陽＝お兄様の元気のように映っているような感じじゃろうか。
反対に、同じ光でも手術室の照明は恐怖の象徴として扱われていて、太陽の光の役割を一層際立たせますよ。うお、まぶしっ。

手術が怖くて逃げ出したかったさつきお兄様はサソリ姐さんに目をつけられデザトリアンに。
今回ばかりは心の花の萎え具合が本気です。オバケが怖いとかそういうレベルじゃない。枯れ具合も半端なくて、逆にデザトリアン浄化療法が無かったらお兄さん本当に危なかったのではなかるか、うん。

手術が怖い。でも情けない自分の姿を妹に見せたくない。そんなジレンマが爆発。
兄の代わりになろうと頑張っていたいつきに対して「気負うな」と言っていたさつきお兄様でしたが、それはいつき本人の為であると同時に、その頑張りが自分を苦しめるからでもあったのかも。
妹に無理させてるのは自分の所為だとプレッシャーがかかるし、カッコイイお兄様でいなくてはいけないというプレッシャーもかかる。
はぁ、妹がブラコンだとシスコンの兄は苦しいなぁ（え）。

手術から逃げ出したかったと叫ぶデザトリアンに、「嫌なコトから逃げちゃいなさーい」と誘い込むサソ姐、さらにそこに対して「違う！」と叫ぶをぶつけるいつきさん。
思わず夢原さんを思い出す掛け合いでした。ここからは、成田節のターンだ！

とゆーことで。
みんなを守りたいと強く願ったその心に、新商品が反応した！
シャイニーパヒューム。金型が同じで色違いなだけでも新商品には違いないぜ。

サンシャインは光のプリキュア。
やはり黄色は光というモチーフなのです。
なんだよレモンとかパインとか（うわ）。

プリキュアは“なりたい自分”へと変わった姿でもあります。
つまりキュアサンシャインの姿は、明堂院いつきさんが思い描く“なりたい自分”の姿。
髪が長くてツインテールで、露出も多くて、これでもかというカワイイ女の子らしさの記号が盛り込まれている。ふぅん…こんな女の子になりたかったんだぁ…（ｼﾞﾄｰ）。
どうしても元がアレだから、変身後が違和感の塊みたいな存在に感じられて仕方が無い。バンクでいきなり髪が伸びるのも笑うッス。

いや、しかし太陽＝お兄様という事を考えるとだね、サンシャインというのはいつきさんの思い描いたカッコイイお兄様の姿でもあるのかもしれない。だ、だから髪が急に伸びたんだよ。そうか、そういうことだったのか！（え）
お兄様がスポーツ刈りとかじゃなくてよかったね（おい）。

大切なみんなを守ってみせる！ と変身した明堂院いつきさん。
守りの力を持った妖精ポプリのバディだけに、ルミナスさんよろしくバリアー担当、ナマモノ抱かかえ担当、変身した直後にダッシュで逃げる担当という期待がありましたが、どうにもそうではないらしい…。
要するに、「みんなを守りたい」という願いを持って変身した、「守る為に戦う」「みんなを守る為に貴様らを消し炭にしてやろうか…へへへ」という戦士であって（おいまて）、別に防御担当という意味での「守りの戦士」では無いらしい。
だからいきなりガチ戦闘をしかけても何ら問題無し…らしい。
なんか契約の隙間を突かれて、まんまとしてやられたような気持ちだ…。
守りの戦士だよ？何も嘘ついてないよ？殴りあうけどね、えへへ…。

サンシャインさんの戦闘スキルは素体のクオリティにしたがって非常に高いものとなったようです。くそぅ、空中ブーストキックは美翔さんだけのカッコイイ奴なのに！ ズルイ！
モチーフは向日葵だし、どれだけS☆S組から搾取すれば気が済むのよ！ んもう！
あと、なんかデザインはドリームさんぽさもありますよね。過去の意匠を巧に取り込み、月影さんとの共闘をメタ的な意味での歴代共闘というカタチに持ち込もうとしているー…ってそんな気がしないでもないんだよ。
サンシャインは歴代プリキュアの魂を受け継ぎ、過去キュアの能力を全て使える破壊者なんだよー！（棒読み）

太陽の光＝見守る。
ということで、サンシャインは守りの戦士として覚醒したらしい。
つまりこれは太陽が植物に行うアプローチ方法を意味しているのね。植物主観。
これが人間主観の場合だと、太陽は神様とか希望とか、そっちの意味合いの方が強くなるもんなぁ。ふむ。

大地、水、太陽。
プリキュアになった三つのモチーフは、どれも花が生きる上で必要不可欠なモノを意味している。そう考えると、この三人が揃うことでやっと大樹の復活を成し遂げられるのであろうなぁと納得できる。そうか、三人目は要らない子では無かったのか…残念。

大地と水と太陽と。
どれを取っても植物は生きる事は出来ないモノばかりなのですからね。

月…？
いや、別に月は必要ないと思いますけど？


■時速は119キロ！ 旧設定なら91キロだよ！

陽の光浴びる一輪の花、キュアサンシャイン！！　　…つづく

つづくんだ！ そこで！
でもそんな予感はちょっとしてたの…。
平成ライダーの観すぎです、どうもありがとうございます。

今週はゴセイナイトのデレにグッと来て、サンシャイン誕生にドキドキだなー。
不覚にもナイトがデレた瞬間燃えた。くそう。
さすが成田さんという隙の無い作りに跪きつつ、とはいえ、今までこんなに出番の無かった人がこれからレギュラー顔で毎週出るのか…とまだ納得できない部分もあるのだよなぁ。まあこれは生徒会長に対する個人的な嗜好性の問題なのかもしれないけれど…。

だって女の子の格好をしていなければボクッ娘としてのアイデンティティが損なわれるじゃないか！（え、そこ？）

次回はなんとプリキュアさんがマントを付けて空を飛ぶらしいです。
サンシャイン登場よりも「マジで！？」と食いついてしまった自分が哀しい…。

あぁ、空を飛べるのはS☆S組だけという約束を忘れたのですか、先生！（えー）

⇒ハートキャッチプリキュア 各話レビュー