■「ダブル」の後で立木さんが喋ると…もうね…先代プリキュアであるムーンライトさんはどうにも現役に厳しい。
どんなに辛くてもどんなに苦しくても、私は一人で戦ってきた。
でも貴方達にその覚悟があるとは思えない。だから認められない。
いつの世も世代間のディスコミュニケーションは存在するのです。
「今時の若い者は…」は古今東西常套句だし、「昔はよかった…」とノスタルジーに浸らない人だっていない。
月影さんもまた、自分の時は一人で戦っていたのに今時のプリキュアは二人で戦うだなんて…甘っちょろくて仕方が無いわ、とでも思っているかのようで。
まぁこちら側からすると、むしろプリキュアのくせに一人で戦っていたフラワーさんやムーンさんの方がイレギュラーなわけですが。
とにかく月影さんはブロッサムとマリンを認めていない。
ハッ。もしかしたらこの月影さんと現役組の邂逅は、メタ的に「プリキュアは初代が至高」という原理主義派と、「ハートキャッチ最高!」という新世代との激突と和解を意味した物語なんじゃないだろうか!(え)
月影さんと花咲さんが仲良くするという事はすなわち「同じプリキュア同士、コンテンツの未来を考えて一緒に頑張りましょう」みたいなコトになるんだよ。
なんてこった、「ハートキャッチ」は実は「ディケイド」だったってコトじゃないか!(おい)
まぁそれはともかく。
ハートキャッチ世界ではこれまでに何度も砂漠の使徒による攻撃を受けているという。その度にプリキュアがそれを撃破し、世界と心の大樹を守ってきた。
闘争は幾代にも続いているという…。
フラワーの次のプリキュアがムーンライトさんって…。
じゃあ、つい三年前までおばあちゃんが現役のプリキュアだったっていうコトですか…! 高齢化社会を実感するなぁ…。
プリキュアも若い人のなり手がいなくて後継者問題が出ていたとは…。政府による支援対策が必要です。そのうち外国からプリキュアを輸入してくるなんてコトになりかねないよ(えー)。
ただでさえパッションさんのおかげでプリキュア自給率は100%を切ったのに。
そうやって何代にも渡って受け継がれてきた役目を、今度は花咲さん達が受け持っている。魂を受け継ぐ、ハートキャッチ…。
ということはその歴代(鳩世界における)プリキュアさん達の想い、ハートを受け取って、この花咲・来海世代で完全に砂漠の使徒との戦いを終結に導く…という運びなのでしょうか。
だとすれば、なかなかの感動がありそう…ではある。
今回の被害者は和菓子屋の三代目さん。
店を継ぐ為に一所懸命頑張っているものの、父と祖父は厳しくて認めてくれない。そんな鬱積がデザトリアンになって暴れます。フニャラー!
認めて貰いたいと叫ぶデザトリアンにブロ子さんは言う。
本当に大切なのは認めて貰う事じゃない。和菓子を食べるお客さんに喜んでもらう事じゃないかと。
頑張っても認めて貰えない事もあるけれど、それは血となり肉となり、決して無駄ではありません。
……んとー、お客さんに喜んで貰うコトも結局は“認めて貰うコト”なんじゃないのかなぁ。ほぼ同義だと思うんだが…。あくまで菓子職人はお客さんの事を考えなさいってコトなんだろうけど。
個人的にはどっちでもイイ事でもあるとは思っちゃうかなー。
顔の見えないお客さんより、身近な誰かに喜んで貰いたいという動機が不純てコトもありませんしねー。なかなか公共奉仕の精神を維持するのは大変だと思うの。
今回はプリキュアさんがデザトリアンに説教をするというカタチでドラマが解決。なんとも率直にしてベタなフォーマット。
これまではプリキュアさんがドラマに関与せず民事不介入、当事者間で勝手に問題解決という流れが多かったんですが、最近になってプリキュアさんがちょこちょこドラマ解決に介入するくだりが出始めたような気がします…。
お話のフォーマットの変化によって、プリキュア自身の成長を表している…という狙いがあったりするのでしょうか。
何も出来なかった子が徐々に人を救えるようになる…という流れ。
もしそうならこれまでの民事不介入の構成も納得ですが。
それとも単に最近の流れは偶然なのだろうか…うぅむ。
とりあえず成長は良しとしても、何故ブロ子さんが「お客さんに喜んでもらう事の方が大切だ」というコトを悟っているのか、という問題は浮上してしまうのよね。
そこに花咲さんが到達するポイントがちゃんとあったらなぁ…そこ飛ばして説教入ると夢原イズムになっちゃうからなぁ(え)。
でも一応、和菓子屋のお爺さんが「お客さんを待たせちゃダメだよ」と、“お客さんこそ至上である”という描写はちゃんとあるんですよね。そこをどうやって上手く拾うか、だな…。
成長要素とお説教解決要素と、そのバランスはなかなか難しそうではあるんですよねー…。
■それはそれ。これはこれ。和菓子屋の三代目とブロマリと。
先代に認めてもらいたいと焦りますが、大切なのはお客さんに喜んでもらう事や、デザトリアン化した心の花を取り戻す事であると気付くのでした。
ゲストと主人公の話が同期している話は落ち着きます…ふう。
さて次回は…。
あの絵柄で漫画で…。
島本和彦ですね、分かりました。
⇒
ハートキャッチプリキュア 各話レビュー
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コメント
相棒のない女
色々と明らかになったことといえば、キュアムーンライトこと月影ゆりは孤独の中を一人で戦い抜いてきたこと、砂漠の使徒は大昔から存在していると言うことです。彼女はウルトラマンレオのモロボシダンだけでなくウルトラマンメビウスのおおとりゲンにも近いですね。つぼみとえりかに使命を託したにもかかわらず「認めない」発言について、彼女を一部では批判するファンもいるそうですが、こう言う状況下でやってきた彼女だから言えることともいえるでしょう。
次回はプリキュアが認知された世界だからこそ可能なエピソードになるそうで楽しみです。
2010/06/02 08:11 by Voiceters URL 編集
プリキュアは自分の力でやるモノよ!
(ガキンチョ・・・もといお子様視点では、本当ははらはらする所なんでしょうけど、そういう気が全くと言っていいほど起きませんでしたね。)
獅子は我が子を千尋の谷n~ 鳩プリって女児向けですよね・・・ まあ、私のようなエエ年こいた野郎も見てますが・・・
それにしても、セラムン世代(とはいうものの実はもう就職してましたが・・・)の私としてはたまりません、久川ボイスは・・・本当はとってもお茶目な方なんですけどね。
デザトリアンの攻撃にさっと間に入ってウ○トラ念・・・もとい、プリキュアの種バリアで新人2人をフォロー。体力を消耗するところもまんまウ○トラ念○そっくりの種バリアは、例のスポ根ウルトラマンを見て育った世代が考えたとしか思えません。そして心の花を取り返すことが出来て御礼を言う新人二人に対して。
「私は何もしてないわ。」
と一言残してさっそうと去る。かっこよすぎます月影さん。先代花キュアこと花咲ばあさ・・もといおばあちゃまも一目置くほど強かった月光キュアこと月影さん。ぜひ最後は某博士と一騎打ちして頂きたいモノです。でも、兼ねての推測通り某博士が行方不明の月影パパさんだったら如何ともしがたいところでしょうね。
追伸:さりげなく自分の活躍を孫にアピールしたばあさ・・もといおばあちゃん。貴女の後始末の悪さが今回の事態を招いたと言っても過言ではないですぜ。
2010/06/02 17:48 by タカくん URL 編集
目指すは異国の王子もうならせる豆大福…と(え)
ということは…植物園で誕生日会をやってたらソレワターセ的な新戦力が奇襲を仕掛けてきて植物園は壊滅、月影さんは行方が知れず生死不明に…という展開でも待ってるんでしょうか。
日曜の朝っぱらからヘビーすぎる…ガクガク(おい)。
そして次回予告…これまた凄い話が来ましたね。
個人的見解では次回はプリキュアにおける伝説の回になると思います。初代8話とは違う意味で(ちょ)。
2010/06/02 20:30 by 銀河水晶 URL 編集
辛気くささがすばらしい。
関西弁でなく、標準語なのが、余計冷たさを増して、ゾクゾクです。
ゆりさん最高やで。
このツンがデレたら、どうなる事やら。死の覚悟を決めなくてはならんか。
劇中で、フラワー活躍後、しばらくして、ムーンライトが誕生したと発言してますから、最近まで現役ではないと思いますよ。
次回予告で、せっかくゆりさんの余韻が吹き飛んだ・・・・。畜生。でも楽しみですが。
2010/06/02 21:45 by タダタカ URL 編集
『80』がウルトラの到達点!
落ち目のヤツの逆を行くんだ…という勝負の鉄則を、暗に諭してくれる月影さん。大人だなぁ。
サソリさんの「負け犬のプリキュアが何をやっても無駄よ!」という言葉攻めに対し、
「でもね、あなたはそのプリキュアに負けるのよ!」
と、何となしに話のポイントをズラして返す話術もさすがです。
次回は萬長が出てくるんですね。
萬長「火力をデザトリアンの頭部に集中しプリキュアを援護せよ!」
また指揮所ごっこが流行るな。(え)
2010/06/03 00:26 by オニギリ URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
ひとりでプリキュアでは本来のプリキュア定義に当てはまらない存在ですね月影さんは。プリキュアは二人以上だからこそ存在意義があるというのに…これはお役所だったら認可されないレベルですよ。「ひとりでプリキュアというのは前例が無いので…」
ただ、一人でやっていたという事実以上に、月影さんがかつてブロ子みたいに感情あらわにして心の花被害者のために戦っていたのかが想像できないです…。
>タカくんさん
久川さんがプリキュアってのは年齢制限に引っかかったりしないのでしょうか。心配です。おや、こんな時間に誰k
安定感ある中堅すぎて新鮮味は無いのが…うむぅ。かたや名探偵コナンだし…現役組とはほんの数年しか歳が違わないはずなのに、えらいジェネレーションギャップとパワーの差を感じさせますね。ゴクリ。
「私の時はあんな強敵はいなかったわ…」じゃあなぜその時つぶしてくれなかったんだろう…おばあちゃん。
>銀河水晶さん
円盤デザトリアンがやってきて月影さんもおばあちゃんもコッペさまもみんな…うわああ。
路線変更の強引さは昭和二期の特徴でもあるのでもはや詮無いコトでしょうが…それにしてもなぁ。
次回の予告に全部もっていかれた感のある感じですが、予告が面白そうだからって期待感を上げると下手を見るのは今までもあるので、おちついていくのが正解なきもします。相変わらず予告だけでは筋が見えない…。
>タダタカさん
以前の、若かりし頃の月影さんも今のブロ子のように「堪忍袋の緒が切れたわ!」とかやっていたのでしょうか…見たいような見たくないような。今後仲間になるのか否かではありますが、月影さんはあの辛気貧乏臭い感じがチャームポイントなんじゃないでしょうかね(え)。
フラワーの後、ムーンライトまで間があるとはいえ、その間はやはり暫定的に現役だったんですよねおばあちゃん。
しかし引退したのに番組にまだ出演しているのは天下り扱いにはならないのだろうか(え)。
>オニギリさん
今年はレオだから来年は「80」ですね。あ、その前に「ザ」があったのか。ついにプリキュアもアニメ版だよ、すごい時代だ。
「あなたはそのプリキュアに負けるのよ」と言ってましたけど、ただ攻撃を跳ね返しただけで勝っていない気がする…。結局勝ったのはブロマリだと思ふ…。
ゆりさんって実はビッグマウスなのか…あ、だから友達少なそうなのね(まて)。
指揮所ごっこ流行った時期があったとは初耳です。NTTカッコイイ!
2010/06/03 01:04 by TJ-type1@管理人 URL 編集
来週は米村脚本ですね、分かります
無駄にシンクロしてるくしゃみには笑ってしまいました。なんかもう山田隆司先生繋がりで、あの人達どう見てもジャカエン3幹部です、本当に。
>「ダブル」の後で立木さんが喋ると…もうね…
ブロッサーム!マリーン!みたいなシャウトが聞こえてくるなんて、淡い希望抱いた方正直に挙手(ぁ
2010/06/03 12:44 by ゼノドレイク URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
最終回は三幹部と博士が宇宙空間に旅立たれるのか…。
それにしても人間態ということは今年も幹部ころす気無いのんかしら。かといってイケメン枠をプリキュアサイドに持ってくると面倒くさいしなぁ(え)。難しいところや。
あのお父さんが喋って立木さんだと分かった瞬間に何故か笑ってしまった自分が哀しいです。
おかしいな、別に誰もおかしなコトをしていないのに…なぜ笑ってしまったんだろう…。くそう。
2010/06/03 21:55 by TJ-type1@管理人 URL 編集