■ガルガル!なんてこった、弟が!?前回、ダークプリキュアに追い詰められてあわやのピンチとなったブロ子とマリ子。
しかし闇キュアさんは「そういうことか…」と言い残して去って行った。
今回はそんな謎と伏線をちりばめた前回とはほぼ関係なく、いつも通りのお話でお送り致します(うわ)。
そこは新アイテムゲット→ダークさんにリベンジの流れじゃないのか…。
負けた上に謎も増えた! …でもまぁそれはひとまず置いておくとしよう。
マイペースなヒーローだな…。
カンフー大好き、カンフーマスターの異名を得ている酒井君。
いつ敵に襲われてもイイようにカンフーシューズを持ち歩いています。
大方の拳法は一通りマスターしています。
オレが本気でカンフーやったらどんな格闘技も敵わないぜ。
…痛ててて。
う、うわぁ…なんという微笑ましいまでに中学生男子。
海より広く、天より高く、自信は無限に広がっていく。妄想と言う名の翼を広げて。
でもそれは仕方が無いのです。だってそれは誰もが一度は通る道だから。
道と書いてタオなのです。ワキワキだぜ。
そんなカンフーマスター酒井君から、花咲さんはカンフーを教えて貰うことにしました。目ではなく心で感じること、考えるのではなく感じるコトが大切なコトなのだと極意を享受されます。映画から引っ張り出してきただけの極意って気がしてしまうのは素人のあさはかさに違いないのです。ええ、きっとそうですとも。さすがマスターです。
これから拳聖と呼ばせて頂きます。ゴロニャン。
花咲さんがカンフーを習いだしたのは、ダークさんに負けたコトがあったから。
今度戦った時はどうなるのかという不安。だから、もっと強くなりたい。強く変わりたいのです。
そんな折、酒井君の弟くんがデザトリアン化。
強くて憧れだった兄のふがいない姿を見て、心の花が弱っていたトコロを狙われてしまったのです。まいったぜ。
今回の話でドラマ要素を抱えていたのは、カンフー最強説を唱えながら実際には手も足も出せずに自信喪失した兄貴の方なんですが、デザトリアン化したのは兄貴じゃなくて弟くんの方だというのが面白い構成…というか、なるほどうまい構成だなと思いました。
これによって弟の水晶を取り戻すため、酒井君自身が勇気を出してカンフーで敵を倒すというくだりが入ってくる。つまり本人自身が自分の問題を克服するという流れが出来て、ドラマとしての解決がより明確になっている。
いつもはドラマの主役はデザトリアン化して暴れるだけだし、プリキュアさんだって別にゲストの問題解決に一肌脱いでくれるわけでもなく、割といつも問題点がほったらかしなんですよね。
だから今回、酒井君自身が問題解決に着手するくだりが入っているコトは、とてもスマートでよく出来た構成だなぁーと感じた次第なのです。うぅむ、なるほどなぁ。
無理と思ってしまう弱い心は誰にでもあるもの。
それはカンフーを実践出来ない酒井君の心の弱さを言ったものであると同時に、花咲さん自身の心の弱さのコトでもある。二人のドラマが同期する熱い構成だぜ。
大事なのは負けないと思う強い心を持つコト。
たとえダークプリキュアと戦うためにカンフーで体と技を鍛えて強く変わっても、心が変わらなければ意味が無い。変わりたいと願うなら、まずは心からということなのですね。
「心で感じろ」というマスターの教えは正しかった。
答えは最初に示されていたのです。
ただ来海さんは最初から気持ちで負けちゃイカンと理解していた様子ですが、それが果たして道のりの末に達した境地なのか、単に考え無しなだけなのか…そこは来海さんだけに何とも言えない感じ。
しかしまぁ、「考えるな」ってマスターも言ってるしなぁ(え)。
■フレフレガッチリ!カンフー中学生!!兄弟の絆を中学生日記的なほわわんとした感じで描く日常系エピソードをベースにしながら、敵に勝つ為にカンフーを習いだすというとてもとても頭の悪い話が交錯して楽しかったです。
イイ話ベースなのに頭が悪いとか楽しみ方が多彩すぎる(え)。
しかしサブタイの「パワーアップします」は完璧にウソ…い、いや精神的にッ、精神的にパワーアップしたんですよね、うんうん。ゲフンゲフン。
次回も特に縦軸絡みそうに無い感じ。
でも色んなテイストの話があるシリーズは楽しいです。それは正義だと思う。
⇒
ハートキャッチプリキュア 各話レビュー
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コメント
カンフーということで
ピーチと比べたらさすがに酷でしょかやはり(笑)
2010/04/21 06:26 by 若葉 URL 編集
今日の敗北を明日の勝利に
0M0)「3!!」
来海さん曰く「思っている程弱くない」、この励ましの言葉も印象深かったです。
花咲さんには人の心に感情移入して強くなる。事実、自分も一度その強さに救われた、と。
普段からはっきり言う性格なだけに、こういうシチュでの友人の長所プッシュは響きますね。
それにしても2人揃って週ペースで矢継ぎ早に新技披露とは…恐るべし中二女子。
2010/04/21 09:56 by Wショッキング URL 編集
女と女の誓い
今回、戦闘パートに一般人が出てきましたが、ダークプリキュアの行った作戦で信頼失墜しかけたので取り戻す為の配慮ともとれます。ただほんのわずかに絡んだだけなので向こうがあの作戦をやらないとも限らないので信頼勝ち取るのはもう少し先になりそうな気がします。
話変わりますが、ハートキャッチは相変わらずキャスト豪華なんですけど声の出演を見て思った事、小学生は前と殆ど変わらないのですが男子中学生が歴代の男子中学生に比べて幼く聞こえます。
2010/04/21 13:52 by Voiceters URL 編集
何だかなー、な敵さん…
今のところ毎回欠かさず見ております。砂漠の使徒達は、プリキュアの妨害で心の花を枯らすのに毎回失敗しておりますが、そのたびに心の種が生まれる訳で、どうもわざわざ騒ぎを起こしては自らを窮地に追い込んでいるような気がしますね。目的を果たしたいなら心の花を取り出すよりも真っ先に、邪魔なプリキュアまたはシプレorコフレを片付けるべきだと思うのですが。もしかすると、心の花を1度でも枯らせることに成功すれば大戦果になるとかあるのかもしれませんけど、そうであったとしても使徒達は心の種が増えると困るようなことをサバーク博士も言っていたように思えるのですけど…
2010/04/21 17:50 by 通りすがりの人 URL 編集
ウジャウジャ!どーすりゃいいの?
>>精神的にッ、精神的にパワーアップしたんですよね
プリキュアにとって精神、すなわち「心」は非常に重要なもんですからね。諦めない気持ちだったり他者への思いやりだったり。花咲さんには日々精進して心を磨いてもらいたいものです、はい(おい)。
他の方も書いておられますが、敵組織が目的のために動くたびに自らの首を絞めるって言うのは、プリキュアのお約束の一つなんでしょうか。最近初代から一気に見ていってるんですが、プリズムストーンや泉なども同じパターンですよね。
ただでさえ砂漠の使徒の
3バカ三幹部は行き当たりばったり感が強いですし、大丈夫なんでしょうかあの組織?2010/04/21 19:22 by 銀河水晶 URL 編集
白眼・・・
ということで、カンフーでパワーアップなんですが、それにも増して、花キュアさんがついに海キュアさんと同じ技を披露しましたよ。学校の帰りとかにやり方を教えてもらったんでしょうか?
ほらほら、また花キュアさんのスペックが上がりましたよ、海キュアさん・・・ 早くシメとかないとどんどん存在価値が無くなりますよ。
2010/04/21 21:49 by タカくん URL 編集
ブキワザ・大凡凡拳!ボンボンボンボン…
まさかプリキュアでこんな拷問を受けるとは思いませんでしたよ。いらん事ほじくり返すな。
先週、努力して女子サッカー部を立ち上げた上島さんに対して、このカンフーマスターまさと…。
女児向けアニメとしては、これ位アホな男子を描いた方が分かりやすいのかもしれませんが…これ中二っていうか、小二レベルでしょう?
全身に刃物が刺さるような激痛の中、悶えながら「まさと…何故だ!?」とか木野さんごっこしてましたよ。(それが痛いっつーの)
学生時代にバイトで『燃えよドラゴン DC版』の紹介記事を書いた時、文中に「考えるな、感じるんだ」を入れたら、編集から「このセリフは今どき恥ずかしいから使わないで」と言われた事を思い出しました。あぁ痛い痛い痛い!
2010/04/22 00:22 by オニギリ URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
というかピーチさんはなんであんなにカンフーに長けていたのか、そっちのほうが異色ですね。
プリキュアを作る偉い人にカンフー大好きが紛れているということなのか…?
>Wショッキングさん
来海さんは心が強くて「私たちなら大丈夫」と言っているよりも、単に考え無しという感じにどうしても思えてしまう…。
えりかの方が人間的に優れているなんて、オレは認めないよ!(え)
>Voicetersさん
ダークさんのネガティブキャンペーンは一週で終了なんでしょうか。せこい上に粘り強さも無いのか、あの黒い人は…。
カッコイイのは見た目と声だけって気がしてきましたよ…。
>通りすがりの人さん
プリキュアさんも心の大樹を復活させるためにはデザトリアンに暴れて貰わないといけないわけで、なんともいえない共生関係が出来上がっているような…。
しかしまぁ仮にブロマリを倒したとしても、さらに第三、第四のプリキュアが野望を阻むのであろうことは目に見えている。哀しい戦いですね…。
>銀河水晶さん
日々是精進、心を磨く、オネストハートキュアブロッサム!
これでいつスケバン化しても江戸時代にタイムスリップしても、メインキャラなのにラスボスに何の恨みも無い設定だったとしても、頑張れる!
プリキュアさんは調和することが一つのテーマだったりするんで、敵さんとプリキュアさん、どっちも揃って成立みたいなのがお馴染みなんでうね、たぶん。
>タカくんさん
やはり基本の肉弾戦は大事にしたいというコトでしょうね。プリキュアのアクターさんの動きは世界でも屈指の動きですから、それを有効利用しない手は無いってもんですよ。
それに気孔弾系の技はオプチカル合成とかやらなきゃいけないから、ポスプロが大変なんですよ、うん。
>オニギリさん
この話を見て胸に刺し込むような痛みがあった方は、少なからず思い至る部分がある人たちなのでしょう。あの時ノートに描いたマンガとか絶対読めない…怖い。
どうしてそんなに難しい漢字で必殺技を考えようとするんだおまいは。
2010/04/23 01:22 by TJ-type1@管理人 URL 編集