■つれづれなるままに ひぐらしファッション部の部員名簿は今日中に持って来ないと受理出来ません。
生徒会長の明堂院いつきさんに言われて、ようやっと来海さんもファッション部の事を思い出す。
そして一話からの懸案事項だった部員集めもようやっと事なきを得る。
…てゆか、結局身内連中で済ましてるのかよ。
これまでの苦労はいったい…まあ、あんまり勧誘活動に必死こいていた気配も無かったんだけども。
部員名簿を生徒会に持っていくと会長は既に帰宅なされておりまして、もう廃部も決定しましたと詰め寄られる始末のファッション部部長さん。
生徒会の人達が軒並みメガネで顔が見えないのは、感情移入の拒否、他の生徒みたいにドラマを描く気が無い事を示唆しているのだろうか…。
生徒会に入ったら目も悪く無いのにメガネを強要されました(グスン)みたいな書記さんのお話とか無いんかなー(え)。
明堂院宅に押しかけ会長に直談判した結果、何とかファッション部の申請は受理される運びとなりました。
さらに済し崩し的に会長がお嬢様であることも分かりました。ふー。
花咲さんがせっかく多田さんから貰った写真を愛でながら夜な夜な過ごしていたというのに、なんと明堂院さんは女の子…乙女心を踏み躙られた花咲さんはメガネフォームになったうえ、翌日熱が出て学校を休もうとします。うわぁ、心弱ぇ…。こいつは今すぐにでもデザトリアン化するぜ、おう。
てかやっぱり上述の文脈と照らし合わせても、鳩プリ世界ではメガネ=負の要素なんですね。そんなに世界中を敵に回したいのか、鳩プリめ…(おい)。
明堂院いつきは体の弱い兄に代わり明堂院家を背負う為、強くあらねばならない。格好イイお兄様のようになる為、女の子らしさは捨てねばならない。
武術でも男の門下生に負けず、普段から男の子の姿をして自分を律している。
しかし本当は可愛いモノが好きで、オシャレもしたいし、ピアノやダンスを習いたかった女の子の自分も存在する。
良いか悪いかはともかくも、女の子でありたいと思う気持ち、兄の代わりになりたいというブラコンの気持ち(まて)、たぶんどっちも明堂院さんの本当の心なのです。
チェンジチェンジ。
自分を変えたいと思う気持ちとは裏腹に、変えられない自分とが拮抗してぶつかり合う。
そしてその心はデザトリアンとなって暴れだす。
冒頭、「徒然草」の序文が授業で紹介されていたのですが、その序文の後に続く第一段目では
原文「願はしかるべき事こそ多かんめれ」
意訳「こうなりたいと思わせる人が多いものだ」
…と書かれている。
今回の話で言えば、明堂院いつきが兄のようになりたいと願っている事と重ねられているのですねん。まさか古典文学からテーマと絡むモチーフを引っ張り出すとは…すさまじ。
あの人のように立派になりたいと思いつつ、実際にはなかなかそうもいかないのは古典の時代から同じこと。変わりたいけど変われない。デザトリアンはいつだって人の心の中にいる。探せばどっかの文献に書いてあるかもしらんぞな(え)。
そんな明堂院さんの心のモヤモヤを知ったブロ子さん。
幹部もいないのに一話イチ堪忍のノルマをこなしました。最近のキレる若者は相手が居ようが居まいが関係ないのか。やだ怖い。
花咲さんは悪夢から醒めた明堂院さんをファッション部へ勧誘する。
生徒会や道場で表出させるコトが出来ない女の子の部分をファッション部で発散する事が出来たら、明堂院さんだってもっと楽に生きられるんじゃないのか、そんな優しさです。
あ、てか初めてプリキュアさんがドラマの解決に関与しようとしているじゃん。
今までデザトリアン倒したら民事不介入で放ったらかしだったのを鑑みると、これは小さな成長を意味しているのだろうか…。
それとも相手が生徒会長だったからってだけなのかな(ちょ)。
理事長の銅像の後ろでウサピョンを直す明堂院さん。
学校の理事長であり道場の師範でもあるお爺様は、会長が背負っている明堂院という家そのモノとも言える。その銅像の背後は、家・学校・道場で唯一お爺様の目の届かない場所なのです。背中に目は付いていないからな、ふ。
だから明堂院さんはその銅像の後ろでだけ、女の子の自分に戻るコトが出来るのだ…みたいな(うお)。
てゆか明堂院いつきさんは二年生なのか。
二年の春で既に生徒会長とは…いくら理事長の孫か知らんけど、投票で生徒たちは気を使いすぎじゃないのかしら…。
■あやしうこそ ものぐるほしけれこうして遂にファッション部がサバイブする事が出来たワケか。長かった…。
ちなみに花咲さんが演芸部で活動する描写は今後も期待しちゃいけないワナなんでしょうか。
演芸部で手品や漫才の練習をする花咲さんが凄く見たいんですが…。
……え?
次回は来海姉についてのお話お話。
ポッと出の全然関係無い人とかの話が大半かと思っていたのに、順調に身近な人間を描いてきているのですねぇ…。
それにしても砂漠の使徒のやる気の無さはシリーズ随一じゃないだろうか。部下の失敗に対して何も言及しないし追及しない博士…本気で世界征服する気あるんかな。
博士だけに分科系気質なんですね、きっと(え)。
⇒
ハートキャッチプリキュア 各話レビュー
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コメント
第七幕 兄心妹心
散る運命のつぼみの恋心だけでなく、会長の普通の女の子への憧れも表してたんですね。今回もマリンの新技が飛び出しましたね。
さすが技が彩る一輪の花、ファンタスティックテクニック、キュアマリンだけの事はあります(おい)。
心の種がブロッサム専用アイテムみたいになっていくんじゃないかとドキドキですよ…(ちょ)。
そしてOPの歴代3D…慌てて画面から目をそらしましたよ、ええ。
まだ映画を見ていない人々があれを見る事で三途の川の水とFUKO汁を増やすという計画なのか…。
おのれ東映ぃぃぃぃぃぃぃ!!2010/03/23 20:43 by 銀河水晶 URL 編集
女らしさは明日にしよう 今日は宇宙の女刑事(あれ?)
つぼみ「そんな…えりか、どうしてこれが部員の勧誘になるんですか!?」
えりか「つぼみ、あんた…『七人の侍』は見たことある?」
みたいな、燃える部員集め展開を期待していたのに。(え)
最終的には、ファッション部員の精鋭を全てプリキュア関係者で囲って、プリキュアを裏稼業にしてしまえばいいのでは?
ひとたび事件が起これば、部室が司令室に変形!ドリームライブの筐体をモチーフにしたマスコットキャラが起動するんですよ。
今週はマリンの奮闘と、それを物陰から見ていて、いい所になってから「やはりそういうことか!」と言わんばかりのタイミングで登場するブロッサムさんが印象的でした。
「マリン、早く浄化しましょう!」じゃねーよ!ナズェミテタンディス!
2010/03/23 21:27 by オニギリ URL 編集
八月下旬には「プリキュア、暁に死す!」の回を希望(ないない)
それはさておき、生徒会長の話も綺麗にまとまっていた今回ですが、コブラージャのバカさ加減は前々回以上でしたね。デザトリアンから「私は…女の子なのっ!」と言われたときの驚き顔だけでも腹を抱えて笑ったのに、あまつさえデザトリアンの怒りを買って蹴飛ばされて退場って…おいしいなぁ。
ところで、何気にマリンの名前のつく技はやっぱりまともな代物ばかりのようですね。それにひきかえ、ブロッサムは今のところ…前回のアレだけ? 最初の頃のへっぽこぶりも大概でしたが、ブロッサムってもしかしたら主役なのにイロモノ扱いなんじゃあ…そんな気がしてきました(汗)。
2010/03/23 23:59 by おおふ URL 編集
ひょっとして・・・
「ハトプリ(My略称)」は、話題になっていたのは知っていたんですが、本格的に見始めたのは前々回からです。くっそ、早くDVD出ないかな。
今回の話を見終えて、ふと妄想したのですが
まさか会長が「3人目」のプリキュアだったりしないかなと。
「ハートキャッチプリキュア!」の『!』の色を良く見ると「ブロッサム=ピンク」「マリン=青」と
後一つ「?=黄色」がある(外の紫はムーンライト?)のとか、OPの「赤白黄色 ふくらむつぼみは~」歌詞とか、あと「ブロッサム=大地」「マリン=海」だとすると、もう一人「空」の戦士が必要ですよね?
作画の関係かもしれませんけど、会長の髪の毛がどことなく黄色っぽかったし…
何となく会長の立ち位置って他のキャラとは違う気がするんですよね。
しかし男装してる女の子がプリキュアになるとは・・・これも時代の流れでしょうかw
2010/03/24 16:55 by アーク URL 編集
男装の麗人
まあ、何というかベタな展開というか、やっぱり生徒会長さんは「女」だったわけで、一人胸キュンモードの花咲さんに対して、知っていたのに、言う機会は幾らでもあったのに教えない来海さんは「S」でしょうか?
まあ、生徒会長さん本人は、別に「女」であること自体は隠していないようですし、ただ単に男の格好をしないといけないのでしてるだけ、と言うところが某ベルばらとは違うところですかね。ブラコンですし。
(蒼乃さんはリトルのブラコンでしたが、生徒会長さんはエルダーのブラコンなんですね。)
まあ、花咲さんには気の毒でしたが、人生とはそんな物です(しんみり・・・)
ちなみに来週はもも姉さんがデザトリアン化するそうです。そしてついに来海さんが今までの間暖めてきた決めぜりふが登場とのこと。もう、巷ではネタバレ状態ですが、やっぱり花咲さん同様キレ台詞なんでしょうか? 来週が楽しみです。
追伸:花咲さんと来海さんのフィギュア(コスプレモード)が出ていたので買いましたが、さすがに馬越キャラの造形は難しいようで、顔が微妙に似てません。どれみ関係のフィギュアはそこそこ似ていたのに・・・
2010/03/24 17:52 by タカくん URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
前回の予告はサブタイのネタバレをなんとかミスリードでフォローするという高等技術だったのですね。なんかよく分からない語彙を重ねていたのは必死さの表れだったのか。
マリンがファンタスティックテクニックだって!? じゃあ日々是精進、空気にいそしむオネストハートはいったい誰なの!?
今後登場する予定の黄色に期待大ですね、うん
>オニギリさん
ひとたび事件が起きればといっても、実際に起きるのはラーメン屋の息子の態度が悪いとかその程度なんですけどね。たぶんえりか様と個室で三十分ほど一緒に過ごして、出て来たらすっかりイイ子になりましたみたいな解決法なんでしょうけどね。その後三浦君がカタカナ発音しか出来なくなってるけど、まあ大した問題じゃないよ。
イイトコロになってから出てくる…なぜかゾフィー兄さんが頭をよぎりました。
>おおふさん
まあ博士がラスボスてのもショボイっちゃショボイ…。いや、館長よりはマシか…?
実は博士はダークさんが操っていた道化だった!とかの全然驚きのない展開でもむしろありですけどね。
ブロッサムは技の数で競ったりはしていないんですよ。そういうのは力と技で役割分担が昔から…なんか力も技もどっちもマリン担当な感じだな、おかしい。じゃあもうブロ子がオネストハートでいいや!(え)
>アークさん
ネタバレ情報の収集はしていないのですが、会長さんが三人目…そういう可能性もあるんでしょうかね。まあ「空」と「明」堂院はそれなりに合っている感もありますしね。問題は中の人がちょっと安定感ありすぎるキャストってことでしょうか(え)。
プリキュアはもっと「え、誰?」みたいな驚きが欲しいですよ(おい)。
>タカくんさん
男装女装は少女漫画でよくあるモチーフですから、女の子への訴求力もバッチリや。まあ本気で女性という事実を隠しているってのは現実的に無理がありすぎるという判断だったんでしょうが…いや別にしゅごキャラがどうとは言ってませんよ?
馬越キャラは二次栄えというか、いかにも立体造詣で表現しにくい顔ですもんねぇ…。
そのバランスを成り立たせたEDの3Dの出来はホントに凄いッス。
2010/03/25 01:35 by TJ-type1@管理人 URL 編集
明堂院いつき!君は女!
あのデザトリアン、本人が戦いのプロであるためか物凄く強いですが、生徒会長が男だと思って台詞を聞くとただの変態にしか思われません。
戦闘パートは先週は仲間に依存せずどこまでやれるかに対し今回は強敵相手に協力して戦う回のようですね。
短くまとめればつぼみが同性愛になりかける&性別を知らないと勘違いする変態なデザトリアンな印象です。
2010/03/28 00:03 by Voiceters URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
明堂院さつきも名前とビジュアルが中性的な感じだったので、実はこの人もお姉さんなんじゃ…と一瞬期待しましたが、中の人が男性じゃあなぁ…ちぇ。朴路美とかだったら謎と期待が膨らんだでしょうに(え)。
それにしても女であると学校中に知れているのに男装する意味って…正体がバレないように頑張るみたいなベタなエピソードは無いのですね、残念です。
2010/03/31 00:32 by TJ-type1@管理人 URL 編集