
ムーンライトが「次のプリキュアに!」と言っていたように、鳩プリ世界ではプリキュアというのは脈々と受け継がれていく力のようであります。そしてつぼみのおばあちゃんもまた、かつてのプリキュア・キュアフラワーで、今やその孫にプリキュアが託されるという流れ…。
壮大ですね…壮大ですけど…でも、それって歴代の人たちが誰も砂漠の使徒を倒せていないってコトなんじゃないのか?
なんか案外大した事ない連中な気がしてきた。おや、こんな時間に誰k
■「サッカーなんて一人でも出来るでしょ」いや、無理。心の大樹の下、キュアムーンライトが砂漠の使徒らに敗れる光景。
つぼみが見たというあの夢をえりかもまた見ていたのだという。
その夢を見たという来海えりかにもプリキュアの資格があるのだそうです。
夢をみた人間が資格者…といっても、実際には資格者が妖精とコンタクトを取れなければ元も子もない。
本当は花咲さんなんかよりもよっぽどプリキュアの才能溢れる人間があちらこちらに潜んでいるんじゃないだろうか。聞いて回れば案外と「その夢俺も見たよ」「あ、私も」「俺も」みたいな事になりそうなんだがなぁ。
それにしたって知り合いがプリキュアさんになってくれるならこんなありがたい事はないのです。引越してきたばかりで引っ込み思案の花咲さんにとって、プリキュア活動においてまた新たに人間関係を構築しなければならないなんて考えただけで溜息が洩れます。
あぁ、プリキュアのパートナーがうざくて声がデカくて絡みづらい人だったらどうしよう…そんな不安を抱くのも仕方がないのです、ええ。
そんな来海さんへの勧誘は棚に上げられてしまう。今はそれどころじゃないから。
プリキュアも安く見られたもんだ…月光とか闇キュアとか、やはり数が増えると一つ一つの価値は下がっちまうんですね…。ブランド戦略における一つの問題です。プリキュア? ふん、そんなの珍しくも無いじゃない。
しかも夢の中で敗北シーンばかりリピートさせられていては、憧れを抱けというのが無茶ってもんだ。
目下の優先事項はプリキュアよりもファッション部の部員集め。
プリキュアも部活もどっちも頑張るのが最近の女子中学生なのです。今年もプリキュアは進研ゼミ感覚。
早速、後輩である一年生に先輩風を振り乱しながらファッション部への勧誘に勤しみます。
しかし、さらりとタメ口など聞かれつつ断られてしまう始末。まりーん。
サッカー部に入りたいと懇願するも、女子は入れないからと拒まれてシュンとしていた一年女子のさやかさん。
そんな落ち込み直後のさやかさんにも来海さんはすかさず勧誘をしかける!
このタイミングで食い込めるのが流石来海さん。このウザさは尊敬に値するレベル。
とか何とか言うていたら案の定さやかさんの心の花が奪われてしまう。
小学生の時は男子も女子も関係なくサッカーが出来たのに、中学生になったらそうはいかない。中学生になってもサッカーを続けたかったのに、女子というだけでサッカーが出来ない悔しさ、その鬱積はデザトリアンの姿となって楽しげにサッカーに興じていた小学生たちを襲う。
泣いている演出がデザトリアンさんの存在の哀しさを分かり易く表していて好いですねん。
プリキュアがデザトリアンを倒すことは救済に他ならない。この街で誰にも泣いてて欲しかねーんだ…てことです。
そんな、みんなの心を守るために戦っているブロッサムの姿を見て、来海さんもプリキュアになる決意を固めるのです。
海風に揺れる一輪の花 キュアマリン!
変身バンクの最初のぐりぐりは何だろう…一休さん?
ちなみに名前はこっそりずっと考えていたんだそうで。中学生…さすが中学生だ、うん!
海とか一切出てきていないのに「マリン」ってどうなん?とか思いますが、花咲さんがブロッサムと聞いて、本名から一字引っ張ってこないといけないとでも思ったのでしょうか。そうなるとどうしても「海」以外ではキツイから…。
「(sea…ocean…marine…マリン、語感カワイイな…)」とか昼休みからずーっと考えていたんですね、ふむ。
マリンさんは昨日の夢の記憶から、説明されずとも戦い方は全て理解しているという。
まぁ理解っていうか、プリキュアと戦って敗北した側だったわけですが。
しかし、負けた人間は弱点を知り強くなれる。マリンさんは初戦に関わらずズコバコとデザトリアンさんを追い詰める。マリンシュートなる独自の必殺技まで使ってきました。いや待て。そんな技はブロッサムは使っていないはずだ。
中学生の類まれなる想像力がマリンに新たな力を授けた…というのか…!?
もう何か明らかにブロッサムより格闘センスに溢れてるじゃないか。
技の使いこなし方も新人とは思えないし、もう…マリン一人でイイんじゃないかな?(ぎゃふ)
■二人で一人のファッション探偵とかにすればよかろうて鳩プリフォーマットで作られた初のお話、ですか。
心の花を弱らせた人と出会って、デザトリアンによる心の叫びを聞き、解決へと導く…という構成。
この場合、毎回心の花を弱らせる人と花咲さん達が事前に接触を持っているコトが重要になるのでしょうけども…その方法論が毎回大変そうな気もちょっとしますねー。
今回みたいに部活の勧誘と称するのは何度も使える手では無いでしょうし。
こういう場合よくあるのは、「何でも屋」とか「人助けクラブ」的なモノを立ち上げて、ドラマの問題が自然に主人公たちのそばに集まってくる設定を用意するのが定石なわけですが…ファッション部…ファッション部じゃなぁ…。毎回毎回ドラマを持った人間と接触を計る上で、ファッション部じゃあまり役に立たないって気がするんですが…どうなんでしょう。心に問題を抱えた生徒はすべからくファッション部の門戸を叩くべしってな展開は無理があるじゃろうしのぉ。
それとも「ファッションが乱れた者は心が病んでいる!」とか来海さんが言いだして、病んでいる生徒を片っ端からモテキャラにしようとするのだろうか(おい)。
あと、やっぱりバトルと心の問題の解決って因果関係無いんですね。
今回はさやかさんがデザトリアンになったコトで自分の勘違いに自ら気付くことが出来たので良かったですが…。今後、どう決着をつけていくのか…だよにょぉ。
そのうち、デザトリアンは倒すのではなく、対話こそが重要だ!みたいにになってくるのかもしれませんね。
説得してから倒す、みたいな…やっぱしゅごキャラ思い浮かぶわ。
何でも屋的問題とドラマとバトルの因果関係、その辺が鳩プリフォーマットの中で大変そうな要素に感じますです。
ま、解決の道があっさりとすぐに提供されるのかもしれませんけどね。
あまりナメてかかるとボコボコにされそうだ、この番組は…。
■ケモノがいないと変身出来ない…のねパイロットも終わって、レギュラー話1回目な第3話でございました。
ふむふむ、こういう感じで進んでいくのかー、てのがよく分かりました。
でもあれですね、今回は妖精が偶然見つけたからよかったけど、こっそり心の花を取られていたらプリキュアどうしようもないよね。知らない間に同級生がボーリング玉に変えられていく恐怖は常にありますよ…。
早くアギトのような超感覚を手に入れないと(え)。
そして次回。「プリキュア解散、ぶっちゃけ早すぎ」をお楽しみ下さい。
花「えりかなんて家が隣だから毎日一緒に登校してお昼ご飯も一緒に食べて仲良くお話して部活やプリキュアまでやってるってだけで、友達でもなんでもないんだから!」
海「え~…」
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ハートキャッチプリキュア 各話レビュー
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