素直に終わったなぁ、という印象。
最後にまた、「実はこれが伏線だったんだよ!」「な、なんだってー!?」みたいな逆転劇が起こったりではありませんでしたが、やるべき事は全て出し切った、素直でキレイな最終回になっていたなぁと思いました。
結局ホントに何の作戦も知略も無く「力尽く」だけで倒しやがったしなぁ…。
いや、実際には力と言っても、気持ちの部分が大きく作用しているワケですがね。
丹波さんからディスクを受け取って戦いに行くってのは、姫や丹波さん達の気持ちを受け取って一緒に戦うとゆーコト。力尽く→モヂカラ→気持ちの強さ。そのあきらめない気持ちの強さがドウコクに打ち勝つ力となった、と。
なんか結局凄く当たり前のコトに繋がるだけなんですけど、“モヂカラ”=“気持ちの力”という解釈をしている弊ブログとしては、最後までその一説を貫いて頑張ってこじつけて書いてみまみた、うむ。
一年前、外道衆と戦うために集まった若者達が、最終回で再び自分が元いた場所へと戻っていく…。
とても素直でキレイにまとまった最終回でございました。
さて…。
あと最終回については「勝った!よかったね!!」ぐらいしか書くこと無いですね(えー)。
うん、もう最終回でもやっぱりそういうコトなのです。もう半ばそれがシンケンジャーのアイデンティティと化そうとしているよ、オレの中だけで(うるせぇ)。時間をかけてもテキスト量として反映しないのだよ、シンケンレビューは。
結局、最後の最後までよく出来たお話だったと思うしかありません。
抜け目なく如才なく張り巡らせたお話の糸を綺麗に紡いで、そして完成させたのだなぁと。
こちらが余計な情報を付与したりせずとも、そのテレビの画面に映った全てが全てなのだという…そういう番組だったな、という印象。ひたすら隙の無い…もはや畏怖すら感じさせる番組でした。
あぁ、そういえばこれと同じような感覚を「電王」でも抱いていたのだった…靖子にゃん、なんと恐ろしい御方か。
ただ…ホントよく出来てる、ホントよく出来てるんですけども…
それと個人的な好みとは別ですからね(なに)。
正直、ボクは巷で盛り上がってるほどシンケンジャーに対して燃え上がるような何かを持ち合わせるってコトはついぞ無かったのです。いや、すんごいクオリティのドラマ作りやがっているよぉ!てのは十分に認めているんですけども、なんつーか…ボクはもっとユルかったりヌルかったりする戦隊の方が好きなのですよ。個人の嗜好として。
「シンケンジャー」はあまりに隙が無さすぎて、気軽に楽しめる類の物語ではなかったなぁ…とそう思うわけです。うむにゅ。
あと、これはレビュアーとして凄くダメな一例なんですけど、もはや「その番組の面白さ」というモノの中に「レビューを書く時の面白さ」というモノが混在してしまってきているってのがある。
つまり「シンケンジャー」という番組の評価を純粋に番組そのモノだけで判断出来なくなっていて、“『シンケンジャー』の面白さ×レビューを書く時の楽しさ=『シンケンジャー』全体の評価”みたいな方程式が出来上がってきてしまっているのです。レビューを書く行為も含めて、その番組の面白さだと判断してしまっている。
もうこれは我ながらアタマがおかしいとしか言いようがない。いや、ちょっとしたビョーキか…。
ツッコミを生業とするレビュー書きとしては、それ自体で完成され過ぎている作品について書くってのはとても大変でした。いや、違うな。少なくともボクにはそこに乗って書くだけの文筆力や発見眼が備わっていなかったのです。
だから結果的に、“キレイにまとまり過ぎて書く事が見当たらない「シンケンジャー」”よりも、“破綻しまくっていてツッコミ待ち過ぎる「ゲキレンジャー」”の方が、ボクの中の「好き度」で言ったら高かったりするワケですよ。な、ひどいだろ?
てゆか、なんでまたココでゲキレン先輩を引き合いに出さなきゃいけないんだろう…。
またオレの知らない間にあの人への気持ちが膨らんでいるというのか…やだ、なにこの片思い(おい)。
まぁ、成績が悪いけど憎めないゲキレン先輩は置いておくとして。
シンケンさんは勉強もスポーツも出来る優等生って感じなのですよ。
その上、性格だって優しさと男らしさを兼ね備えた文句なし。
シンケンさんはそんな人だったような気がします、はい。
ただ、あまりに凄すぎてボクは友達になるほどお近づきにはなれなかった…そういうコトですね。
その点、ゲキレン先輩とかスゲー庶民派だからなぁ…あ、褒めてないです。勿論。
シンケンジャーさんは結局、本当に「真剣」過ぎる人だったのだなぁ…。
何か色々大変だったけど…靖子にゃんの本気は凄まじかった。もうそれしか言えん。
とまあそんな感じで。
以上、シンケンジャーさんへの贈る言葉と代えさせて頂きます。
「侍戦隊シンケンジャー」とそれに関わった全ての皆様へ――
そしてこのブログに足を運んで頂いた皆様へ――
どうもありがとうございました。
⇒
スーパー戦隊 各話レビューさて、お知らせですが。
弊ブログにおける新番組「ゴセイジャー」のレビューにつきましては、定期週刊レビューは行わないことと決めさせて頂きました。キャパ的な問題から何処かで決断せねばならんコトではあったのですが、始まってからではついついダラダラ続けてしまう事になりそうだので、始まる前にこのように決めさせて頂きました。
もし楽しみにしている人がいたなら(いるか…?)えろうすんませんなあ。
でも、初回はレビューするかもしんないよ、うん(えー)。
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コメント
たまには、
靖子女史、そろそろゴールデンの時代劇とか大河とかの脚本書かないかなあ・・・
2010/02/12 00:18 by オゴポゴ URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
ゴーオン先輩もいつも心の中にいますよ、もちろん。
シンケン先輩よりはかなりボク的に親しい気持ちは抱きましたが、ただ、ゴーオン先輩は作品的に普通によく出来ていた上に玩具も売れたという、やはり優等生に違いないのですよ。
ダメな子ほどカワイイというか…ゲキレン先輩もS☆S姐さんも響鬼さんも可愛くて仕方が無いです。あれ、全部商業的な問題…?
2010/02/12 00:58 by TJ-type1@管理人 URL 編集
もしかして
内容も現時点では未だに平成ライダーにありがちな破状も余りしてませんし、
商業的にも大成功ですよね、ぶっちゃけディケイドに比べると突っ込みどころは少ないですし
やっぱり優等生・・・に近い存在なんでしょうか
2010/02/12 02:41 by ハデス URL 編集
ということは
楽しみです(オイ)
2010/02/12 11:11 by 夜長 URL 編集
このスーパー戦隊はいいよね
そしては護星者だ
漢字がある
まさか五星者の発音が同じくですか
2010/02/12 15:33 by 鯊魚 URL 編集
あれ? 違ったっけ?
2010/02/12 19:29 by 寿何 URL 編集
これにて一件落着
封印したラスボスの扱いが軽いだとか、同年にやってたライダーとオチが被ったということもなく(おい)、上手い事まとまった感じでした。
しかしいざ褒めようとしても難しい。「凄すぎて何も言えない」って所でしょうか。
でもやっぱり、突っ込み体質にとっては多少物足りない気はしますね。自分もそうですし。
流さんがあそこまで綺麗な別れ方をするとは思いませんでしたよ…(ちょ)。
そしていよいよ始まるゴセイジャー…個人的な勘では結構突っ込み所がある気がするんですが、はてさてどうなりますやら。
2010/02/12 20:19 by 銀河水晶 URL 編集
「レビューを書くときの面白さも含めたことで判断しがち」というのと「ダメなコほど可愛いい理論」は、自分にも思い当たる節があるのでよくわかります。(ゲキとかカブトとかキバとか・・・。)
面白かったとひとまずあるんですけれども、綺麗すぎていまいち調子が出ないんですよねw
その後で何か青とか金とかがびっくりするようなツッコミどこを披露しておけばレビューを書くときのテンションも上がってただろうにと思う不思議。
2010/02/13 10:53 by gano-01 URL 編集
◆コメントありがとうございます◆
確かにダブルさんもよく出来た優等生なのですが…正直、これといってレビューが大変て印象はありませんでしたので、ドロップアウトは考えていません。
これは優等生云々とかじゃなくて完全に刑事ドラマ、探偵ドラマが大好き!というただの嗜好。そして一番強大なパワーを持っている物差しでもあります。
塚田Pとは好きなモノが結構カブッているので助かります、はい。
>夜長さん
ゲキぐらいだったらまだしも、キバまでいっちゃうと…もうレビューをしようという気力が欠ける可能性が(え)。
面白いんだけど…なんか足らない、みたいなのがレビュー書きとしては一番燃えますね。60~70点ぐらいの作品。それより上や下に行っちゃうと難しい。
面倒くさいレビュアーだな。
>鯊魚さん
シンケンジャーは最後までとても評判のいい作品でしたね。
護星者、五星者はどちらもGOSEIJAですね。
まぁ、ダイレンジャーを五星者と呼ぶ人はいませんけど。
>寿何さん
時代はめぐり、モチーフも還って来るのですね。
まぁ、気になるのはモチーフよりも戦隊で初めてカードで変身するってコトですね。
あのカード、売る気満々過ぎる…!!
>銀河水晶さん
「つまらない」と言う時はネガティブなことだけに理屈を重ねてちゃんと説明しなきゃ失礼だと思うんですけど、「おもしろい」の場合は説明が無くても完結出来ちゃう、誰も不幸にならない言葉なだけに何も書けなくなりますね。
美人は似顔絵が描き辛いという理屈に近いというか、ツルンとキレイに出来過ぎていてとっかかりが無いって印象は強かったですねー。ゴセイジャーはゲキレンの横手さんがメインライターらしいので、シンケンのようになることは無いでしょうけども(おい)。
>gano-01さん
はじめましてでーす。
なんかこうー…ダメな作品は「あ、私がいないとこの人はダメなんだわ」という母性本能をくすぐるモノがあるのかもしれません。たぶん作品それ自体で100点に至る作品よりも、レビューという自分が入り込む要素がプラスされて100点に近づくようなモノに惹かれるというか。
要するにそれは自己顕示欲が強いというコトでもあるのですよね。レビューのベクトルに人間が出るのだなぁ…。
終わってみて面白かったと一番最初に思い浮かぶのが「カレー侍」だったりするのが困りものです。
2010/02/13 20:59 by TJ-type1@管理人 URL 編集