2010年 01月 31日
「フレッシュプリキュア!」も遂に最終回。

コンピュータによって支配された世界。
それは人間自らが引き起こした結果。
さらに「ラビリンス」という名称や劇場版「おもちゃの国」。

これは何やかんやあの大長編とリンクしてますよね? てゆかドラえもん狂のくせにその点がレビューに書いて無いじゃん、ガッカリだよ。
…的なコトを数人のWEB拍手のコメントにて頂きました。ま、数人て言うか二人だけなんだけども。

とゆーことで、せっかくのネタフリだし最終回だし。
フレプリを通して、どこまで「のび太とブリキの迷宮」を読み解けるのか、そんな無謀な挑戦に挑んでみるんだっぜ。



■すこし不思議じゃなくて、サイエンスフィクション

さて、まずは簡単に「ブリキの迷宮(ラビリンス)」のあらすじを紹介致しますと――

ブリキン島のブリキンホテルにバカンスにやって来たのび太達。
しかしそこで謎のおもちゃの兵隊にドラえもんは捕まってしまい、そのまま宇宙の彼方、チャモチャ星へと連れ去られてしまいます。
チャモチャ星はナポギストラー1世率いるロボット達が人間を支配している星。のび太達はサピオという少年の願いを聞き入れ、チャモチャ星を救う為、ドラえもんを救う為にチャモチャ星へと旅立ちます。

――と、流れはざっとそんな感じ。

とりあえず再読して率直に感じたのは… 伏線上手ぇ。
「道具に頼っていると何も出来なくなるぞ」とか、「(どんなロボットでも)コンピュータさえ止めればあんなものだ」とか、後半で重要になる素材が序盤でスッと入って来ていてありがたい。
物語の基本モチーフ自体は物スゴSFなんだけれども、こういう丁寧な説明が積み重なるコトによって、SF耐性の無い人にでもしっかと理解できるように仕上がっている。
こうして知らない内に読者や観客にSFのDNAを植えつけているんだ…ホントに恐ろしい奴だぜ。

SFていうのは、科学的モチーフを利用して人間社会とか人間そのものを浮き彫りにしたり、風刺したりするのがよくある使い方。
この「ブリキの迷宮」や「フレッシュ」のように、人間が楽をしようとするあまり機械に支配されてしまうというモチーフなんて、いかにもな警告と風刺がこもっていて、古典的に使い古されている素材。
しかし、使い古されていても未だに使われ続けるのは、それだけ普遍性があるってコトなんでしょね。

そういえば、フレプリ劇場版「おもちゃの国は秘密がいっぱい!?」も人間を浮き彫りにするテーマが語られていたよなぁ。
悪いのはおもちゃを簡単に捨てる人間じゃないかー、という敵さんの叫びは人の愚かさを白日にさらすモノでした。

メビウスは人間が作り出した物だったというテレビシリーズ同様、「結局悪いのは人間自身じゃないか」というのが「フレッシュ」では語られてるワケですね。
フレプリはSFのDNAが密やかに確実に流れていたのだなぁ。やられた。


■チャモチャ星はパラレルワールド

「ブリキの迷宮」を初見した子どもの時は、どうしても納得出来ない所がありました。
それはチャモチャ星にシロクマがいたり、サンタがいたりするコトです。遠く離れた異星だというのに、地球とよく似た生物が生息していたり、同じような文化を有しているとかがどうにも納得出来なかった。
「なんかご都合だな!」とか思ったモンでした(なんて嫌な子ども)。

でも今になって再読すると、納得出来る解釈を見つけられる。
つまり、チャモチャ星は未来の地球なんですね、あれ。

星間航行してる際にワームホールをくぐったのかどうかまでは知りませんが、そう考えると途端に上記の問題点が納得出来る。
プラス、未来の地球では人間が機械に支配されているという状況がより強くSFってるじゃーないですか。
要するに「ブリキの迷宮」って「猿の惑星」だったんだよ、うん。

ただF先生はドラえもんの映画で未来世界を描くのはタブーと決めていたそうですので、あくまでこれは「そういう見方も出来る」という範疇に収まっている描写です。
真実はあくまでお客さんの心持ち次第…なのです。

しかしファミリー向けコンテンツで本気SFをチラつかせるとか…。
何なん、あの人。


■ラビリンスって単語はこの映画で覚えた

ブリキン島の地下にある大迷宮。
ゴールの研究所にはナポギストラーを止めるサピオの父の研究がある。
全長184km。これまで何百人もチャレンジしたがクリア出来た者は一人としていないという。

中盤、のび太はサピオと一緒に迷宮に入りますが、結局迷ってしまってゴールには辿り着けません。
しかし、ドラえもんと共に再チャレンジした際には見事迷宮を看破した。

果たしてその違いとは何か。

首都メカポリスに潜入してロボットに捕まりそうになったジャイアンとスネ夫。二人を助けたのは、人間を愚かと見なして排除する機械文明にあって、人間の子どもの為に働くサンタロボットでした。

つまり、機械に頼り過ぎるコトもダメだけれど、だからって機械を捨てろと言っているワケでもない。大切なのは人間と機械が手を取り合う事。

だから人間の為にと心を馳せるサンタロボットにジャイアンとスネ夫は助けられたし、のび太とドラえもん、人間とロボットの強い絆を持つ二人が揃ったからこそ迷宮のゴールに辿り着けた。

大切なのは互いに手を取り合う事。相手との絆。
それがあれば、どんな困難な迷路でも乗り越えられる。

あぁ、「ブリキの迷宮」にも「プリキュア」と同じ血が流れている…
そういう事だったんですね。なるほどなぁー。


■……

…とか、まとめていますが。
残念ながら上述の内容はかーなーり頑張って…こじつけています(え)。

いや、「ブリキの迷宮」読んでくれたら分かりますけど…結局最後にドラえもんの道具で万事解決しちゃってるだけに、「機械に頼りすぎちゃダメだぜ」というテーマが微妙にブレちゃってるんですよねぇ。
かといってドラえもんが道具を使わない展開なんてありえないワケで、テーマとドラえもんの存在が矛盾を抱えちゃってるんですよ、このお話は。

その辺がちょっとあれだったんで…そういうのを見ない振りして上では無理やりまとめています、うん(うぎゃ)。

てゆか、正直あんまりフレプリとはリンクしなかったのが現実ですね。
「こじつける」という結果ありきで作品チョイスしてるのが無理あったンだよ。そりゃそうだ。

ま、いっか。
フレッシュの事は置いておくにしても、この機会を得て「ブリキの迷宮」の再発見が出来ましたしね。
今読むと、良い所も悪い所も発見出来る。

まだまだドラえもんにも掘れる土がある。
それがよーく分かったぜ。
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COMMENTS

Commented by 肩糊 URL at 2010-02-03 21:40 #- Edit
Title : ドラ映画祭が2月6日から神保町シアターで・・・(ホント)
魔界大冒険と恐竜(1作目)以外はTVなので完全ビギナーです。大人のための~も行きそびれたので、今回何本か、見てみたいと思っています。全作品上映するそうなので「迷宮」もできたら行こうかと。楽しみです!
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2010-02-03 23:14 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます!◆
>肩糊さん
おや、それってなんか前売りが瞬殺だったとかってお話じゃなかったでしたっけ?
当日券もあるのかな? イベントやるというコトも知らず、気付いたら「瞬殺」という情報だけ手に入れていたので、実際どうなのかは知りませんが…。
まぁ、でも、たぶん、行けないです、ボクは…。
Commented by 肩糊 URL at 2010-02-04 00:18 #- Edit
Title : 追加ドラです
映画好きの友人(藤子好き)がもってきたチラシによると、当日券のみで上映日の10:00からの販売だそうです。しかし、99席しかないので、早めに行かないと・・・
ところで、「人魚」のチケット、買いましたか?TJさんのブログをみていたら、私のなかのドラ熱(F熱?)が蘇ってきましたよ。F全集すこしずつ集まってきたし・・そうだ!春はドラえもんだ!(けって~い)
Commented by TJ-type1@管理人 URL at 2010-02-04 21:42 #- Edit
Title : ◆コメントありがとうございます◆
>肩糊さん
大海戦のチケットはまだ買っていません。前売り特典が無くなる前には買っておかないとですが。てゆかプリキュアDX2もまだ買ってない…。

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