■パインの手首玉にはマイナスとプラスのスペシウムエネルギーが…ラビリンス国民のみんなの力が合わさって、その大きな愛の力によって誕生したキュアエンジェル。
そんなキュアエンジェル×4の圧倒的パワーの前に、ノーザクラインさんは成すすべも無くやられてしまいます。そして二人の正体はなんと、トカゲと球根だったのです。
……なん…だと?
それはメビウス様がトカゲと球根からノーザとクラインを生み出したからだと後述してくれましたが…それにしても急展開だな…。まぁ、それほど人間を信用していなかったというコトの表れなのでしょうが…。
あれ? じゃあ同じ幹部であるイースさん達も本当h うわちょなにするんだやめr
前回、白くなって帰ってきた西さんと南さん。
穴に入った瞬間に分子レベルで崩壊される筈のデリートホールから脱出できたのは、どうやらシフォンのおかげだったらしい。ホント、困ったらアイツの力のせいにすれば何でもOKですね。いやマジで。プリプー。
そして、一同揃ってメビウス様の元へいざ出陣。
飛べない西さん達はナケワメーケならぬホホエミーナで向かう事にしました。
何か色々超展開が多すぎて困ります、今回。ホホエミーナ…なんかちょっとムカつくのはボクだけですかね(ちょ)。
「父であり母である私を裏切った愚か者め」とメビウス様はイースさんに言葉をぶつける。
今まで幾度と無く「親子」というモノの描写をしてきた「フレッシュ」。人間関係の基礎や、無償の愛を表すその関係。そして、ここに来てもしっかとメビウス・イースの親子関係という構図を出してくれるのはありがたい。
親子だからこそ、イースさんはメビウス様を自分で止めたい。
だからここだけは一人だけで決着を着けなければならない。
ハピネスハリケーンの嵐の中で、パッションさんはメビウス様に語りかける。
人と人が共に生きる幸せを知った事。同じ人間同士ならば、きっと分かり合えるはずだと。
敵側だった存在の裏切り仲間化、ラスボスとの親子関係、でもお父さんだと思っていたそんな人は初めから居なかったんだぜー…とか、この辺は「S☆S」の霧生姉妹とも通じるものがありますよね、イースさんは。
しかし、済し崩し的にバトルに雪崩れ込んでしまい、結局親子関係の決着が着いたとは言い難かった霧生さん達とは違って、イースさんの方はちゃんとそこにけじめを着けている。
過去シリーズの弱点をブラッシュアップしている「フレッシュ」らしい卒の無さの一端ですねん。
同じ人間同士ならば分かり合えるはず。
プリキュアとイース、ウエスター、サウラー。
番組当初は敵同士だった人達が今ではこうして一緒に並んで戦っている。
これはこれ以上無い「分かり合い」の象徴。
ただまぁ、西と南に関してはどうしてもフラグが急だったコトへの弱さも否めなかったりはしますけどね。こうなる展開がもっと前から予期されていたならば、もう少し日常回での分かり合いはあっても好かったかな、うん。
ほら、セイザーXなんかだとブレアードがたっくんの…いや、そんなマイナー番組を引き合いに出しても誰も知らないか…うん(ちょ)。
同じ人間同士なら分かり合える…しかしそれは、同じ人間でなければ分かり合えない、という事にもなる。
だからメビウスもクラインもノーザも人間じゃ無かったんですね。もう初めから分かり合うコトなんて不可能な存在として設定されているのだと…。
ま、その理屈だと人間はフェレットとも分かり合えないワケだが(ギャフン)。
メビウスの正体はロボット…いや、巨大コンピュータそのものだったのだ。
メビウスは邪悪な美希の姿を作り出して語りかける。ラビリンスの成り立ち、メビウス誕生の秘密を。
てゆか何故に美希たんの姿を…普通に主役の姿でいいだろうに。
それとも、美希たんに何かあるとスタッフの歪んだ愛情が傾けられている!と思ってしまうのは、ちょっとした被害妄想なのかなぁ…。
元々ラビリンスは四ツ葉町のある世界と大差無い世界だった。
しかし文明が発達したある時、人々は国家の管理すらもコンピュータに任せようと考えた。そうして作られたのがメビウス。
メビウスはより完璧な国家管理を行なう為、愚かで怠惰な人間を管理しなくてはと考え、実行に移した。
メビウスはプログラムに忠実に働いているだけ…。
それは人間が作り出したもの。
結局は人間の愚かさが招いた結果。
おぉ~…なんていうか…SFによくある設定ですよね!(え)
考える事を放棄し、全てをコンピュータに任せてしまった人間たちの成れの果て。ラビリンスは、我々の世界のもう一つの可能性なのだ。
あぁ、パラレルワールドの意味が初めてボクの知ってるパラレルワールドの意味と重なった気がする…。プリキュアにおいてまさかのSF成分…。
てゆか敵の存在がここまで明確に語られる事自体がシリーズ初じゃないのか?(それはそれで今までがどうなのよ…)
プリキュアは全ての世界の笑顔の為に戦います。
でも…実はメビウスだって同じような事を考えているんですよね。
確かにラビリンスには美味しいとか幸せとかを感じる心の揺らぎが存在しない世界だけれど、哀しみや憎しみ、果ては戦争すら存在しない世界でもある。
全世界が管理された今、少なくとも全世界が平和になった事だけは確かなのです。
そう考えれば、メビウスってのは世界の救世主でもある。
世界中に笑顔を取り戻させたいプリキュア。
世界中から哀しみを拭い去りたいメビウス。
これはそういう両者の戦いなのだ。
この戦いに正義は無い。
あるのはただ…純粋な願いだけだ。
しかし…
人は違っていてイイ。
喜びや哀しみを経験して生きてゆく。
それこそが人の素晴らしさ。
FUKOは幸福に変換可能。
でもメビウスはそのFUKOを世界から消し去ろうとしている
この辺がプリキュアにとっての錦の御旗。
幸せを守るという事は、FUKOをも守ることなのか…。
■最終決戦!続きは映画館で!!(トラウマ)次回は最終回。
あ、そうか…最終回なのか。
そうなのか…じゃあもう四ツ葉町では戦わないのかな…予告にも映っていなかったし。
てっきり四ツ葉町で最終決戦→町の人の応援!→やだ、燃える!!みたいな展開があるとばかり思っていたので…そうか、無いのか。自分で勝手にレールを敷くと碌な事が無いぜ、んもう。
いや、応援という燃え展開こそ与えられてはいないものの、代わりにみんなで帰る場所という重要な役割が与えられている。それはそれで…うむ、よし、分かった(何が)。
ここまで鬼構成をしかけてきたフレッシュが最後にどうまとめて来るのか、泣いても笑っても見守るしかないんだぜ!
⇒
フレッシュプリキュア 各話レビュー
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コメント
できれば今回の話でバトルは終わって次回でみんなが幸せになっているところやダンスについてやってほしかったです。
2010/01/28 01:16 by L.C.K URL 編集
「キュアパッション・東せつなの最期を見ろ!!」どかーん
ちなみに元ネタの作品では、同じく最終回の一つ前の回で、
4号「首領、あなたは…あなたはそれでも人間か!?」
首領「愚か者め!私が人間だと誰が言った!!」
…なんてやりとりもありまして。35年経っても子供番組の内容は不変なんですねー。
しかし、今更「父で母で…」とか言っても、アンタ一回イースを殺してるんですけど…。
パインの腕にあるボンボンは「プリキュアコンバーター」と呼ばれる装置で、大気中のエネルギーを持久力に変換するものだと、ケイブンシャの大百科に書いてありました。
ハートキャッチの二人がギロン人の罠にハマってエネルギー切れになる回で、パインが客演するという噂があります。
2010/01/28 18:56 by オニギリ URL 編集
いよいよ最終回へ・・・
ちょっと衣装の色と細部のデザインが変わって背中に羽根や翼(蒼キュアさんのみ(笑))が生えただけで魔○ブ○もとい、ノーザクラインさんを一方的にボコるなんて・・・
で、映像が手に入ったので、しっかりとパッションさんとノーザクラインさんの北斗の拳チックなバトルシーンを見てみたら、やっぱりはいてましたね
黒いショートパンツようなものを・・・それにガーターソックスですか、何ともセクシーな御衣装。
オマケにノーザクラインの蹴りを極真蟹挟み(極真空手の受け技の一つです)で凌ぐなんて・・・ かっこよすぎます。
何気にパッションさんは、同じバトルするのでもがむしゃらに殴りかかっている感じのする桃キュアさんと違って、結構正拳突きとか空手の型に忠実にパンチやキックを繰り出しているような気がするんですよね~
(ひいき目でしょうか?)
そんなこんなで、正義のヒロイン、キュアパッションさんになっても、イタい子時代に桃キュアさんを蹴り飛ばしたあの華麗なおみ足は未だ衰えてはおられない様子ですし、そのおみ足でラスボスのスパコンさん(総統メビウス)を蹴り飛ばして懲らしめて頂きたいものです~
追伸:よこしまな妄想たっぷりのイタいコメントご容赦下さい。やっぱり私はパッション=せっちゃん=イタい子イースファンだと自覚した今回のお話でした。
2010/01/28 21:40 by タカくん URL 編集
第四世界の悪夢
機械が人間を支配する世界…と聞いてウルトラセブン第43話「第四惑星の悪夢」を思い出しました。
あれもラビリンスと同じく人間が機械に取って代わられた世界が舞台でありました。最終的にセブンが辺り一面を破壊してから地球へと帰ったのですが、ラビリンス…というよりメビウスもプリキュアに破壊されてしまうんでしょうか…。
次回はいよいよ最終回。ラビリンスはどうなるのか、世界は元に戻るのかと色々気になりますが、一番気になるのはやはりダンスですね。ちゃんとやってくれるんでしょうか?
ニチアサキッズタイムにはとある作品で「自分自身のバイオリンを作る」というある種のテーマが消えたという前例がありますし(ちょ)、もの凄く不安です。
2010/01/28 22:07 by 銀河水晶 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
クウガのように最終回は一話丸々エピローグ…という丁寧な期待感はついつい膨らんだりするものですよね。でもたぶん、実際あれをやられると「え?前回でバトル終りだったの?!」とかカタルシス面で色々と問題は出てくるんでしょうね。一長一短…。
とりあえず、ダンスについて触れるかが一番むつかしいトコロな気がします…。
>オニギリさん
ま、あっちの四号も結局次のシリーズに客演していて生きていたわけで…どっちかというと西南さん達の扱いですね。
なんと、次シリーズでもパイン隊長の出演決定ですか。じゃあ、今後もが踏みつけられたり頭に火が燃えうつったりする壮絶なやられ役のアイデンティティは守られるんですね。さすがファイヤーヘッド!
>タカくんさん
ガーターにショートパンツというかホットパンツというかを組み合わせるだなんて、あまりに邪道なコーディネートですね。もっとガーターという素材を大事にする組み合わせにするべきだ。いや、具体的に何を履けとは言いませんけどね、ええ(おい)。
そういえばパッションの長所はミユキさん曰く瞬発力…でしたっけか。じゃあそれを生かしたアクションを構築すればもっと…いや、そもそも瞬間移動できる奴に瞬発力はいるのか…?
>銀河水晶さん
メビウスがコンピュータと分かった時点で殴り合う以外のもっと有効な解決策を見つけることは出来た筈なんですけどねぇ…電源を見つけて引っこ抜く的な。暴力では何も解決しないってのに…それがプリキュアの宿命なのか。
ヴァイオリン… そんなモチーフを起用した番組がニチアサに?
少なくともボクが見始めた時期よりも昔の番組でしょう。だって記憶に無いもん。
2010/01/29 00:35 by TJ-type1@管理人 URL 編集
フレッシュプリキュアFINAL
この内容ではっきりとしたことは続編をやるなら1年丸々使わずOVAで十分補完できると思いました。ウルトラマンジャスティスのような絶対正義を唱える且つ仮面ライダーアクセルのような敵組織を憎むプリキュアでも出てきそうな予感です。この一連の出来事によりラビリンスに対して厳しい姿勢を取り秩序を乱した存在として滅ぼそうとする~と言った内容です。
次回がいよいよ最終回ですね。はたしてどうなる事やら・・・2日後が楽しみです。次回作のハートキャッチは2人になったとは言えフレッシュに負けず劣らずといったスケールで展開してもらいたいものです。
2010/01/29 05:55 by Voiceters URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
たしかにあのデカイ顔は海底鬼岩城チックかもですね。イースが自爆してしずかちゃんの声をしたあの少女がイースのネジを手に涙…なんという感動シーン(え)。
最終回どうなるか…最近、最終回でズッコケた作品をこの時間帯でよく観ているだけに、最後まで気を抜いてはいけない。もし何かあっても全部ディケイドの所為にするけど(ちょ)。
2010/01/29 21:16 by TJ-type1 URL 編集