■我が名はメビウス。全ての世界の統治者なり。遂にラビリンスは全てのパラレルワールドをその支配下に置きました。
そりゃま、あまりの嬉しさについつい自己紹介してしまうメビウス様の気持ちも分かるというモノですよね、うんうん。あの大ショッカーですら果たせなかった野望を、ついぞやってのけたのですから。さすが大ラビリンスだ。
いや、もはや大ラビリンスですらない。スーパーラビリンスと呼ぶべきなのだ!
メビウス様が統治者になった以上、服装の乱れだって許さないよ!
メビウスの城に潜入し、やっとシフォンに会えたかと思ったら再び城下に追いやられてしまうタルトとアズキーナはん。ゴール手前で振り出しに戻るとは鬼畜なすごろくだぜ。
腹が減っては何とやら。再び城に潜り込むのはオヤツ休憩を挟んでからと相成りました。同じ頃、プリキュアは死に物狂いでデリートホールから逃れたり、北さんの触手に絡め取られていますけどね。戦争って残酷ね…。
ちなみにこれでアズキーナにドーナツを食べさせるといういつかの約束は果たされたわけですね。ちゃんと劇中で伏線を回収、消化するだなんてディケイドさんにも教えてあげて欲しい技術です。おや、こんな時間に誰か来たようだ。
そして道すがら出合った少女にもドーナツを分け与えるタルトさん。
少女がドーナツを食べた途端に瞳のハイライトが増えるとか、とっても分かり易いです。
何故か始まったプリキュアのバトル街頭中継。
それを見て、いつも決められた道を決められたように歩くだけのラビリンス国民が、自分の意思で立ち止まり、その画面に見入っている。
ま、あんなコスプレ少女が殴り合いを演じる画面が流れていたら…ねえ(そこ?)。
タルトがプリキュアにオルゴールの音色を届けようとしている姿を見て、ラビリンスの国民達はスピーカーに繋いだりマイクを持ってきたりと一致協力。自分の意思で、周りの皆と協力して作業を行なう。
根本的な教育とか概念とかが一切違うはずのラビリンスの人達が、案外あっさりとタルトに協力しだすくだりはちょっと強引な感も否めないのですが、でもやっぱり、一般の人達が協力してヒーローの応援をしようという図は燃えるモノがあるな。
ま、むしろ実際の全体主義は一致協力こそが強みなんで、さもありなんって感じなんですけどね(え)。
てゆか、プリキュアさんがメビウス様を潰しに来た輩だと知らずに協力しているってのが、それはそれで恐ろしいですよねぇ…。
聞いているぞ、プリキュア! この世界を破壊する悪魔め!! …となってもイイはずなのに。
そんなラビリンスの皆さんの協力もあって、シフォンのインフィニティ効果は抑制された感じ。
プラス、その不思議仲間パワーみたいなモノだけでなく、タルトが梨の礫の様にケーブルを引きちぎっていたコトも影響しているっぽいです。何でもありの不思議パワーだけに逆転の引き金を委ねないってのは悪くないと思いまっす。
この功績は後々に渡り、タルト王子の英雄談としてスウィーツ王国で語り継がれる事でしょう。タルトがいなかったら世界は救えなかったかも…しれないよ、今後の展開次第で(ん)。
カオルちゃんのドーナツにはハートの穴が空いている。
そのドーナツをみんなに分け与える。
それはハートを、愛をみんなに分け与えているという意味になるワケですね。
目に見える形でラビリンスに愛が広がっていく。
一人ではなく、みんなでドーナツを食べる幸せ。
少女が周りの人にドーナツを配る姿は、皆に波及する幸せこそ正義と謳うフレッシュのテーマが如実に表れていた気がするなぁ。
世界を救うのは愛。だからラブのお父さんだって言ってただろう。
「世界を頼んだぞ、ラブ」って。
■ガメラを殺して!タルトとアズキーナがオヤツ休憩をしていて、ベリーとパッションが廃棄物処理空間から死に物狂いで脱出していたその時、ピーチとパインはノーザさんと対峙していた。
あのまま大人になったらこうなっていたであろうイース完全体とも言えるノーザさん。背中から触手が伸びているじゃないですか。さすがイース完全体、一字違いだ(え)。
触手の先から超音波メスが出るぞ、気をつけろ!
ノーザさんは言う。
自分で選ぶから辛い、苦しい。
プリキュアになる事を選び、ラビリンスに来る事を選び、自分の生きる道を貫いた。だからそんな辛い目に遭う。
だから自分で選ぶな。自分で選んだ道など進むな。
それは、自分の信じる道を行けと言ってくれた桃園あゆみとは真逆の言葉。
支配されていれば何も考えなくていい。面倒くさい事はしなくていい。
失敗も後悔も、悲しい事は何も起こらない。
確かに…失敗も後悔も悲しい事も起こらない世界、それはそれで幸せな世界なのかもしれない。
ラビリンスが与えているのは、そういう幸せというコトか…。
だから選ぶな、諦めろと迫るノーザさんにふたりは必殺の言葉。
「私たちはあきらめない!!」
来た! あきらめない来た! これで勝てる!
やはりプリキュアにはその言葉がよく似合う。やべ、思わずガッツポーズしてた。
選んで後悔したってイイの。
何度も間違えて、いっぱい迷って、来た道を戻ったり、たくさん回り道して歩いて来た方がイイ!
そうやって私達が歩いて来た道は、強くて豊かになるんだよ。
そして、豊かな道には沢山の笑顔が生まれるの!
回り道や行き止まりに行かせまいと、正解のルートを初めから与えるラビリンス。それは、ゴールに辿り着く事こそが最重要事項であり、その道のりはただの通過点でしか無い。間違えたルートなんて、無駄以外の何物でもないのだから。
だけど桃園さん達にとっては、そんな回り道や後悔すらも無駄じゃない。
そうやって間違えて歩いて来た道ですらも、強く豊かで笑顔が生まれる道になる。
クローバータウンストリートのような笑顔の生まれる道になる。
ゴールに辿り着くという結果だけではなく、自分が信じる道を選ぶという、それこそがもっと大事な事なのです。
だって振り返って見たその道は、自分を信じて生きてきたコトそのものなのだから。
だから道案内の必要は無い。誰かに決めてもらう必要も無い。
最初から正解が示された迷路なんて何も面白くないに決まっている。
「どけ、俺の通る道だ」
そういえばOPではラブさんがクローバータウンストリートを全力疾走する映像が毎週流れていますが、あれはまさに「自分の道を行く」ってコトなんですね。さらに…
リハなんてない毎日だから アドリブ勝負 元気にYeah! Yeah!
そんなEDのフレーズや、予測不可能なことばっかりだけど楽しい毎日だというタルトさんの言葉のように、道は決まっていないからこそ楽しいもの。
それに、「あきらめなければどんな困難だって越えられる」とピーチさんも言っている。それは行き止まりですら本当は行き止まりじゃないというコト。その道を行きたければ、目の前の壁ですら拳で破壊すればいい。力こそ正義(え)。
もうそんなの迷路じゃありません。そうです、迷路じゃないんです。
ゴールもルートも無限に存在しているってコトなんです。
回り道や後悔が強く豊かな道になるように、辛い事や悲しい事を知ってる方が幸せな気持ちがよく分かる。
FUKOはKOFUKUに変換可能というこれまで積み重ねてきた実績がここに来ても炸裂。どっちもあるから幸せなのだと、すごくプリキュアイズムですね…欲張りだよなぁ(え)。
なんか、今まで漂っていた別々の要素がぎゅ~と一つに集まってきて、いかにも最終回が近いんだなぁーってコトを感じさせてくれます。
あぁ、久しぶりにちゃんとテーマをまとめようとしてくれている番組をこの時間帯で観ているって気がするよー(なんだと)。
■レビューのためにメモを書きつつ見直しているワケですが最終局面でまとめの段階に入っているからか、セリフのメモが多いです…久しぶりにただ長大なだけのレビューを書いて自分でもげんなりした(ちょ)。
べ、別に先週のレビューが珍しく某2~3箇所で評判ヨカッタからって、調子に乗ってるワケじゃないんだぜ!(うわ)
それにしてもノーザさんはあんな感じですが、まだ中ボスなんですよね…。
残り3話。
若干スケジュールに余裕のありそうな構成が期待大。
これなら最終回はバトル無しの海外ロケも行けますよね!
⇒
フレッシュプリキュア 各話レビュー
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コメント
ドーナツ食べてハートもリンク
いやあ、見始めた時はドーナツがここまでのキーアイテムだとは思いませんでしたよ。
ていうかダンスはどこへ行ったんだしかしラビリンスの人々があっさり管理されたのとは違う行動をとったことは多少引っかかりましたね。全パラレルワールドを管理下に置いた結果、各世界を管理する力が弱くなったりしたんでしょうか?
全パラレルワールドといえば全ての世界があっさり管理下に置かれてしまいましたが、他の世界に正義の味方をやってる人はいなかったんですかねえ…
明日の48話は戦隊恒例の劇場先行登場のキュアエンジェルが出るそうで。今までプリキュアではこういう事がなかったと聞いていましたので驚きました。
果たしてどういった活躍を見せてくれるのか、期待が高まります。
2010/01/16 21:54 by 銀河水晶 URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
そもそも全てを管理するだなんて、どだい無理な話ナンダーてことを伝えたかったのかもしれません。でなきゃ、あんな簡単にドーナツに転ぶわけ…。
ま、一番は赤尾でこさん担当回だから、あんまり深く考えちゃイケないってコトですかね。
おや、こんな時間にd
2010/01/16 23:11 by TJ-type1@管理人 URL 編集