■私を好きにならないヤツは邪魔なんだよ…とうとうプリキュアシリーズも7年、7シリーズ目に突入ですか…。
いやしかし、とりあえず何よりの驚きは、まさか再び「ふたり」のプリキュアになるとは思っていませんでしたよ。
だってほら、営業的には多人数設定の方が好きなキャラを見つけ易い的な意味で安全じゃないですか。だから「プリ5」「フレッシュ」と来て、もはや二度と再び「ふたり」の時代は来ないのだなぁと、遠い夜空に輝く星を見つめながら憂いに耽ったものですよ。
それがまさかのふたり。
これはシリーズを重ねて来たからこその原典回帰みたいな意味合いもあったりするんやろうか。まぁ「仮面ライダーW」の三条陸さんは、原典回帰で成功した作品なんてほとんどないと言ってますし、あんまり気にするほどのポイントでも無いのかもしれんのですが、ええ。
まさか途中、歴代プリキュアからパワーを貰って色味が明るくなって飛べなくなる、みたいな感じになったりするんちゃうかなぁ…(ちょ)。
とは言いつつも。
番組サイトにありますタイトルロゴの「!」の部分を見ると、メインヒロインふたりのピンクと水色だけでなく、黄色と紫も加わっているのが誰の目にも気になる所。
「フレッシュプリキュア」タイトルロゴの同じ部分もプリキュアの人数=色数だっただけに、これはやっぱりそうなのか…と思わざるを得ませんね。
つまり来期の追加戦士は…ふたり?
その場合、一人ずつ別個で加わるのか、ふたり一緒なのか。
もしくは、メインプリキュアとは別にもう一組のふたりはプリキュアが存在する、みたいなコトも考えられますね。ハリケンジャーとゴウライジャーみたいなモンか。
二人加入して四人チームになるという妄想はあまりに滑らか過ぎる展開なので、バクチ覚悟でゴウライジャーパターンだったらどうなるか、ちょっと妄想してみましょうか(え)。
メインプリキュアとは別にもう一組プリキュアがいる…場合。
そうなると互いのアイデンティティを保持するためにも仲良くは出来ませんよね。仲良くなるなら、もう一緒になっちゃえよって話だし。「カブト」のライダー達がやたらケンカし合っているのと同じ理屈ですね、ふむ(え)。
となると、事あるごとに対立。プリキュアバトルが勃発の予感…!
「お前のこころの種をこっちによこせぇぇ!」と言って殴りかかって来るだとか、「キュアブロッサム、お前のボタンはいらない。代わりに命を貰う!」だとか言いがかりをかけられて襲われる展開の数々!
そして何かもう強引過ぎるとしか言えない来週への引き!
埠頭とか川辺とか、やたら水辺で戦い合うプリキュア!
水落ちしても生死の確認はタブー!
そんな「ハートキャッチプリキュア!」…
観たいような観たくないような。
■キャラデザは馬越さんって考えていいのかな?最近巷で話題になっていた鳩プリ(え)のデザインについても、ボクは今回の公式公開を待ってやっとこさちゃんとお目通りさせて頂きました。流出ネタバレとかで知りたくなかったので。
でも昨今の情報溢れるネット社会では、そういった見たくないモノでも勝手に目に入ってしまう哀しさがあるのだと気付かされましたね。こっちが見ないように心がけているのにpixivでプリキュアって検索かけると勝手に出てきて「ぎゃー」みたいな。あ、どうでもイイですね、そうですね。
まぁ、正直…「フレッシュ」始まる前にネガティブなコトをやいのやいの言っておきながら、始まってみると「きゃー、フレッシュさいこー!」とか言ってる人なので、もうあまり脊髄反射的な反応をするのは止めようと心がけます。
だから今回のデザインについても…え~っと…イインジャナイデスカネー。
あ、何故か無意識にカタカナ発音に!
顔とかその他バランスが全然違うーとかも思いますけど、そういう衝撃はぶっちゃけフレッシュの時の方が大きかったですねー…。
とりあえず当面の問題としては…オレの引き出しに無い顔の描き方なんですけど、どうしてくれようか…と。
目の位置低いなぁ…。
■ヒロイン性を逆転させるプリキュア来期のプリキュアさんのお名前はキュアブロッサムとキュアマリン。
花モチーフであり、大地と海もモチーフとなっているようです。
花と大地… ブロッサムさんはオールスター映画撮影中、日向さんに体育館裏に呼び出される召喚状を手に入れたようです(お)。
メインヒロインふたりの内でも主役ポジションであられるのは花咲つぼみさん。
公式サイトの紹介を読むと「将来の夢は植物学者」「シャイで引っ込み思案な性格」「友達とのコミュニケーションによって徐々に変化していく」とあります。
なんと来期は主役ポジションの方が文科系! これは新鮮な驚き。
しかも「シャイで引っ込み思案」「徐々に変化していく」と来たもんです。
通例で言うと、美墨さんから始まる主役少女の系譜は皆、明るく元気で仲間達を自然とリードするという少女が多かったです。そして、その主役少女に巻き込まれるコトで周りの皆が徐々に変化していく…みたいな感じ。
これまでのプリキュアの主役は仲間パワーを与える側であって、与えられて成長して変化するという要素は薄いんですよ、うん。
だけど今回の紹介を読むに、今度のプリキュアさんは主役の少女自身が孤独要素を持っていて、そこでプリキュアになって仲間パワーで成長していくという…これまでの逆のパターンを行く設定。
分かり易く言うと…そう、美翔さんが主役のプリキュアみたいなモンですね!
やべぇ…世界を救える気持ちが1ミリも沸いてこない…(ちょ)。
物語ってのは、主役が周囲に変化を与えていく物語か、主役が周囲から変化を受ける物語のどちらかのパターンに分けられます。来期は今までと構図を逆転させて来たとゆーワケですねん。
それが果たしてどうなるのかは分かりませんが、試みとしては面白いと思いますですよ、ふむ。
でも…美翔さんとか春日野さんが主役のプリキュアじゃ、結局最終回まで仲間が集まらずに終わりそうだけどなぁ…。
■おのれ、ハートキャッチ!公式サイトのストーリー欄を読むと、今回のプリキュアさんは“こころの大樹”を守って人々の“こころの花”を咲かせることが目的らしい。
さらに妖精シプレさんのキャラクター紹介を読むと「プリキュアが事件を解決すると『こころの種』をうむ」とあります。
ふむ…大体分かった。
要するに今度のプリキュアさんは、毎回毎回こころの花を奪われた人たちを救うというゲストエピソードによって話を重ねようというわけですね?
各話でこころの花を奪われた人達を助けようとする中で、その人の思いやら何やらに迫ってドラマを紡ぎ出すフォーマット。
なんだ、ただの「しゅごキャラ」か(おい)。
刑事ドラマにおける事件、電王における願い事、そしてしゅごキャラの×たまの如く、今度のプリキュアでは「こころの花」なるものがドラマを引きずり出すキーアイテムとなるワケですね。
こういったゲストエピソードによってシリーズを構成するってのも、今までのプリキュアには無かった構成ですよねぇ。前述のシャイなヒロイン像といい、鳩プリはこれまでのプリキュアを大胆に破壊してくる戦略を持っているようです。
どうなるのかしらという不安もあったりはしますが、でも破壊するからこそシリーズは長く続いていくコトが出来る。
世界の破壊者…ハートキャッチ…
その瞳は何を見る
■平成プリキュアは破壊の歴史…なのだろうか…とりあえず。
「フレッシュプリキュア!」が一年で終了する事に「おめでとう」を言っておきましょうか(え)。
前々から戦隊やライダーと同じくプリキュアも一年戦略で臨むべしと思っていたボクとしては、確かに若干の寂しさもありますが、やっぱり遂にこの日が来たかという印象。
それにS☆Sとは違い、営業成績が良かったフレッシュが一年で円満終了。この意義はとても大きいですね。
それは各シリーズの人気に左右されず、「プリキュアブランド」としてのコンテンツ力がやっと軌道に乗ったのだと解釈できる。
もう人気のあるシリーズを無理して疲弊させる二年目なんて作らなくても(こら)、「プリキュア」の名が冠されたシリーズを各年作っていくことで充分にイケるだけの安定性が生み出されてきたというコトなのではないでしょうか。実際、オールスター映画やダンス筐体など、シリーズを超えたブランドとしての戦略も活かされていますしね。
個人的には、「ふたりはプリキュア」の時代から観続けている作品がいつの間にかこうしてブランドとしての価値を生み出すまでに成長したコンテンツになったコトが感慨深くもあります。
だってさー、その手のモノでは他に戦隊やライダーやウルトラなどが王者のように君臨していますけども、それはボクが生まれる前から当たり前のようにシリーズコンテンツだったワケですよ。だからレンタルや再放送で最初期の作品を観たって、所詮はシリーズコンテンツとしての一つとしてしか見れない。
でもプリキュアの場合、海のモノとも山のモノとも分からない、本当にどうなるんだか分からないモノとして生まれて、それが徐々にコンテンツとして成長していく様をリアルタイムで見ることが出来たワケです。
新たなシリーズコンテンツが生まれること自体が激しく稀なコトだというのに、それを実際にず~っと視聴し続けてきたってのは、もうとんでもなくラッキーなことだと思うんだよ、ホント。
時代や人によってプリキュアだって姿を変える。
「これは無いだろ…」と思ったりもするけれど、そう思えること自体が幸せなコトなのですよね。
人々の記憶に残っていないモノはもっと哀しいのですから。
劇場版プリキュア大戦ではナージャさんが登場するってコトですね、分かりました。
おや、こんな時間に誰k
おさらいすると、「ハートキャッチプリキュア!」はこれまでのプリキュアとは違ったモノを目指そうとしているってコトでOKでしょうか。平成ライダーみたいに、作品によって世界観やフォーマットが全く違うってのも面白そうな気がする。
吉と出るか凶と出るか、それは2月まで待つと致しましょう。
たとえ井上プリキュアでも着いて行く用意は出来ている…さ。
⇒
プリキュア 関連記事集
- 関連記事
-