2009/11/30
仮面ライダーW 第12話「復讐のV/怨念獣」

VirusにVictoryしたボクらのダブル、そんな「V」後編。
とりあえず「オレ達が!」の台詞は燃えるよね(ん)。
OPは劇場版Ver。これで戦隊・ライダー・プリキュアの全てが劇場版仕様になったワケですか。東映さんも大張り切りです。
それにしてもディケイドの映画は…こうやって情報が出るたびに妙なドキドキ感が味わえますね。
最終回直後は「とりあえずパラレルとかオリジナルとか、メタチックな理由の説明はありそうだ」とか思っていたけど、そういう気持ちが少しずつ霞んでいく自分に気付く(え)。
やっぱり、そっち方面の期待はもう捨てて観に行かないとイケナイんかなぁ…。
おのれ、ディケイドゥ…。
まぁ、それはよしとして(よくないけど)。
殺人ウイルスによって連続殺人を行なうバイラスドーパント。事故の加害者四人を殺すと、今度は被害者の婚約者である湯島を狙って動き始める。
その正体は交通事故の被害者本人である山村幸その人だった。
山村幸の中にある轢き逃げされた恨みと湯島に裏切られた恨みはドーパントとなり、怨念の化身となったドーパントが次々に連続殺人を行なっていった。
「ドーパント」ってのは平成ライダーの中でも明確に意味が分かり易い怪人で、人間とは違う殺人種族だとか、鏡の中の怪物だとかではなく、メモリを使って怪物の姿をしながらもアレらは明確に「人間」なんですよね。犯罪ドラマの「犯罪者」の部分が「ドーパント」になっているだけなワケですし。
怒り、妬み、欲望などの人間の中にある感情が怪物と化した姿、それがドーパント。
今回のバイラスドーパントは、その定義そのものを具現化したような存在ですね。
怒りや憎しみといった怪物のような心が現実に怪物と化して現れてしまった。
ドーパントのテーマが如実に表れている、そんな怪人。うんうん、分かり易くて好きだぜ(え)。
交通事故と湯島の間にはどんな因果関係が…と思いましたが、二つは全く別の事件だったそうで、それがちょっと残念でしたね。湯島が事故を依頼したとか、そういう一体感が無かったのはちょっと勿体無かった。まぁ、そうなると湯島さんがもっと外道になってしまうワケだが。
でも気になったのはそこだけで、後はよく出来たお話でとても楽しかったですよ。
犯罪ドラマとホラーと仮面ライダーが綯い交ぜになり、それでいて筋が通っている。
やっぱり理屈が通っているのが好きなんだなー、オレ(え)。
「殴ったのはオレの拳じゃない。幸さんの…心だ」という激しく臭い筈の台詞に「渋い…」とか思い始めたボクはもうダメみたいです…やれやれ。
⇒
仮面ライダーW 各話レビュー
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コメント
復讐のV/婿殿、名誉挽回成らず
本来なら町一つ感染させる事が可能なバイラスメモリ…そんなものを普通に売ってるあたりミュージアムは恐ろしいですね。幸さんはそのことを知らされていたんでしょうか…。
今回、購入者に対するバイヤーの近づき方が明確に描写されていましたが、あんなにストレートなやり方だとは思いませんでした。名前は調べ済みだったようですが、どこまで調べていたのやら…。
湯島のその後はともかく、あの車と康平がどのように接触したかは描いて欲しかったです。
でもなんでウィルスのメモリが車を直したのやら…その仕組みもミュージアムには分かっている事なのでしょうか?気になる所です。
2009/11/30 22:34 by 銀河水晶 URL 編集
情事のもつれは怖いね
幸さんの暴走を止めようとする翔太郎&フィリップの熱さがとても楽しかったです。
イラストの霧彦さんにサンセー
商人が市場をぶち壊しては駄目だと思います。
それにちょっと脅かす目的でそんな物騒なガイアメモリーを購入する幸さんも怖いです。
季節外れのホラーテーマでしたが、
どうせ来年の夏はWのクライマックスでそれどころではないでしょうから、仕方ないですね。
2009/11/30 22:56 by 紅 真太郎 URL 編集
往年の昭和特撮ドラマを思い出しましたよ
ですけれどね。何故、あのセールスマンが彼女の名前を知っていてメモリーを売りつけた
のかとか…。多分、人の弱みにつけ込むと言うことなんだろうけれども一寸細かい所は
描いて欲しかったです。
でもね。そういう欠点を補って、今回のエピソードは子供時代に怖いけれども夢中になって
見ていた怪奇大作戦を彷彿させ、決してハッピーエンドにはならない、そして考えさせられ
る話が多かったのを思い出しました。懐かしい渋い感じも良かったです。
脚本の長谷川さんは金子監督のゴジラでも脚本を書かれていましたが、映画もかなり怖くて
恰好良いゴジラ映画になっていてお気に入りの映画になってます。
劇場公開もいよいよですね。Wは期待しているし、ディケイドがどのような決着を見せて
くれるか今から楽しみです!!
2009/11/30 23:27 by masayukita URL 編集
「ヒーロー」としての一線
いやぁ、手堅い面白さですねダブルは。
単純にホラーテイストなだけでなく、痛いほど伝わる「憎しみ」の重さ。
そして、それでもドーパントを倒すダブル=翔太郎&フィリップの悲哀。
『ウルトラマンネクサス』などで有名な長谷川さんですが、ちゃんとライダーを描けたと思います。
個人的には、ライダーの姿ではなく左翔太郎という一人の探偵として湯島を殴ったシーンが心に残りました。
決め台詞も正にハードボイルドといった感じで、ハッピーエンドではないほろ苦さを感じました。
で、尻彦さん。
前回幹部らしい活躍を見せたのに、一気に失意の底に突き落とされるとは…。
もうミック一匹でいいんじゃないかな?(爆
2009/11/30 23:42 by 弁慶 URL 編集
降臨
さて今回の事件ですが、なんとも後味の悪い終わり方ではありました。湯島へのお仕置が翔太郎のゲンコツ一発だけというのもちょっと生ぬるいような気がしますが、状況的にあれ以上は望めませんか。
けれど、話自体は望まざる戦いに挑むWの描写などが素敵でしたし、前編ではカースタント、後編ではホラーと力の入った映像も見応えがありました。
また、地球の本棚や「お前の罪を数えろ」の台詞も、今回は使い方が変化球的ながらも「そうきたか!」と膝を打ちました。本棚に現れた幸は恐すぎましたが。
ただ個人的に「おや?」と思ったのは、精神のドーパント化について冴子が語る場面にて、何気に霧彦サンが視聴者の目線になっていることでした。初登場時(セールスの仕事中)は「不気味な切れ者」というイメージがあっただけに、まさか視聴者と肩を並べるところまで舞い降りてきてくれるとは、ちょっと意外でしたね。
もっとも、上記のイメージも今や過去のものですけどね、ハイ…(汗)。
2009/12/01 17:16 by おおふ URL 編集
とりあえず、サブタイがカッコイイ!
幸さんは、近年流行りの不特定多数を襲う鬼女幽霊と違い、きちんとターゲットだけに恨みを晴らす。そんな慎ましさが萌えポイントでした。(え)
町ごと汚染させるなんて、望んじゃいないんです。
星の本棚のシーンとか、「怖い」っていうより「きれい」って感じでしたよ。
恐怖演出といえば、『THE NEXT』の冒頭のマヨネーズかけが、やたらキモコワかったなぁ。
そこに力入れてどうすんのよ、田崎監督!っていう…。いや、期待してますよ、MOVIE大戦!
2009/12/01 19:08 by オニギリ URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
メモリの営業マンは心に闇を持った人をかぎつけるセンサーでも持っているんですかね…うわ、何だその笑うセールスマン…。
それにしたってあんな白昼堂々、人前で売ってイイんですかね。職質かけられたら「いや、これちょっと大きいUSBメモリですから」とか言って乗り切るンかしら…。
>紅 真太郎さん
使用者側にも害が及ぶようでは兵器とは呼べない…なんてコトがありますが、バイラスメモリを考案した人はネジが一本緩んでいたのかもしれません。しかも、ちょっと懲らしめてやろうという気分で買える程度の値段なわけで…コストパフォーマンス高いです。
>masayukitaさん
ハッピーエンドとは呼べない、ちょっと渋い結末ってのが事件モノのドラマとしてはある種王道なだけに、キュンと来るモノがありますね。この感じで刑事ドラマ、探偵ドラマのベタな話をいっぱい詰め込んでくれるとイイですね…て、やっぱりデカレンと同じだな、それ。
>弁慶さん
基本的にメモリブレイクで倒しても決着はつくというのに、あくまで説得という方法で頑張ろうとするハーフボイルドさもカッコエエですなぁ。その事で戦うこと、ヒーローとしての重みも増すってもんですし。まるでヒーロー番組みたいですよね、平成ライダーなのに(おい)。
>おおふさん
ダブルという番組のふり幅の広がりを感じさせるお話になっていたかと思いますね。色んなテイストの話があって楽しいです。早く荒川さんのダメな部分とかも見たい(え)。
せっかく前回はイイトコ見せた霧彦さんでしたが、結局こうなる運命というか…もうこの家庭内イジメ含めてフォーマットなんでしょうか。
>オニギリさん
ダブルはサブタイに規則性があって美しいですよね。意味を色々考える楽しさもある。使いづらいアルファベットをどう使うかがこれからの楽しみでもありますね…。
それにしても本棚のシーンの幸さんが怖いよりキレイというのはまた一つ特殊な性癖を大っぴらにしてしまっtゲフンゲフン
2009/12/01 21:20 by TJ-type1@管理人 URL 編集
②単なるコマとして扱われ、使い捨てられる。
初見でこの二択を予想しましたが、予想の斜め上を行く可哀そうな扱いですね、キリヒコさん・・。
このまま753ちっくに終わっていくのか、存在感を発揮し作品に絡むのか、そんな楽しみもあるダブル・・・
深っけえネ!
2009/12/01 23:56 by ソラフ URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
ボクも当初は、出世欲バリバリのエリートで結婚だって勿論出世の為…というキャラを想像していましたが、どんどん階段を転げ落ちていきますね。
嫁さんの事はなんか普通に好きらしいし、社内ナンバーワンと呼ばれたエリート振りも既に地に落ちたようですし…この堕ちて行く感じを楽しめってコトでしょうか。
2009/12/02 20:36 by TJ-type1@管理人 URL 編集
イラスト絵一枚リクエストできませんか
そのリクエストは
恐ろしいドーパントが気絶した美女をお姫様抱っこしているものです。
2009/12/07 10:11 by やまだ URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
はじめましてー。
残念ながら現在はリクエストの受付け等はしていないのですよ。
色々と莫大なエネルギーを使うので…ええ。
リクエスト企画などがあった際には、またよろしくお願いいたします。
2009/12/07 22:17 by TJ-type1@管理人 URL 編集