楠原あすかにはライダーが父親でない事、父親が既に死んでいる事、本当のコトを言わなければいけない、今言わないと取り返しが付かない事になるような気がする…と翔太郎は気付いているのに、翔太郎は真実を告げられず、母親の嘘に乗っかるカタチとなって自分も嘘をついてあすかの思いを守る事になる…。
結局、あすかはそのまま嘘を信じて辛い真実からは遠ざけられたままだし、母親の方も娘に真実を告げない事や親のエゴで仕事に利用する事などについて改心するでもない…。ラストの報告書でそれっぽい事を言ってはいるものの、劇中で具体的には描かれていませんよねぇ。
前編の状態から結果として変化が起きていないとも言えるわけで、果たしてこれでこの母娘を救ったと言ってイイのだろうか…と。
結果、力不足で問題点を処理できなかった、救えなかったみたいな苦い結末でもいいんですけど、この決着の仕方だと…“辛い現実から逃げる嘘”ってのが別に否定されているワケでも無いってゆー…何だかそれでイイのかなぁー、と胸の中で思いが燻ってしまうんだよー。
それともこの番組は実際には、ハードボイルドよりハーフボイルド推奨だからよしってコトなんかな?
情に流されない鉄の心を持つハードボイルドではなく、情には流されるけど心温かいハーフボイルド。
最終的に翔太郎たちが楠原親子の問題点を解決するコトよりも、そのハーフボイルドさが描ければOKてコトなんかなー…であれば、ああいう決着の仕方も理解はできるんですけどね。ふむ。
うーむ、前編であすかのダメ未来予想図としてママに叱られた事の無い鷹村というキャラを出したのではと決めてかかってしまっただけに、翔太郎らたちが嘘に乗っかるという行動は何とも納得できかねてしまったなぁ…まぁ、そこは優しい嘘だからイイジャン、と思えるか否かの問題なんだろうけどさ…。
他は普通に楽しかったんですけどねー。ルナってホント便利。
で、次回のライターは荒川稔久さんなんだそうで。
クウガ以来十年ぶりの仮面ライダー…今年は誰がアイドル化するのかなぁー(え)
⇒
仮面ライダーW 各話レビュー
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コメント
アイドル化というか
私は嘘に乗っかるので良かったと思ってます。
あんな怪物に襲われたりなんだりして、終いには父親死んでるとか言われたら精神が持たないと思います。
2009/10/12 20:29 by nationwise URL 編集
まあ、あれはあれで。
「本当のことを言う」
になるんでしょうけど、
「本人が真実を知らないで、ウソを本当だと思い込んでいるのなら、それがその人にとっての真実」
というのも確かにあるわけで。
あの子の父親は亡くなっているけれど、それをわざわざ言って、子供の心を壊すこともないと思うし。甘いけれど、あの子にとっては良かった・・・。
が、あの母親の議員はもうちょっと改心するだけのなにかひとひねりがほしかった・・・かも^^;
2009/10/12 20:44 by サンザイオー結城 URL 編集
少女…A/虚構の父親
せめてみやび本人がいつか本当の事を話すと言ってくれればよかったんですが。
ハードスプラッシャーはちゃんと名前を呼ばれるってのが良かったです。平成ライダーってあんまりマシンの名前呼びませんし。
それにしても、リボルギャリーはいつもどうやって格納庫まで帰ってるんでしょう。あれだけ目立ちますし、後を付けていきそうな奴が絶対いると思うんですが。
2009/10/12 21:05 by 銀河水晶 URL 編集
簡単には決着のつかないことではなかろうか
さて、今回の話は……確かに、今回はあれでよかったのか感が残りますね……
私も、趣味で小説を書く上で、「辛い真実」と「救いになる嘘」、果たしてどちらが正しいのかということについて考えたことがあります。しかし、未だに答えが出せていません。
いずれ、私の小説のどこかで、私なりの答えが出せればと考えています。
そういえば、真実がどうこうと聞くと、『轟轟戦隊ボウケンジャー』でも、記憶を持たないイエローが自分の過去について悩むシーンがあったことが思い出されますね。
2009/10/12 21:12 by D・W URL 編集
今週のW
翔太郎だけでは嘘を突き通すことが出来ず、フィリップのサポートが加わることで、ライダー=パパ
を貫くことが出来たのが個人的によかったと思います。
もちろん真実を伝えることも大切だと思います。ですが、
その哀しみを受け入れることができるようになるまで夢を守り続ける、
それが仮面ライダーWの新しい使命であり、今回のサブタイトルの嘘の代償
なのだと思います。
乱文失礼しました。
2009/10/12 21:33 by uepi- URL 編集
この距離ならバリアは張れないな!!
2009/10/13 17:49 by oimo URL 編集
という態度を貫くものとして納得のいくものでした。
ただ何を以ってあの親子を信じることができるのかというのが弱いのも確かですが。
台詞に不自然な部分があったのでそこは尺の都合でカットされたんだろうな、
とハーフボイルドに解釈します。
アノマロ男は嘘を吐き続ける事はああなるから出来ない、という釘刺しなんじゃないでしょうかね。
2009/10/13 18:41 by シャン URL 編集
確かにモヤモヤした感じでしたが。
でも、あの娘さんは何時かは真実を知る事になる訳ですから切ないですけれどね。
あまり比較するのも何ですが平成ライダーシリーズの中ではキチンと決着をつけて
くれているのがWの良さでもあると思っています。
2009/10/13 19:49 by masayukita URL 編集
◇コメントありがとうございます!◇
そうか。レギュラーをアイドル化させなくても、実際のアイドルを出してしまえば荒川さんの嗜好を押さえることが出来るってワケですね。なるほど(え)。
そういや翔太郎は亜樹子にも父親の事言えていないんですよね…ほんまハーフボイルドなんやなぁ…。
あ、でもそっちは死んでるか分からんのか…スカルマン…。
>サンザイオー結城さん
うーむ…まぁ、嘘がいけないとは思わないんですよ。
極端な話、「サンタなんていねーよ!」と言う必要はないわけですけども、でも現実の辛さから逃げる為という…そういう逃げ道の為に使う嘘はどうなんかなーって。
半年後ぐらいに再登場して少女に正体バレみたいなのがあればなぁ…。
>銀河水晶さん
本当の事を聞いてショックだけど、でも母親が支えになって前向きに生きていく…というのがベストだとは思うんですけど、今回の場合はその母親自体がまだ旦那の死を乗り越えられていないんですよね。
少女の前に母親の方を解決するべきだったんですなぁ…。
リボギャリさんはトンネルに入ったらすぐに専用抜け道に入って基地に帰るシステムなんじゃないですかね。それならNシステムにもかからないだろうし。
>D・Wさん
辛い現実を受け止めても誰かがそばにいれば救われるとか、たとえ嘘でも優しい嘘なら悪くない…んでしょうけど、でも今回のは母親が自分の受け止めるべき責任(真実を知った娘を支える)から目を逸らしている気がしてしまってなぁ…。
要は母親が改心した部分が見れたら、もっと納得出来たんですよねぇ。
>uepi-さん
娘ひとりでは辛くて立ち上がれない。でも母親が居れば生きていける…みたいな展開だとばかり推測していたもんで。
それもまた二人なら生きていけるというダブルじゃないかと。
まぁ、翔太郎のキャラクター的には全然ブレていないんですけどねー。
>oimoさん
流石にゼロ距離は橘さんしか思い浮かびませんが、結局は格闘戦にさせる為に近距離攻撃主体になってますよね。
そのおかげで自分のアイデンティティを消してしまうから、銃ライダーはヘタレとか言われるんでしょなー。
ドレイクとか弱いイメージしか無いし…。
>シャンさん
もうちょっと親子…というか母親に対して信頼できる部分を提示してくれたら、ボクのモヤット感も少しは晴れたかと思うんですけどねー。
まぁ、井上ライダーほど「なんでそうなんねん!」と思うわけでもないので、全然許容範囲内ではありますけど(え)。
>masayukitaさん
どうせなら「アノマロさんは倒したけど、オレは何も出来なかった…」みたいな苦い終わり方でもよかったかなぁとは思うんですよねぇ。ハードボイルドを背負うなら、時にはそんな結末もありと思うねん。
それでも確かに平成ライダー比較では平均点高いとは思いますね。
ま、キチンと決着つけないのが平成ライダーブランドと化している部分もありますが(ちょ)。
2009/10/13 20:21 by TJ-type1@管理人 URL 編集
嘘の代償
だから冷徹になりきれない「ハーフボイルド」と酷評されるわけで…
みやびその人は…私の意見としては好きなれないんですが、でもその代弁者としてあすかがいるんじゃないかな~という気はしました。
心の変化がないのはひょっとしたら今後ひょっこり再登場と言う伏線か?(まさか…)
私としましてはもう一回マリナはん(ルナジェル様)に出て欲しいですが(←恋しちまったらしいです(笑))
2009/10/14 00:47 by ヘリケルザム URL 編集
◆コメントありがとうございます!◆
今後あの親子がひょっこり再登場して、その時は何か変化が起きていたら…それはそれで納得出来たりもしますねー。ただ問題は再登場させるほど重要なキャラじゃないってだけですね(うわ)。
個人的にはルナジェルじゃなくてもTレックスたんはモチーフ的にもデザイン的にも楽しかったので、スーツ改造してアロサウルスたんとかで出てほしいですねー。
あ、スピノサウルスたんでも可(え)。
2009/10/14 19:54 by TJ-type1@管理人 URL 編集