2020/01/15
飛電を買収すると宣言したZAIAの天津垓社長は、ヒューマギアとザイアスペックの勝負をして、ヒューマギアが勝ち越せば買収はしないと持ち掛けてくる。
そんな経緯で始まったヒューマギアvsザイアスペックの五番勝負。しかも一勝負に2週もかけるので10週もこの勝負をするのかとそこそこの驚きを持って始まりました。
ザイアスペックは人間に端末を装着して、人間自体の能力を底上げするシステム。言わば人間それ自体を進化させる。
対してヒューマギアはあくまで人間のサポート要員であり、人間自身は進化しない。
天津垓は是之助・前社長に羨望を持ちつつ、保守的なヒューマギアへの思想には忸怩たる思いを持っている様子です。
是之助社長の思想は、人類自体の進化は各自の自由意思によって決定されるのでヒューマギアがそこに影響を与えてはいかんってコトなのかな。
一番勝負は生け花対決。いきなりの芸術分野で人間に有利なテーマです。案の定、生け花の立花流家元にヒューマギアのサクヨは敗北を喫するものの、瞬間、憎悪の感情を沸き上がらせたサクヨはマギアへ変化する。
最近勃発しているマギア化は、滅亡迅雷が逐一サポートしていたのとは違い、このように自然発生的に起きていたのが分かりました。
つまりこれまで以上に飛電のセキュリティかプログラムの責任問題じゃないか。株主総会で耐えきれるのか…?
サクヨは家元に嘘を教えられ、その憤りで美しい花すらも醜く見えてしまったと後に証言します。それはまさに心の発芽としか思えない。
嘘という複雑な心理に対応できないはずのヒューマギアが、それによって心を発芽させる進化を果たしている。
一方で負けられないプレッシャーに追い込まれた家元は、サクヨから立花流の教えを思い出させられる。
人間によってヒューマギアは進化するし、ヒューマギアによって人間は教えられて変化する事もある。
サクヨと家元、どちらもマギア化するお話でしたが、それはヒューマギアだけでなく人間も、関わり合いの中で進化の可能性があるという語りです。勿論、その進化のベクトルがマギアではない方が良いのですが。
といったわけで天津社長のサウザー登場と、人間がマギアになってしまう驚き展開なお話でした。
人間がマギアになるのは衝撃でありつつ、仮面ライダーらしい展開で、そういえばこれはキカイダーじゃなくて仮面ライダーなんだったと思わされる。