2017/10/30
仮面ライダービルド 第09話「プロジェクトビルドの罠」
葛城のデータに残っていた実況動画によれば、ビルドはネビュラガスの効能から軍事目的で作られたシステムであったと分かる。ハザードレベルによってガス耐性は変化し、レベル3に至った人間であればライダー適合者になれるらしい。龍我はもう少しでそこに至れる。
スマッシュを生み出し、ライダーを軍事活用させる研究をしていた葛城を龍我は糾弾するも、そのことでまた戦兎と衝突。
科学の進歩とその使われ方は切り離して考えるべきだと。
科学と倫理については科学者も人間であるがゆえに線引きの難しさは常にあるわなぁ。葛城が危険な人体実験をしていたのが事実であれば(氷室幻徳がそう言っているだけなので事実かどうかは何ともながら)、法と倫理の観点からは悪であるし。しかし、純粋に科学技術のみにおいては、そこに善悪は無いと戦兎。
その技術を良い事に使うか、悪い事に使うか、その人間性が試されるのみ。
「仮面ライダーは悪と出自が同じ」という、石ノ森イズム溢れるテーマそのものが、その言及の中に含まれている。
ビルドという存在も、フルボトルを浄化する美空の能力も、邪悪に使う事も出来るし、人助けに使う事も出来る。
前回から、戦兎は佐藤太郎と葛城の融合によって生まれたのではという推測が出ているけれど、もしそうであれば戦兎の善人さは佐藤太郎の方から受け継いでいるというコトになるのだろうか。
今回は美空が普通の女の子の生活を営めないという部分に焦点が当たっていて、いわゆる「改造人間の悲哀」を美空も背負っているのが分かる。
仮面ライダーっぽいモノがふんだんに盛り込まれている一編
⇒仮面ライダー 各話レビュー