2017年 09月 04日
平成ライダー19作目、科学・実験をモチーフとする「仮面ライダービルド」。

火星から持ち帰った謎の箱によって日本列島は北都、西都、東都に三分割されてしまった。
その一つ、東都に暮らす桐生戦兎は記憶喪失の天才科学者。東都先端物質学研究所に勤める事となるが、その実、謎の怪人スマッシュから成分を奪い取り回っている仮面ライダービルドであった。

壁が出来たぐらいで別々の国になりますかねぇと思いきや、箱から出た光を浴びた為政者は人格が攻撃的になってしまったというのが、物理的なそれ以上の問題の様子。壁が出来ただけなら、穴開ければいいじゃんとしかならないですもんね。

三つの国による覇権争い、主人公は「赤い兎のライダー(赤兎馬)」ということで、モチーフは「三国志」ではないかとのこと。
三国志さっぱり分からないボクには逐一のモチーフを見つけるのは困難です…辛い。

主人公は自分の失われた記憶を求めて怪人スマッシュを倒している。
まぁ本人の目的を考えると、倒したいわけではなくて成分が欲しいだけなのかなって気はしますが。

この辺の、自分個人の目的の為に動いているのであって、人助けがしたいわけじゃないんですよーという、ちょっとヒーローとして引いた姿勢だったのは、個人的には受け入れやすくて好かった。
動機が「個人」の部分にあるから、感情移入がしやすい普通の兄ちゃんとして感じられる。

記憶喪失、つまり自分のデータが全く無いというコンプレックスから、それを埋めようと他のデータを片っ端から回収しているのです。
ディケイドが写真を撮る理由もだいたい同じ。
それが分かると、エグゼイドの成分を乱暴な方法で回収しようとしていたのも、「仮面ライダー」という存在が分からないから、その認識を埋める為にとりあえずデータが欲しかったというコトなのかなと推測できる。
戦兎は人助けとか、ヒーローであろうとして仮面ライダーやっているワケではありませんから(たぶん)。

そう思うと、本当の意味で「仮面ライダー」になるのは、仮面ライダーと呼ばれるモノがどういう存在なのか、そのデータを知って決意した後ということになるのかなと。
あー、冬映画が楽しみなやつだなー。

スマッシュではないかと疑いのかかる脱走犯が人体実験されたという話を聞いて、自分も同じではないかと疑念を持つ戦兎。自分の記憶の手掛かりでもあるその男・万丈龍我を助ける事に。

ウサギは、モルモットやネズミと同様に実験動物に使われることが多いコトから、ビルド自身が実験動物、人体実験の産物なのだというコトが見えてくる。てか、ハリ“ネズミ”も1話では登場していて、実に示唆的である。

「エグゼイド」は仮面ライダーらしい要素がネタバレ部分だから出来るだけ隠していたとの事ですが、「ビルド」は改造人間らしいコトをさらりと明かし、仮面ライダーらしさというのを素直に出している。
そういった、ハードなノリと設定のクラシックなライダーぽさもありつつ、キックのビジュアルがバカバカしいという平成2期っぽい部分もしっかりあって、楽しい。


第1話を見終え、率直な感想としては、非常に楽しかったし分かり易くて、良い1話だなと思いました。
第1話では主人公が初変身に至る描写を見せるコトが多いのですが、それをオミットしていることで、尺を世界設定とキャラクターの目的に割いてくれたのが見易いなと感じた一因かもしれない。
ゴーストもエグゼイドも、1話忙しいなぁオイと思った記憶があるので、猶更。

第1話の中で大体の世界設定と、主人公の目的「何がしたいのか」が明らかにされると、これから見るにあたってポイントが整理され、とても見易くなるなと思うだけに、「ビルド」1話は高評価となっております(個人の感想です)。
詰め込み過ぎず、バタバタしていない1話であったのも見易かったです。
もうおじさんだから詰め込まれると辛いのかもしれない…。

桐生さんと逃走する事となった戦兎。
「俺はこの日を後悔する」とは言いつつも、いつの日かベストマッチだったと認めるコトになるのだろうなぁと。

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2017年 09月 04日
アキャンバーによって感情を解放させられたナーガは町で楽しそうに暴れまわる。
ヘビツカイ星系の人は感情が消える前は好戦的で狂暴だったみたいなコトが前回語られていましたが、本能覚醒して理性が効かない状態になっているてな感じなんでしょうかね。

そんなヘビツカイ星系からやって来たのはエキドナさん。
感情を持ってしまった同胞を始末しにやって来たのだという。それだけ感情を持つことが危険視されているし、実際ナーガはかなり危険な状態。

感情が無い上にみんな同じ顔というヘビツカイ座の方々。
「仮面ライダーゴースト」終盤で敗北していたらこういう世界になっていたんやろなーと想い馳せる。平和ではあるが、人間の個性は消えてしまった世界。

ナーガは感情を取り戻しても平和な世界になれないだろうかと、自分だけが感情を取り戻したいわけでなく、社会全体の革新について考えていた。だからこそ危険思想として処分されそうになっているのでもあるのか。

怪盗のバランスは逃亡の為にナーガを利用したに過ぎなかったものの、今は真実相棒となっている。ナーガの夢も叶えてやりたいと願っている。
エキドナさんに、ナーガを殺したいならそうすればいいけどこっちはこっちでナーガを守ると伝えるバランス。
ナーガが求めていたのは自由な感情・心・意思なので、バランスもそれに則り、エキドナさんが自分の意思としてナーガを本気で殺したいと思うならそうすればいいのだと尊重している。

アキャンバーさんにまんまと騙され(みんな素直ね)、バランスはナーガと自身に攻撃を与えるが怒りを買うだけでまた次回へと引く事に。
一方的にではなく、痛みを共有する…相手の気持ちを理解する…というコトが示されているのだろうか。
暴れまわるだけのナーガは、自身の感情こそ解放されてはいても、他者の痛みを理解していない状態であると言えるわけで。
本当の意味で感情を手に入れる・理解するというのは、つまり相手の感情を理解する事なので、そういった共有体験が必要である…とゆーコトなんかなあ…?

まだナーガは取り戻せぬまま、お話はドン・アルマゲの方にシフト。
英雄オライオンさんが宍戸開という…若干ダジャレっぽくもあるキャスティング。

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