2017/07/31
仮面ライダーエグゼイド 第41話「Reset されたゲーム!」
クロノスのリセットで、ハイパームテキを始め、最近の諸々が無かったことにされてしまう。再びムテキガシャットを作っても同じ事が起きては意味が無いと、過労死を重ねながら対策を講じる永夢に黎斗。ムテキが使えないのならばグラファイトに宿るゲムデウスの力を利用するしかないと考えるも、グラファイトだけは絶対殺すマンと化している大我と飛彩は反対し、グラファイト討伐に出向く。
スナイプ、ブレイブと決着を着けようと戦うグラファイトはとても楽しそう。それがグラファイトの、敵役として生まれた自身の矜持を全うする行為だから。だから、たとえそれで敗北したとしても本人に悔いは無いのであると。
グラファイトはパラドやポッピーが人間と協力したいというならすればいいと、意外と個人自由主義。自分自身がやりたい事をするからこそ、他のバグスターもまたそうであれと。
グラファイトは人間からしたら命を奪う敵には違いないながら、その心には嘘は無く、自由であったと言える。
「人間の自由の為に戦う」がテーマの仮面ライダーにおいては、敵ではあっても悪ではなかったと言えるのやもしれない。
人間の協力者となったバグスターが生き残り、最後まで敵である事を貫いたバグスターは消え去った。敵である事をプログラムされて生まれたバグスター、その「運命」を変えたモノと、「運命」に従ったモノとの分かれ道なのだろうか。
いや、でもグラファイトは最期に笑顔になったのだから不幸ではなかった。結局、大事なのは「生きるか死ぬか」でなく、「自由であるか否か」なのである。仮面ライダーという番組において。
グラファイト自らが選んだ運命が、たとえ元の運命の道筋と同じであったとしても、その意味は全く違うはずなのだから。
といったわけで新たなハイパームテキガシャットにはセーブ機能が加わり、もうリセットも怖くない。毎度毎度チートを1週で跳ね返しやがって…。なんかBLEACHの後出しじゃんけんのようでもあるが。
ゲムデウス本体が登場し、ここで劇場版とテレビでルートが分岐するとかしないとか…?
果たしてポーズやリセット以上の力をゲムデウスさんは持ちえるのだろうか…ハードル上げられまくっとるぞ。
⇒仮面ライダー 各話レビュー