ビル崩落事件後編。
チェイサーの襲撃によってロイミュードと久坂を取り逃がし、さらにチェイサーの攻撃が進ノ介をかばった霧子に迫る。
かと思いきやチェイサーさんの攻撃はあさっての方向へ。
本人も何故撃てなかったのか分からずに困惑です。
本人は「人間など殺す価値も無い」と強がってる風なのですが、これはロイミュードと仮面ライダー制裁マンとして、人間は攻撃できないプログラムがあったりするというコトなのでしょうかね…。
あるいは霧子と記憶に残っていない因縁があるのか。今日の演出では、どちらかというと後者なのかなーと匂わせていますが。
仮面ライダーを追って進ノ介へ近づいてきた高杉。
実は事件の真相を既に知っていて、ライダーに久坂を止めてもらおうと特状課へ近づいて来ていたとのこと。
久坂が誤った道を行ってしまったのは、かつて自分の心が折れて久坂と一緒に戦えなかったからだと悔やんでいた高杉さん。
こうやって事件の背景が描かれると、やはり“刑事ドラマ”らしさがしっかり出て来ますね。人情モノの刑事ドラマですが。
特にラストで久坂が連行されるくだりは実に「刑事ドラマでよくみるやつ」でほっこりします。
事件の背景が描かれた事で、高杉も久坂も“過去の事件に囚われてしまっている人”“時間が停止している人”という、「ドライブ」の“どんより”モチーフともしっかり繋がって来て、番組としてのまとまりも良い感じだと思う。
これまで事件関係者の背景を描かず、人間の感情が介入しないロイミュードの犯行を扱って来たのは、そのエピソードにおける“時間が止まっている”人が進ノ介や霧子といったメインキャラクターだったからなのかな。
メインキャラクターが動き出した後は、各エピソードでトラウマで時間が止まったゲストを勇気付けて走らせるという今回のようなフォーマットが平常運転になるってな感じなのだろうか。
ロイミュード事件と人間との関わらせ方がやはり肝になりそう。
今回の一件を経て互いにバディとして認め合う進ノ介と霧子。
霧子さんは早瀬さんのお見舞いに同行する事にも成功するのでした。あ、私服あるんだ(ぇ)。
捜査員なのに私服ではなくずっと制服だったもので、もう霧子さんは制服がスタンダードのサイボーグか何かだと思い始めていたんだけどな。
今回初登場はドアの形をした銃でドア銃。
それアイテムを全部集めたら一台のマシンでも出来上がるのかしらと思ってしまいますが、たぶんそんなコトはない。
「半ドア」は笑ってしまう。そうだね、半ドアは危ないという教育的見地ですよね。
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仮面ライダー 各話レビュー