2014/12/30
本日放送は「おすそわけガム」「宇宙戦艦のび太を襲う」「思い出せ!あの日の感動」でした。
「おすそわけガム」は、ガムを分けあった相手の食べたモノが自分の口の中にもおすそ分けされてくるというアイテム。
ひもじいおやつに心が荒んだのび太とドラえもんは、ガムを使って他の皆が食べた美味しいモノをめいっぱいおすそ分けしてもらう。
ちなみに実際に食べた人はおすそ分けした分、味や量を少なく感じる羽目になるらしい。
原作読んだ際は、色んな物をちょっとずつ食べられる面白い道具という気がしていたけど、今回のアニメを見ているとその楽しいだけじゃいられない道具だなと思えて来る。
人気ドーナツ店に数時間並んでやっと購入した女の子にガムを噛ませて、労力も資金も投入せずにおすそ分けだけして貰っている姿はさすがにどうかと思えます。ただ同じ感覚を共有するだけならまだしも、正規ルートで食べている人間の味と量が減っているのだからなぁ…。
漫画の時は気付けなかったが、なんと恐ろしい道具なんだ…えげつねえぜ…。
「宇宙戦艦~」は、予知夢を見られる”予知夢アメ”で地球に宇宙人が侵略してくる夢を見たのび太が、地球を救うために奔走する一編。
冒頭でしずちゃんのおばさんがお城が崩れる夢を見たと語られていましたが、たしか原作では飛行機事故の夢だったと思います。時事的に飛行機は避けたのだと思いますが、想定の飛行機事故とは別の事故が数日前にまた起きてしまっているので、偶然とはいえ上手い事避けたなぁ。
原作では地球に進行してきた宇宙人が実は細菌型宇宙人と分かり、スケールの小さな宇宙戦争が終結するというオチでしたが、アニメではそのスケールの小さな戦いを実際に描く。
たとえウイルスや細菌であっても、人類を全滅させる可能性はある為に甘く見てはいけない。
出木杉の言う「ある程度の知的生命体なら侵略の前にコンタクトを取って来るだろう」という言葉はもっともだけど、この場合はそもそも種の生存・生態系をかけての争いなので、侵略とかいう概念ですらないんだよね。「ガメラ2」のレギオンみたいなもんだなー。
殺し合うしかないじゃない。
「思い出せ!~」は、学校に行くのがいやになったのび太が、どんなことにでもまるで初めての感動を味わえる“ハジメテン”をを飲まされるお話。
しずちゃんと会うのもトランプでババ抜きをするのも、まるで初めてかのような新鮮な驚きを味わうのび太。
イノセントな心を忘れるべからず。この話、最後のイイ話な部分がメイン道具“ハジメテン”とはあまり関係のない流れで行きついているんですよね。勿論ハジメテンのおかげで気付きに至るという部分はありますが、ハジメテンでなくともあそこに至れるとは思うだけに、構成に関しては珍しくふわっとしてる話でもある。
キレイな話だけどこの話に関しては結末ありきで道具を考えたのだろうなぁと感じさせてくれるのですよねー。