沢芽市へやって来たデェムシュを止めるため後を追う紘太と戒斗。
強さのみを求めて生き残ったオーバーロード。強いものが弱いものを蹂躙するのは当たり前であり、それがオーバーロードにとっての正義。
デェムシュは弱い人間たちを狩り、弱者をつぶす事を楽しむ。
弱者は強者に踏みつぶされる。
戒斗の言っていた原理の成れの果てがオーバーロードの世界であり、デェムシュは未来の戒斗の姿でもある。
前に「戒斗と同じタイプか!?」と紘太に言われていましたが、テーマ含めて意図的なキャラ付けだったのですね。
デェムシュの姿を見て何かしら思うところある戒斗かと思いますが、今は奴よりもさらに強くなるしかないのだと言うだけ。戒斗は自分の原理を変えるのか否か…。
しかし、戒斗は強者が弱者を踏みつぶすとは言うものの、チームの仲間の為に戦いを引いたり、今回も紘太を助けたり、協力すればいいものを…と言及したり、一概に強者の理論に同調しているとも思えない。
瓦礫に閉じ込められた中からゲネシスドライバーを掴んで脱出するというのは、いかにも「鎧武」的なテーマの暗示ですが、脱出してやったことは紘太の救出だものなぁ。人を助けるための力として使えているのだわなぁ…。
ヘルヘイムにあるという禁断の果実。
それは既にロシュオが手に入れていて、ぐっさんが回収。
最終アイテムがあっさりと出現したのが結構驚きでもある。
紘太が自分で見つけるのでなく、最後まで誰かから与えられるというのが重要なのかなぁ…。
いや、ベルトと最初のロックシードだけは自分で見つけてましたがね…。ウィザードだと逆に最終アイテムだけは自分で手に入れていましたが。
言わばぐっさんのイイように、手のひらで踊らされているのと同じだものなぁ。
ぐっさんが紘太を認めていくという話だとすれば、ぐっさんが紘太が倒すべき宇宙の理そのものだったりするのだろうか…うむむ。
そして、その禁断の果実が“錠”ではなく“鍵”の姿をしているという。
まさしく全ての鍵か…。なるほどのぅ。考えればそうだ。膝を叩いてしまった。
果実を手にしようとしたシドはロシュオさんによってとうとう退場。
もう誰かの下につきたくないという力への欲望を見せたシドが、力によって「押しつぶされる」というのは何とも“らしい”最期。
より強いものにつぶされるだけという末路。
次回は信長の鎧をモデルにした極アームズ登場。
信長…ミッチに本能寺でやられるフラグが…。
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仮面ライダー 各話レビュー