2013/09/16
前回、トリンは元デーボス軍の一員でカオスの弟であったと判明。
自らにキョウリュウジンの刃を刺し当て、その命を果てたトリン。
なかなかに壮絶な展開となっていたところに助っ人して現れたのはラミレスと鉄砕。
OPの鉄砕、髪の毛どないしてんと思いましたが、実はあのスキンヘッドすらもイミテーションだった…かもしれないという謎オチ。
そこは相棒のブンパッキー合わせでのアイデンティティだったんちゃうんかいと思うところなんですが…。
意外と頭やわらかい人ですよ、あの人は…。
シアン、グレー、バイオレットと3人のスピリット(?)レンジャーも大暴れで見応えあります。
わざわざ3人用の挿入歌をそれぞれのパートごとにBGMとして使うという面倒なことをやってのけてくれて頭が下がります。
歌と踊りが結構重要視されていたと分かった今回だけに、気を抜かない演出だなと思いました。
力を失い全身が石化したトリンですが、ダイゴたちが持っていた秘石の力によって復活。劇場版でも使われたあの歌も大いに役立ちました。
変身時にサンバを踊ったり、劇場版では歌をたくさん唄ったり。
恐竜とは何ら関係のなさそうな“歌と踊り”が何故か猛烈プッシュされていた「キョウリュウジャー」。
今回はその理由に言及する。
トリン曰く、人間の遺伝子には超古代の様々な音楽が潜んでおり、それは人間の活力の源となっているという。
そしてキョウリュウジャーに変身する際にサンバを踊る事で、遺伝子に眠った自分の力を最大限に呼び起こすのだそうです。
何となく「絵的に楽しいから活用してるんでしょ?」とだけ納得していた“歌と踊り”が、戦いにおいて重要な儀式だったのだと説明したお話。
よもや、わざわざサンバ変身の理由を説くとは思いもよりませんからして、ようそこまで言及するなぁと感心。この辺の玩具からのこじつけがさすが三条さん。
やらなくてもいい説明だけど、やれば統一感と完成度が上がるというのを実践しております。
しかし個人的には、“遺伝子の中に音楽が潜んでいる”という部分には「?」という印象だったので、“心臓の鼓動(命)”=音楽であるというぐらいの理由付けをもう一個乗せてもらいたかった。
とはいえこれでキョウリュウジャー世界における不思議が幾つか解消されたのでありますね。
あぁ、あの劇場版もテレビと地続きの世界だったんだな…これもまた三条さんらしい抜かり無さ。
だからこそ歌と踊りを最高潮に使う事が出来るのがカーニバル。
他の獣電池の力を使って、次々にアームを取り換えられる。
どう見てもフォーゼです本当に。こんな分かり易くトレースするほどフォーゼは絵的にもアクション的にも使いやすい方だったのかなと、しみじみ感じ入ります。
「怨みは生きていくのに必要のない感情だ」とキングも言っていましたが、確かにカーニバルに怨みの要素は全く感じられないですよね。
感情とお祭りという、概念としてはまるで別の物なんだけど、ドラマとしては両者が対比構図になってるってのが凄い。
しかし、生きていくのに必要かどうかで言うと…喜怒哀楽は全部必要ってコトになるよね…。デーボス軍の扱いはどうなっていくのか…まぁカオスの旦那は関係ないんで倒せそうだけども。
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スーパー戦隊 各話レビュー