2013/03/11
遂にキョウリュウジャー5人が仲間となって、獣電戦隊の名乗りも完成。変身した次の瞬間、建物の屋上にジャンプして高らかに名乗るという何とも懐かしい演出に笑いがこぼれます。
「ザッツ戦隊」という王道をモットーとして掲げる獣電戦隊ですが、あの演出はまさにそれを明確に提示するモノであったなぁ。
ホント、あまりに懐かしくて噴き出しましたよ。
かつてマントの怪人に相棒を殺された過去を持つイアン。
自分が銃を撃てなかった所為で相棒が死んだのだと感じ、その呪縛を解くまでは新たな仲間も作る事が出来ない。
ダイゴは相変わらずバカっぽく見せながら、相手の抱える問題を直球で理解してしまう超人。おそらくダイゴはずっとこのまま突っ走って、周りがダイゴの影響で変化していくって物語なのだろうな。
この超人的能力のおかげか、ドラマ的にも物凄いスピードで話が進められるという印象ですね。
「何悩んでんだよ、教えろよ」「誰が教えるか」みたいなくだりが無く、「教えてくれるまで付きまとう」という恐ろしい方法でカットインしてくる。
やたらアクションの多い坂本演出も手伝って、1話~4話は落ち着く瞬間が無い凄まじいテンポで話が運ばれていったという感じだなぁ。
ダイゴのおかげでイアンも吹っ切れて、遂に5人のチームが完成。
イアンが前回までとは打って変わってデレきっているように見える。
こちらの方がイアンの本当の顔であるということなのか。
電池がチャージされるまで変身は出来ないという状況下では、とりあえず生身で戦う。さっそく電池のギミックを活かしたアクションで魅せてくれるのが好いですな。
巨大戦になると急に夕方になったので「なんでやねん」と思ったらウエスタンがやりたかったからですか、そうですか。ちらっと出てきた3Dの町並みが凄く良いんだけど、あれを多用してミニチュアを全部あれに置き換えるなんてコトは出来ないもんだろうか…などと思ったり。
坂本監督がメインということもあってか、アクションに対しての要求が凄く高いんだなと感じる。
この4話まで全て、アクションに対してキャラクター達のドラマをちゃんと詰め込んでいるってのがとても良く出来ているなーと感じる。
戦うコトで家族を守るとか、剣術が父子の話だとか、銃撃が過去の呪縛だとか、そのアクション自体が各キャラクターが持つドラマの到達点としてしっかり構成されてるんですよね。
ただ戦うだけではなく、そこにドラマとしての意味が持たされていて上手いなぁと。
あとアクションで言うと何故か毎回幹部が出張ってくるよね。
例年はアジトでお喋りしてるだけなのに。
あれはキョウリュウジャー全員がアクションを見せるためには怪人一人じゃ足らないってコトなのかな? 今後の扱いも気になる。
さらに、実はイアンの相棒を殺したマント怪人は哀しみの幹部さんだと分かる。もっと引っ張るのかと思いましたが、視聴者にだけ明示するとは意外でありました。
あの相棒も意外と生きてるんじゃないかなと思えてならないのですが…軍平…。
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スーパー戦隊 各話レビュー