2013/02/18
獣電戦隊キョウリュウジャー ブレイブ1「でたァーッ!まっかなキング」
「獣電戦隊キョウリュウジャー」シリーズ37作目は10年ぶりの恐竜モチーフ。
翼竜もマンモスもいない、本当の恐竜戦隊の登場。
しかし“強き竜の戦士”とか言っていたので、「恐竜」ではなく「強竜」なのかもしれない。
確かに生身で恐竜を倒す上に、ロボも使わず巨大な敵を倒すその姿は圧倒的に“強竜者”だわなぁ。
物語は世界中にデーボス軍が現れるところから始まる。
デーボスは地球の支配生命体を滅ぼす事が目的で、かつて地球上に闊歩していた恐竜を滅ぼしたのも他ならぬデーボス軍なのだとか。
しかも今回の敵はいきなり、その恐竜を滅ぼしたという“氷河期”です。
ラスボスレベルが1話目の怪人だなんて…どっちも強すぎる…。
てか恐竜を滅ぼした功労者なのに6000万年以上幹部に昇格していないだなんて、この組織にはそれレベルがわんさか居るってコトなのだろうか…。
話とアクションをこれでもかと盛り込んで、しかし王道的な戦隊の第1話。
軽く無理があるくだりすらも勢いで突っ走っているのがまた戦隊らしいかも。
三条さんは「スーパー戦隊シリーズ」初参加のメインライターですけども、今までずっとやってきたかのような“お馴染み感”すらある話に出来上がっていますね。
「鬼太郎(5期)」「仮面ライダーW」「デジモン クロスウォーズ」といった三条さんの最近の傾向を見ても、“仲間と協力して成し遂げる”というストーリーが強い事からして、とても戦隊向きの作風を持っているんですよね。
それだけに期待は高くなるなぁ。
また、しっかりとガジェットのギミックを大きく映していたのも坂本・三条組っぽい気がする。
坂本監督はガジェットを話の中で沢山使うのが好きだというし、三条さんも玩具をどう魅力的に見せるかという逆算から話を作るタイプだという。
「ダブル」や「フォーゼ」のような、アイテムの活躍がしっかりと計算されストーリーに組み込まれているなんて話が今から楽しみなのであるよのぅ。
そして売れて欲しいね。
リアルでハードな世界観を目指して、これまでの戦隊には無い色んなチャレンジを試みた前作とは打って変わって、王道のハデハデでイケイケでコテコテな戦隊になりそうな今シリーズ。
ですがそんな中にも、オープン特撮の多用だったり、バンクの無い変身だったり、「ゴーバス」でのチャレンジが継承されていたのは結構嬉しかった。
王道だけど懐古じゃあない。
37番目の一番新しいスーパー戦隊。
⇒スーパー戦隊 各話レビュー