2008/10/31
今日のドラえもんは…過去が希望をくれる。
本日放送は「恋のウワサはやめられない」と「時間よ動け~っ!!」でした。「恋のウワサは~」はジャーナリズムの暴走を描いた問題作ですね(え)。
知る権利、報道の自由を錦の御旗に個人の生活に侵食するジャーナリズムと、それを煽る大衆心理が何とも恐ろしいなぁ~。
38回目のお見合いに挑んだ花屋の川口さん。その結果を知りたいと強行取材に挑むレポーターロボットは見合い相手の空野さんの所にまで出向き、その強引な取材に空野さんが困っているのを知る川口さん…。
空野さんを守る為にレポーターロボットと戦う川口さんですが、何より恐ろしいのはそれをモニターで見ながら川口さんを応援しているのび太達一般大衆。
確かにレポーターロボットの取材は批判されて余りあるトコロがありますが、あんな乱暴な取材をするほどまでに求めたのはやはり大衆心理なんですよねぇ。それが一転、マスコミが許容範囲の一歩外に出ると、今度はそのマスコミを敵役に指定してしまうワケで…。
あくまで自分たちだけは善意の第三者として…。
ホント大衆心理は怖いなぁ…と、そう思いました。ま、そういう話だったかどうかは別として(え)。
「時間よ~」にも花屋の川口さんがチョイと出ていましたね。地味に楽しい遊びでイイですね…。
タンマウォッチ、よくよく考えると地味目な道具ですが、時間を停止させられるというある種の最強要素を持っているだけに、子どもの頃から割と覚えている道具な気がします…。個人的ひみつ道具ランキングではベスト30に入るトコロですね。え、そんなに高くない? でもマッドウォッチや時門よりは確実に上なんだぜ(どーでもいいわ)。
時間を止め、まるで全てが自分のモノになったかのように上機嫌だった瞬間が、タンマウォッチが壊れたと気づいた時から絶望に変わる。あぁ、王の力は人を孤独にさせるんだな(え)。
「時間は進むからいいんだ」というドラえもんさんの台詞が響きますね。時間を止めて楽しいのは、その先に未来があるコトが前提。もし未来が無くなって今と過去しか無くなったとなれば…それはとても恐ろしいコトです。
「過去が希望をくれる…」ということで、タイムマシンを使って数十分前のドラえもんに助けを求めるのび太。机の引き出しにはいつでもタイムマシンがある、という「ドラえもん」の設定がナイスに使われ、先にドラえもんが妙な声に呼び止められているという描写ともつながるという時間モノの数学的面白さもある、相変わらずとてもよく出来た展開だなぁと感心しきり。
ただ、原作では「タイムマシンで過去に戻って、最初の伏線はそういうコトやったんか!」という、キレイに謎が解けました的なカタルシスで落としている話なんですが、今回のアニメでは「もう話せないと思っていたドラえもんにまた会えたよぉ~!」というのび太の感情的な部分に焦点を当てているように感じます。
だもんで、クライマックスはビミョーに感動させてやろうという空気があったりしたわけですね。
個人的には「うわ、伏線うまっ!」みたいな面白さで覚えている原作ではありましたが、まぁ…別にそれはどっちでもイイんですよね、うん。
オレはドラマより構成の巧みさとかについつい嗜好性が向いてしまうんだなぁ…てコトなのさ。ウヘヘ…。
のび太の部屋のカレンダーにキー坊がいましたね。そういえば以前は美夜子さんもいなかったけか? あ、そろそろドラえもんカレンダーも買わないとね。
まぁ、そんな事より何より。
本日23時50分より、WOWOWで藤子・F・不二雄「SF短編集」のミニドラマシリーズ(事前番組含)が始まるのねん!
第一回の今夜は写した物の値段が分かる「値ぶみカメラ」です。
みんなで観よう!(え)