2009/02/27
「長髪大怪獣ゲハラ」を観た!
天下の公共放送であんな悪ふざけが放送されたというのに、あんまり話題になっていないような…。やっぱり怪獣映画はとことん冬の時代なのだなぁ…と凄く悔しいので軽く書き殴る!(え)
だって久しぶりに怪獣映画について書ける機会なんですもの! メインフィールドなんだもの!
とあるNHKの番組で募集した怪獣デザインコンテスト。
そこでグランプリを取った怪獣を実際にスーツ化、そして映像化。
本物の怪獣映画のスタッフと多くのボランティアの力を経て完成した今作。
言ってみれば、日本放送協会製作総指揮による、完全なる自主映画に他なりません!
そんな「長髪大怪獣ゲハラ」が先日放映されたワケですが。
いやぁー… ひどいです!
すんげーくだらねえ! ホント、バカ!
そのくせ特撮のクオリティが高くて笑うわ!(え)
本編+次回予告の15分の作品でしたが、まぁ…説明するような事は特に無く。
怪獣映画の記号という記号に満ち満ちているのです!!
主人公は新聞記者!海からやって来る怪獣!最初に襲われるのは漁船!
怪獣は信仰対象!神主!怪しげな博士!外国人は何故かカタコト日本語!
いきなり超兵器!怪獣も被害者なのかもしれない!第二第三のゲハラ!
さらに次回予告の宇宙人とか、何故か変身する気満々のヒロインとか…ヤッベー、くだらねぇー…。
次回作を見たいような見てはいけないような…そんなカオスです。
基本的にそんな悪ふざけな作品ではあるのですが、久しぶりに観ているだけで心踊る怪獣特撮が観れて嬉しい嬉しい。
今回の特撮の画は、かなり暗い画になっているのがとても印象的でした。
正直、ゲハラが見え辛いぐらい照明が当たっていないのですが、その暗さが不気味さと夜のリアリティを醸し出していたようにも感じます。
実際の怪獣映画だと、メインの怪獣が闇につぶれるのを恐れてあんな風には出来ないのかもしれませんねぇ…。ゴジラもナイトシーンは多いけど、やっぱり観易いレベルの明るさになってますし…ましてウルトラシリーズなんてもっと明るいだろうよ。
てゆか、音楽に伊福部音楽使うとか反則だわー。
そういうトコロに自主制作とはいえNHKの力を感じます。
しかも予告はガメラだし! どんだけ卑怯極まりないんだと!(え)
まぁ、そんなこんなで。
久しぶりの新作怪獣映画成分が補給できて満足でした。
しかしそれが映画じゃなくてテレビ局の、しかも悪ふざけで作っているというのが世知辛いですね。
それだけ怪獣映画というものが金にならないってコトなんですよ…。
ちゃんと商売として成立する、本当の怪獣映画が早く観たいです…。
最近思うんですが、もうね…面白い怪獣映画とかはとりあえずどーでもよくてですね(え)。
とにかく売れる怪獣映画を作って欲しいンですよ!
それをボクが観て、たとえクソつまんないなどと思ったとしても、世間的にヒットするのならそれでイイとすら思います。面白くても客の入らない怪獣映画はもうたくさんなんだ!あうう~…(嗚咽)
とにかく怪獣映画が金になるんだという構図さえ誰か作ってくれれば、未来に希望は開けるんです。
そんな救世主の登場を、僕らは待ち望んでいるのです…。