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仮面ライダーウィザード 第53話「終わらない物語」

魔宝石の中の世界、そこは人間はいずれ怪人となってしまう世界。
自分たちも間もなく怪人となってしまうかもしれないと思った少年と少女は、その世界から逃げ出す為にライダーリングを奪取した。
少年と少女の願いは怪人になるしかないという未来から逃げ出すことだった。
そしてアマダムもまた、自分を閉じ込めた者に復讐をするため、外の世界に行こうとしていた…。

少年たちの希望は守りたいが、外の世界に怪人たちを出すわけにはいかない。
どうすれば正しいのかと悩む晴人。
そこへやって来たのは通りすがりの門矢士。
多くの世界で多くの正義を見てきた士は言う。

「仮面ライダーは正義の為に戦うんじゃない。人間の自由の為に戦うんだ」

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仮面ライダーウィザード 第52話「仮面ライダーの指輪」

旅に出た晴人が迷い込んだのは魔宝石の中にある奇妙な世界。
そこはこれまでライダーたちが倒してきた怪人たちの魂が眠る場所。
住民はいずれ怪人と化し、ライダーリングが外の世界との繋がりを封印しているという。

本編ストーリーを終了しての特別編。
あの旅の続きから描かれているというのが意外というか、ちゃんと本編との繋がりも意識されていた。
特別編とはいえ通常スケジュールと通常予算であると聞いていたのに、これでもかという怪人とライダーたち、そしてロケ地の多さに驚きを隠せない。
石田演出と會川節を感じつつ、さらにこの物量。お腹いっぱいですぜ、本当に。

グロンギやミラーモンスター、魔化魍といった色々な種類の怪人たちが暮らすというその世界。
そこを統治しているのは“アマダム”なる謎の男。劇場版ラスボスの衣装をあれやこれやと着替えているのは何の意味があるのだろう…。
「ウィザード」の世界をベースに過去ライダー達との客演を描くというコトで、平成ライダー1号クウガに登場した“アマダム”を持ってくるというのはなるほど上手い。
確かにあれも魔宝石の一種ですよね。

この世界の住民の多くは成長するとともに怪人と化すものの、ごく一部は人間のままでいることもあるという。
怪人になるか、人間でいるか…その道はふたつ。

「ウィザード」のファントムは人間が絶望して誕生する怪人です。
絶望した人間は怪人となり、希望を失わなかった者は人間であり続けられる。
怪人になるか、人間でいるか、その選択肢は自分の心の在り様によって変わるのです。
ここ、凄く會川節よね…。

つまり、この世界は今まで「ウィザード」本編で描かれてきた世界とは確かに違う世界だけれど、番組で描いてきたテーマを再構築した、リ・イマジネーション化した世界なのではないか。
「ここがウィザードの世界か…」「たぶん違う」「そうか…大体分かった」というやり取りもあったけれど、やはりここは「ウィザードの世界」そのモノなのだと言って良いのだと思う。

まぁ、それだと他シリーズの怪人が出てくるのもおかしいのだけれど。
ディケイド以降はMOVIE大戦のおかげか、本編世界も他シリーズと微妙に混じりあっているとも解釈出来るからなー。
それもこれも全てディケイドのせいなのだ…。

晴人が出逢った少年と少女。少女はこの世界のコヨミ。
本編の目的がコヨミを救う事だっただけに、この世界でのウィザードの役割もまたコヨミを救う事なのですね。
本編では命は救えなかったけれど今度こそは…という思いが生まれるわけですね。
特別編なのにドラマがちゃんと持続しているとは…。

少年たちは怪人となる前にこの世界から抜け出したい。
しかし、この世界の封印を解けば、怪人たちが外の世界に溢れ出す。
少年たちを止めるしかないのか…でも「ウィザード」は希望を救うライダーだしなぁ…といったところでフルーツ戦士がやってきて次回へ続く。

あくまで「ディケイド」ではなく「ウィザード」の世界観での特別編だそうですが、何かウィザード(各世界のライダー)視点で見たディケイドの話っていう気がしないでもない。
次回は士も出るというコトでテンション上がります。
アカン、我ながらディケイド好き過ぎる…!

仮面ライダー 各話レビュー

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仮面ライダーウィザード 第50話「大切なものは」

サバトは仁藤さんの必死の作戦によって失敗。
もはや変身できない仁藤さんに代わって笛木の前に現れたのは晴人。
先週は「コヨミの為なら…」と命を投げ出して他の人間の危険も考えられないぐらいに視野が狭くなっていましたが、そんなコトは置いておいていつものあの台詞を言うのです。
「俺が最後の希望だ…」

世界を救うか女の子を救うか、という命題は何ともセカイ系っぽいお話にも聞こえる。
先週の晴人はそこで「女の子」の方を選び、仁藤さんは両方助けると言い放つ。まずい、晴人さんのヒーロー度が完全に負けてる…。

本来、ウィザードの魔法の創造主でもある白い魔法使いには敵わないものの、インフィニティだけは晴人自身が生み出した魔法であり、これならば互角に戦える。
たとえ紛い物の希望によって作られた世界でも、そこで生まれた自分のの希望は間違いなく本物なのであると…。
現実には存在しない魔法のようにと揶揄されるような理想であっても、そこに憧れた時に抱く「希望」は決して幻ではない…。
そんな解釈でいいのだろうか。


晴人とソラは似た境遇だと言及されていたけど、ラスボスとして扱われるとは意外…。
もそっと前にやられてるだろうと思っていただけに。
フェニックスさんの帰還を何処かで信じていたのだ…。

石ノ森イズムでいえば父子対決が基本だけど、これは同じ親から生まれた兄弟対決がラストとなるのか。
ブラックサンとシャドムンさんのような…。
似た境遇の二人の対決、両者の違いは仲間・絆の有無…って辺りになるのだろうか…。
それは番組でずっと言い続けてきた「希望」とは何か、という命題でもありますよね。
やはり「絆」…かな…たぶんな…。

しかし思い返すと。
晴人自身の魔法であるインフィニティって、湖畔で晴人とコヨミが抱き合って出て来た魔法って記憶なんですよね(え)。
あぁ、そうすると今更だけどこれは晴人とコヨミのラブストーリーの物語だったのか…なと。
そうするとお話はその二人のストーリーに終始していくワケで。
通りでなかなか他の奴らが絡まんなぁと一年間思っていたワケで。

となると「愛」というモノにかなり近い「絆」という気もしてくる。
希望…希望とは何ぞや…。

しかし、ラスト1話でボス化というウヴァさん的な感じで大丈夫でしょうか。
最終回が忙しくなりそう…。

仮面ライダー 各話レビュー

仮面ライダーウィザード 第49話「サバトの幕開け」

笛木さんが計画していた新たなサバト。
それは4人の魔法使いを人柱にして、首都全土をサバトの魔法陣で覆う広大な計画。
それによって前回以上の魔力をゲートから集め、コヨミを蘇らせようという。
その副産物として東京中のゲートはファントムとなり、魔力の無い普通の人間は死に絶える。
なんという圧倒的大虐殺!
確かに子を想う親の気持ちは分からいでもありませんが、その代償がここまでとは。

晴人も真由も捕まって、動ける魔法使いはウィザードらとは違うタイプの魔法使いビーストさんだけ。
ビーストさんが最後の希望…という、なんかもう完全に主人公で燃えます。
自分だけが例外ポジションだったとか、自分が色んな出来事の中心に関わっていたと気付くのは、主人公作劇の基本ですもんね。
キャラクター的にも自己犠牲献身的な晴人に対して、自分に忠実に直感的に直覚的に動くタイプなので、これもまた主人公的だったりするなと思う。

要するに、このピンチはチャンスというビーストさんの活躍に心踊らされました。
いつも魔力を補給しないとイカンという、魔法使いとしては割を食っているビーストさんだけが活躍出来るっていう爽快感、カタルシスが好いですのぅ。
それだけにこれでビーストさん終わり(?)なのが惜しくもある。

ビーストさんが引退して、ラスト2話(+特別篇2話)。
コヨミは消えるのかな、消えないのかな…という毎年恒例のアレか。
サバトが失敗した今、ここから消化試合にならんかなという不安もありますが。

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仮面ライダーウィザード 第48話「賢者の石」

ワイズマンでもあり白い魔法使いでもあった笛木さん。
一方でファントムを生み出すためにゲートを襲い、一方でゲートを晴人に守らせていた。
全ては魔法使いを生み出すため、笛木さんのマッチポンプだったのだと。

一種の大量殺人なわけですが、それもこれも全ては娘であるコヨミのため。
既に命を落とした娘の為、新たなサバトを開いて世界を作り変えようとしているとか何とか。

説明のおかげで一気に色々と動こうとしている今回。
あぁ、来週の放送は休みだし、最終回は9月中盤だから、気付けばもう3回ぐらいしか残ってないのかな。そりゃあ畳みかけるはずだわ。

科学者の笛木さんは人造ファントムを体に埋め込むことで、魔法使いになる事に成功したという。娘の死で絶望を味わいながら、それでも希望を捨てなかったという意味では魔法使いの資質には合ってるワケだ。
その希望の方向性が大量殺人だけども…。
てゆか、その人造ファントムを通りすがりの人に埋め込むとかじゃダメなのかな…ダメなんだろうね、うん。
新たなサバト、日食を利用しないサバトは天然モノの魔法使いでなければいけないのだと…そういうコトにしておこう。

インフィニティの指輪は奪われてるので、笛木さんにとっての残りのイレギュラー要素であるビーストやソラが次あたりから本格的に邪魔してくる格好かしら。

最後の変身ポーズ、轟鬼オマージュしてくれるかと期待していたのに…残念です…緑色だったけどね。

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仮面ライダーウィザード 第47話「ワイズマンの真実」

もうすぐ父親になるという山本を絶望させるため、ファントムが狙ったのは身重の山本の妻。
一度は家族を失ったと絶望した山本さんでしたが、晴人に助けられた妻を見て絶望を乗り越える。
最後の魔法使い候補者が揃ったことで、ワイズマンの目的は達成。もはや邪魔な存在となったメデューサを始末するのに手を貸したのは、ワイズマンであり白い魔法使いの笛木さんだった。

まさかワイズマンの正体が白い魔法使いだったなんて…(テンプレ)。
なんという予想通り。

となると、ファントムでありながら魔法使いでもあるという矛盾が起きるわけですね。
絶望しなければファントムは生まれないのに、絶望しなかったからこそ魔法使いでもある。どういう事なのか…。
笛木さんの中にあるのは希望なのか絶望なのか…。

ゲートの山本さんに関しては、家族の為ならばどんな事でもするつもりだという父親の姿を、笛木さんに代わって説明するためのキャラなのかしら。
あるいは今後、同じ父親としての劇中善悪の対比が描かれるのか…。

てゆか奥さんセーラームーンさんじゃないですか。
あのドラマがアニメ開始から10周年という名目で始まって、そこからまた10年経ってるんだよなぁ…。
年取る筈だわとしみじみ感じてしまった…。

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仮面ライダーウィザード 第46話「ひび割れた思い」

フリーマーケット会場に現れたファントムの狙うゲートは仁藤らが担当しつつ、晴人はコヨミについて何か掴んでいるソラと接触。
コヨミを攫おうとするソラの前に白い魔法使いが現れ、コヨミを抱きかかえて何処かへと消えていく。

といった感じで、今週分かることが無いから書きようもないっていうアレです(ぇ)。
ふーむ、なんとなくゲートと笛木さんの親子話で繋げる模様ですが。

笛木さんの武器、結構カッコイイんだよな…。

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仮面ライダーウィザード 第45話「笑顔は胸に」

小学校の恩師・熊谷の息子の形見をファントムが狙うと踏んで、現在の持ち主を警護する事となった晴人達。
ゲートと模型の持ち主と、警護対象が二人になってるような構成に。

身体がヒビ割れ始めたコヨミの身が心配で、晴人は笛木に会うために熊谷に絶望してもらおうと思ってしまったり。
一瞬こっちも、ナイスアイディアじゃんと思ってしまいましたが、瞬平に叱られてしまいました。
瞬平が凄く久しぶりに仕事した!(えー)

一人で抱え込んで思い悩んでいるうちに腐ってしまう、とは熊谷の言。
もともと一人で何でもやりがちな晴人もですが、コヨミや譲の事を心配するあまり晴人や仁藤らもバラバラになっていたというコトですか。

晴人に利用されそうになったものの、それは晴人が自分を信じてくれたからだと言って喜ぶ熊谷さんはエエ人でした。
過去よりも今の人間が笑顔になれる事を願って、息子の形見を壊す熊谷さん。
これまでのゲートの中でも飛び抜けて精神面が強いと感じられるなぁ。
晴人が成長するならばこちらの方向だという一種の理想像のようでもあるよ。

晴人の悪いところをピシャリと叱ってくれるゲートのおかげで好い感じにカタルシスがあるかなと。

今回は熊谷さんと模型好きの酒井父子の二重構造という気がするんですけど、普通にやっていたら酒井父子の話だけで成立して、熊谷さんのポジションを晴人がやっていたという感じなのかな。
しかし、コヨミのことで脳みそがパンパンになっている今の晴人はヒーロー属性が欠如しているので、代わりに熊谷さんがそこを請け負ったという風に見れる。

初見、熊谷さんの方をメインゲストと考えて見てたので、なんでこんな構造なのかと思ってしまったのだけれど、そういう風に考えればいいのかなと。

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仮面ライダーウィザード 第44話「息子の形見は」

今回のゲートは晴人の小学校の頃の恩師・熊谷。
亡くなった息子の持ち物であった飛行機の模型を探しているという。
かたや笛木の娘と分かったコヨミは、魔力切れが激しくなって身体にヒビが入り始める…。

予想通りの、平成ライダー第2期恒例メインキャラ消える消える展開。
まぁ2期は毎回“絆”の話だし、テーマとか話の盛り上がりとかにおいてその展開がベターってのは分かるんだけど、こうも毎回お約束でイイのだろうか…うむむ。

晴人は熊谷から悩んでいるなら話せと言われるものの、話すことはできず。
この番組は大体主人公だけで何でも出来ちゃうので仲間の存在意義が薄い…とは思ってまいりましたが、それは晴人自身が仲間に頼ろうとしていないというコトでもあるのですかね。
明確な欠点ってワケでもないし、晴人に「もっとキミはこうした方がいいよ」と諭してくれるような大人もいなかったからなぁとも思いますが。

間もなくウィザードも終わりか…と思っていたけど、いつもよりちょっと長いって話も聞いて、間延びせんかとふわっと思ったり…。

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