FC2ブログ
2018年 08月 31日
東都、西都、北都の三つの国…いや、この時点でエボルトが統一しているから3州(?)で新たに登場した3人の知事たち。
その知事たちはエボルトと協力関係にあったブラッド族なる謎の宇宙生命体(説明なし)で、エボルトの遊びに我慢できず自ら地球を滅ぼしに動き出したのだという。

テレビの方では統一支配されてしまった三ヶ国ですが、映画で再び登場し、ビルドに襲い掛かって来る。
テーマ的にはテレビシリーズの「ビルド」で描かれているモノを70分で見せるように再構築、ビルドしたお話と言えるでしょうか。

地球を滅ぼす為、勝村政信はエボルト因子を持つ万丈と共に2人の知事たちも吸収し、仮面ライダーブラッドとなってビルドを叩きのめす。
ビルドは赤と青のボディカラーですが、敵さんがブラッドと言うからには動脈・静脈を意味したカラーだったというコトなのかしら…。

ブラッドはエボルト同様、他のモノを吸収して支配することによってパワーアップしていくライダー。

かたやビルドに残された手は万丈と戦兎の合体変身。
こちらは変身後もそれぞれの意識が残っていて、どちらかに支配されているワケではない。
Be The One――ひとつになる、のは同じくしながら、似て非なる変身。

互いに仮面ライダーの名を持つビルドとブラッドですが、「人間の自由の為に(ショッカーと)戦う仮面ライダー」においては、自由意思を失っていないライダーにこそアドバンテージが与えられるのです。

また、映画では国民がみな意識を乗っ取られビルドに襲い掛かって来る。まさしく自由意思を奪われてしまう。自由意思を持ったままヒーローにレンガを投げるマーベル市民とどちらがいいのかは、ちょっとよく分からない…。

これまで守って来た人々から嫌われ、襲われる。
それでもヒーローとして人々を守る心はあるのかと突きつけられる。
戦兎は、賞賛も感謝も無くとも、ただラブ&ピースの為にこれまで通り戦うのだと覚悟を見せる。
この辺は映画以上に、テレビ最終回での出来事が鮮烈に見せつけられるテーマでしょうかね。


「仮面ライダービルド」は、三つに分割された国がどういうカタチで一つになるべきなのかを、支配と融和の対立で描いている物語。
日本含め、世界中で人々に分断を煽る状況が見て取れる中、こういう設定の話を出してくるのは実に現代の物語だし、それは視聴者自身の物語でもあるんですよねぇ。

などということを、最終話の記事で書き忘れてたから、ここに書いとこ。

仮面ライダー 各話レビュー
TAGS : ビルド 映画
≪メッセージもどうぞ。
2018年 08月 31日
ギャングラー犯罪を暴くため、ロンドンからやって来た名探偵。
早速現れたギャングラーとの戦いの最中、ルパンレッドとパトレン1号がギャングラー世界へと飛ばされてしまう。

シャッフルコンビでワープするいつものVS映画みたいなお話ですが、そういえば間違いなくVS映画だった。

他に頼れる者もいない中、快盗と警察が一時休戦し呉越同舟する。
テレビでもですが、やはり最終的に行きつく先は快盗と警察の協力なんですね。
どちらも悪人ではないし、対立しているのだから当然融和が見たいという気持ちもありつつ、しかし、それはそれで「VS」のアイデンティティを否定する事にもなるのではと思えて…と自分の中ではまだトゥルールートが見えてこない。

とはいえこの劇場版のように、いがみ合っている両者が協力する話は鉄板でしょという安心感もあるんですよね。みんなが見たいモノだから。年間通してVSを描くトリッキーなシリーズですが、この映画一本で回収するに至っては王道のお話になるんですよね。

スーパー戦隊 各話レビュー
≪メッセージもどうぞ。
2018年 05月 04日
ライダー春映画の無い東映春興行を担うプリキュアスーパースターズ。
例年以上に、現行組に主軸を合わせた映画となっている。

[『映画 プリキュアスーパースターズ』]の続きを読む

≪メッセージもどうぞ。
2018年 04月 28日
今年の冒険はシンプルなタイトルの通り、宝探し。
財宝目指して大海原へと繰り出したのび太達は、この時代に何故か存在する海賊たちと衝突し、世界を滅ぼしかねない策謀の渦に巻き込まれていく。

今回の劇場版、例年とはちょっと違った布陣の制作陣で固められていて、期待と同時にそこそこの不安もありましたが、お話は実に王道な冒険譚として描かれておりました。
冒険へのロマン、ミステリー、誰もが共感し得る父子のドラマ、どれを取っても教科書に載るような王道の冒険譚の組み合わせで出来上がっておりました。

いつものドラ映画フォーマットに則しつつ、しかし制作陣の変化なのか、端々の演出のそれからは若干ドラ映画っぽくない部分も見て取れたかなとも感じます。
具体的な何かではなく僅かな印象でしかないけれど、前半パートなんかはドラ映画というよりはジブリ映画みを感じさせるというか…。
ある意味では、それドラ映画でやること無いような気はしつつ、しかしジブリ映画から失われた、一般大衆が見たいであろうジブリ冒険映画的なそれが(実に曖昧な印象論)、「ドラえもん」という枠の中で息吹いているようにも感じました。
「王道冒険映画」を作るうえで、最もそれを許容出来る枠こそが「映画ドラえもん」にあったのではないか…という風にも感じる。

なので、今年の映画は例年以上に「王道」感が味わえる作りだと思います。
ただ本来の「ドラえもん」はもちょっとドライな印象の作風なので(私見)、「王道」感がある分「ドラえもん」感は抑えられたような気もするのだ。
まぁ、これはオリジナル作の場合には詮無い部分でもあるのだけど。

ドラマの主軸は父子のお話。
ゲストキャラの少年とその父親との確執から和解。
そこにのび太が自分の父との喧嘩を重ねる。
実にお手本にしたいような王道構成で、分かり易く出来ています。

普段のドラ映画との差異で言うと、ゲストキャラのドラマをきっちりと描くため、かなり回想シーンが多めに使用されていました。
正直これに関しては「多すぎでは…」という気もするのですが、その分、ドラマ面の補強に繋がっておるのです。

「ドラえもん」という作品は短編でも大長編でも、基本的に回想やイメージシーンはあまり使われておりません。物語が始まったら終わるまでは時間が一直線に進むように出来ているのが殆ど。

時系列が行ったり戻ったりするのは、幼少期の子ども向け作品においては分かり辛さの要因になりやすいのもあってか、「ドラえもん」は時系列の反転を使わずにストーリーテリング、構成されているのが殆どなのです(全てがとは言わんです)。

ドラマ重視の作品だと回想シーンはどうしても多くなりがちなのですが、はっきり言って「ドラえもん」はそこまでドラマ重視ではありませんし、どちらかというとドライな作風がベースです。
「泣かせ」のドラマだけならドラ映画でもよくありますけれど、のび太が介在しないドラマで泣かせるのは珍しい(だから回想を多用しなければならない)のです。

そのあたりでもって、今回の映画は娯楽映画として「王道」でありつつ、しかしドラ映画としては変化球の装いを味わえる作品になっているなぁと感じるわけです。

ついでに、音楽が今作では服部隆之さんというのも「なんか…絶妙に例年とはちょっと違う」感を補強しているのかもしれない。
服部さんだと知らなかったので、「なーんかゴジラ2000みたいな劇伴だなぁ…」と思いながら見てたんですよね。どおりでな…。

でもって来年は…またオリジナル?
だとしたら3作連続オリジナルになるのかしら。
≪メッセージもどうぞ。
2018年 01月 11日
平成時代が間もなく終わりを告げる、平成ライダーも終わってしまうという事で、「平成ジェネレーションズFINAL」と銘打って平成ライダーが集結。
結果的には来年の年末の方がFINALっぽい気がしますが、そこはそれ。

今回の敵さんは、ビルドの世界とエグゼイド他がいる平成2期世界とを繋げて、永遠の命を手に入れようとする最上魁星さん。

つまりビルド世界は平成2期のルールには従わず、世界が繋がっていなかったというのです。通りで設定が久しぶりにスケール感大きいはずです。
本来ならディケイドが再構築した後(平成2期)のライダー世界は全てが繋がっているはずなのですが、10年前に壁が出来たというビルド世界なので、10年前に他ライダー世界からも隔絶されてしまい、そのためディケイドの干渉も受けなかったと解釈することが出来るので問題ないとします(メタ好きおじさんの見解)。
つまり「ビルド」は平成1期と同格の世界観を有しているのだと。はやくディケイドに来てもらって完全に繋げなきゃ…。

二つの世界を融合させて永遠の命を得ようとする。
割と何でも「ディケイドじゃん」と考えてしまう癖が付いているのですが、今回も御多分に漏れず、そう思いました。
「ディケイド」も、融合して永遠の命を作り上げるのか、個々のまま繋がり合って永く生きていくのか、その対決を描いていましたからね。
なので今回の映画、素直にそのままの物語を楽しむことも出来るし、同時にメタ的に見る事も可能になっていてありがたい。

最上魁星の行う計画の影響で、ドクターライダー達は変身出来なくなってしまう。
ライダーとしての能力を失ってしまいます。

この辺はまさに「番組が放送終了したコトでエグゼイドのライダーは消えてしまった」を表しているし、その後の展開においても「新作(ビルド)と協力することで再び過去シリーズ(エグゼイド)も復活出来る」を如実に体現した話になっていて、意図的か否かまでは分かりませんが、とてもメタ的な読み解き方が出来て興奮。

ふたつを融合して一つにすることで永遠の命を得ようとする最上と、それぞれが別々にありつつも協力し合うという仮面ライダーたち。
ライダーに永遠の命こそないけれど、もっと言うと1年間しか与えられない命ではあるんだけど、次のシリーズへバトンを渡し、新作の中でひょっこり顔を出したりもする。そんな命の繋ぎ方もあるのだ。

物語は各仮面ライダーと出会い、話をし、その行動を見る事で、仮面ライダーになったばかりの万丈龍我が「仮面ライダー」を知り、遂に自ら「仮面ライダークローズ」と名乗るまでを描く事が主軸になっている。
メタ的に「平成ライダーシリーズ」を描いていることも鑑みれば、「仮面ライダー」そのものがテーマになっている映画といって良い。

レジェンドライダーの扱いも例年以上に気を配っている印象で、天ノ川学園に宇宙エネルギーが集まるなんて設定は完全に忘れていたから驚きですらありました。よぅ拾ったなぁと。
あんまり、元作品見てないと分からない描写は好ましくは無いと思っているタチなのですが、そのギリギリを詰めたバランスで作られていたなと感じます。

内容を決める前にタイトルが決まっていたそうですが、平成ライダーとしての「FINAL」をちゃんと飾ろうという内容とテーマで、それでいて、しっかり「ビルド」のテーマを描くお話となっている。スクラップ&ビルド。

平成ライダーの破壊者と構築者のテーマが通じるというのは、また奇妙なモノである。

仮面ライダー 各話レビュー
≪メッセージもどうぞ。
2017年 12月 14日
ゴジラの歴史において3度目のアニメ作品。
日本産として、映画としては初めてのアニメ化です。

ゴジラを筆頭に多くの怪獣に襲われた地球。
異星人の科学を借りて戦うも、ゴジラには打つ手なしで宇宙へと逃げ延びる。
20年近い宇宙放浪から地球へと戻って来ると、2万年もの時間が経ってはいたものの、まだ人類の共存しえない最悪の存在ゴジラは生きていた…。
ゴジラという絶望的に強大な相手に挑む、数少ない人類の物語。

[『GODZILLA 怪獣惑星』]の続きを読む

TAGS : 映画
≪メッセージもどうぞ。
2017年 11月 17日
今回の劇場版はいつぞやぶりにパリが舞台。
そういえばアラモードでは異世界なるモノがちゃんとは出て来ないですね。謎生物は元から同じ世界で暮らしているし、ノワールさん達が何かよく分からん砂漠にいるぐらいかしら。
この辺は異世界モノを堂々とやった前シリーズの振り戻しになっているのかもしれんなぁ。

[『映画 キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』]の続きを読む

≪メッセージもどうぞ。
2017年 09月 09日
難病の少女を主軸に、ゲームと現実の中で少女の笑顔を取り戻すべく戦う医者達の物語。

難病で余命幾ばくも無いとされる少女・まどかを救う為、父親は娘と大勢の人間をバグスターウイルスに感染させ、ゲームの世界で娘が生きられるようにしようとしていた。
そして、その計画を利用して復活する仮面ライダークロニクルのラスボス、ゲムデウス。

ゲーム世界に閉じこもろうとする少女と、現実世界で笑顔を手に入れさせようとする医者との闘い。
エグゼイドのテーマを突き詰めて考えていけば仕方ない事でもありますが、やはり春映画と状況が似ています…。まぁ飛彩視点か永夢視点かという違いや、大まかなゴチャゴチャ度はだいぶ違いますが。
いや、春映画すらもエグゼイド正史の中に取り込んだという大胆な仮説を取れば、今回の犯人が春映画の話を見て「使えるやんけ」と思ったのかもしれない。

ゲーム世界では永遠の命が得られる。だから父親は娘に永遠の命を与えようとしたものの、娘の願いは会った事のない父親に会う事。
ゲーム世界で生き永らえることは出来ても、願いは叶えられないので笑顔にはなれない。

「人は死ぬよ 必ず死ぬ いつか君も 俺も死ぬんだ」
とは歌の歌詞ですが、どんな天才医師によって死を先延ばしすることは出来ても、そこから逃れることは出来ない。であれば医者としての永夢は何を成したいのかという部分で「笑顔」となる。
笑顔を与える為に医者として奔走する。

「エグゼイド」のテーマ自体をこの映画でしっかり描こうという内容の映画。
「真の最終回」と銘打っていたので「龍騎FE」的なシリーズにおける謎解きや驚きを提示してくれるのかと思いきや、えらい真っ当に「エグゼイド」としての映画を作っていて、何が最終回なのかピンと来ないまま見終えてしまいました。最終回以降のお話であったと明かされ、時間軸的な意味で「真の最終回」であったのだと分かる。なるほど。
なので、内容的な意味で「最終回」的なモノを求めても仕方なかったのだなと分かるに至るのでした。ははあ。

永夢が話の中心というワケでもないので、ゲストエピソードの一つという認識になってしまうのですが、では何をもって「真の最終回」的な内容における意義があったのか。

映画は親子のお話でした。
最終的に父は娘の願いを叶える為、バグスターの力を借りず、娘に笑顔を与えようとして、ひとつの家族に戻る。
現実をゲーム世界に転換しようとした父親が、それを誤りと気付き、子どもと和解するのです。

そう、これは黎斗と正宗の関係の反転と言える内容です。
最後まで反省も和解も無く散った檀正宗。それは永夢達からすれば「出来なかったこと」の一つですから、そのテレビ最終回で出来なかった事を映画でリベンジしたという意味で、この映画が「真の最終回」足りえる位置付けなのではないでしょうか。

まぁ黎斗が反省も何もしていない時点で、正宗の和解とか反省とかの可能性は無かったと思うが…。

とか考えていくと、また「エグゼイド」の物語の主人公が檀黎斗になってしまう罠なのである…ううむ。

仮面ライダー 各話レビュー
≪メッセージもどうぞ。
2017年 09月 09日
巨大な彗星兵器ゲーススターの地球衝突を防ぐため、ケルベロスキュータマに必要な三つの欠片を宇宙で集めることとしたキュウレンジャー。
ゲーススターを操るゲース・インダベーは、ロンポーのかつての仲間だったという。

夏映画はレッドを主軸に描く事が多いながら、今回は敵キャラの設定を見てもショウ・ロンポーがやけに旨味の多い役として描かれている。
ロンポーが死んだとされたことで、残された短い時間の中でもミッションを遂行するキュウレンジャー。あんないい加減さんでもキュウレンジャーの支柱として重要であるのだなぁと。

例年より多いメンバーを、例年通りの短い時間の中で全員に見せ場があるようにと作られている映画で、その条件と目標を鑑みる限りパーフェクトな出来なのではと感じる。
いつもの倍の人数ながら、ちゃんとみんな働いてますからねぇ。いやはやこれは大したもんと思います。

仲間を裏切り利用するホイ・コウローに対し、仲間を集めることで願いを叶えようとするショウ・ロンポーとキュウレンジャー。
仲間がいれば星に願いが届き叶えられるという「キュウレンジャー」自体のテーマもしっかと含まれていて、短いながらに「キュウレンジャー」という番組の旨味を詰め込んでいる内容であったと思います。

スーパー戦隊 各話レビュー
≪メッセージもどうぞ。
2017年 05月 06日
今回の舞台は「超スーパーヒーロー大戦」というゲームの世界。
ゲームから飛び出してきたゼビウスが世界中を襲うのです。
去年のタイランドに続いて、今年は韓国はソウルから始まる国際派です。てか冒頭から見たことある東映の偉い人がソウルに居て笑ってしまいます…。ちょっと前は警視庁の偉い人だったけど、休暇かな…?

[『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』]の続きを読む

≪メッセージもどうぞ。